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【太極図説】🔗⭐🔉
【太極図説】
タイキョクズセツ〈書物〉一巻。北宋ホクソウの周敦[イ]シュウトンイ(1017〜73)の著。成立年代不詳。著者の宇宙観・世界観を一つの図(「太極図」)として表し、これに説明を加えた二五〇字あまりの小冊子。著者は生前一部の人にしか知られていなかったが、南宋になって朱熹シュキ(朱子)が宋学を大成したとき、周氏をその開祖と仰ぎ、『太極図解』『太極図説解』を著したので世に出た。「図」は、五つの円によってそれぞれ「無極而太極」「陰陽」「五行」「男女」「万物化成」の五段階がシンボライズされている。統一原理としての「太極」を「無極」と規定することによって、倫理的には「静」を主とする禁欲主義的立場を確立したのが、著者であり、朱熹の解釈でもあった。
漢字源 ページ 1050 での【太極図説】単語。