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【太平御覧】🔗🔉

【太平御覧】 タイヘイギョラン〈書物〉一〇〇〇巻。宋ソウの李[ボウ]リボウ(925〜96)ほかの編。983年成立。太宗の勅命をうけて一四人の学者が六年の歳月をついやして編集した類書(百科全書)。『太平御覧』の名は、太宗が一日三巻、一年間かかって閲覧したので、賜ったという。天部・時序部・地部・皇王部という具合に、五五部門に分類され、各部門はさらにいくつかの小項目に分かれている。部門の数は、『易経エキキョウ』の「凡オヨそ天地の数は五十有五」の句に基づくもので、森羅万象をすべて包括したことを示したのである。引用書の七、八割はいま原書を見ることのできないもので、それらの概要を本書によってうかがうことができるため、中国古代の学術研究のうえで非常に貴重な資料となっている。

漢字源 ページ 1050 での太平御覧単語。