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【懐風藻】🔗⭐🔉
【懐風藻】
カイフウソウ〔日〕〈書物〉現存する日本最古の漢詩集。撰者は淡海三船オウミノミフネ・石上宅嗣イソノカミノヤカツグ・葛井広成フジイノヒロナリなどの諸説があるが、未詳。751年成立。漢詩一二〇首(現行本は数首を欠く)を、作者別に集め年代順に配列している。作者は、文武天皇・大友皇子・大津皇子・藤原宇合フジワラノウマカイ・石上乙麻呂・葛井広成など六四人。大部分が上流階級の知識人。中国の儒教思想・老荘思想の影響を受けた発想によって、遊宴・応詔をうたった五言詩が大半で、類型的なものが多い。書名は、「先賢の遺風を懐オモう」の意から名づけられた。
漢字源 ページ 1730 での【懐風藻】単語。