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【太僕】🔗🔉

【太僕】 タイボク =大僕。官名。朝廷の車馬・牧畜をつかさどった。『太僕寺タイボクジ』漢代、九卿キュウケイの一つ。

【太廟】🔗🔉

【太廟】 タイビョウ =大廟。天子の祖先のみたまや。〈類義語〉宗廟。〔国〕伊勢神宮の別名。

【太簇】🔗🔉

【太簇】 タイソウ 十二律の一つ。→「十二律」 〈注〉その他の熟語は→【大】を見よ。

【太極図説】🔗🔉

【太極図説】 タイキョクズセツ〈書物〉一巻。北宋ホクソウの周敦[イ]シュウトンイ(1017〜73)の著。成立年代不詳。著者の宇宙観・世界観を一つの図(「太極図」)として表し、これに説明を加えた二五〇字あまりの小冊子。著者は生前一部の人にしか知られていなかったが、南宋になって朱熹シュキ(朱子)が宋学を大成したとき、周氏をその開祖と仰ぎ、『太極図解』『太極図説解』を著したので世に出た。「図」は、五つの円によってそれぞれ「無極而太極」「陰陽」「五行」「男女」「万物化成」の五段階がシンボライズされている。統一原理としての「太極」を「無極」と規定することによって、倫理的には「静」を主とする禁欲主義的立場を確立したのが、著者であり、朱熹の解釈でもあった。

【太玄経】🔗🔉

【太玄経】 タイゲンキョウ〈書物〉一〇巻。前漢の揚雄ヨウユウ(前53〜後18)の著。成立年代不明。『易経エキキョウ』の体裁をかりた宇宙論の書。篇の構成などはすべて『易経』にならっているが、宇宙万物の根源を「玄」という字で表したり、また、易で用いる卦の他にも符号をつくり、その三つの符号で万物の生成を説明したりするのが、『老子』の「三、万物を生ず」に基づくと思われる点など、老荘思想の影響が強い。

【太平御覧】🔗🔉

【太平御覧】 タイヘイギョラン〈書物〉一〇〇〇巻。宋ソウの李[ボウ]リボウ(925〜96)ほかの編。983年成立。太宗の勅命をうけて一四人の学者が六年の歳月をついやして編集した類書(百科全書)。『太平御覧』の名は、太宗が一日三巻、一年間かかって閲覧したので、賜ったという。天部・時序部・地部・皇王部という具合に、五五部門に分類され、各部門はさらにいくつかの小項目に分かれている。部門の数は、『易経エキキョウ』の「凡オヨそ天地の数は五十有五」の句に基づくもので、森羅万象をすべて包括したことを示したのである。引用書の七、八割はいま原書を見ることのできないもので、それらの概要を本書によってうかがうことができるため、中国古代の学術研究のうえで非常に貴重な資料となっている。

漢字源 ページ 1050