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【二程全書】🔗🔉

【二程全書】 ニテイゼンショ〈書物〉六六巻。宋ソウの程[コウ]テイコウ(号は明道。1032〜85)・程[イ]テイイ(号は伊川。1033〜1107)兄弟(二程子という)の全著作集。二程子の門人たちが筆記・編集したものを朱子が校訂・集大成した。宋学の始祖である二程子の言行・学説を知る根本資料。明道は天地万物は我と一体であり、宇宙の法則としての「理」即ち性は天命であり、これに従うのが道である、とした。伊川は、明道の考えを発展させ、理・気を分けて二つのものとし、また「性即理」の観点を確立することによって、『易経エキキョウ』『大学』『中庸』『論語』『孟子モウシ』の研究を基礎とする新しい儒学をおこした。朱子によって完成された「宋学(性理学)」は、この伊川の線にそって展開されたものである。

漢字源 ページ 131 での二程全書単語。