複数辞典一括検索+

【本朝文粋】🔗🔉

【本朝文粋】 ホンチョウモンズイ〔日〕〈書物〉一一世紀中ごろ藤原明衡フジワラノアキヒラが編集した漢詩文集。嵯峨サガ天皇から後一条天皇までの約二〇〇年間の漢詩文四二七編を『文選モンゼン』の体裁にならって、賦・雑詩・詔など三九に分類している。兼明親王・三善清行・大江朝綱・都良香ミヤコノヨシカ・菅原道真スガワラノミチザネ・菅原文時・紀長谷雄キノハセオ・源順ミナモトノシタゴウなどが代表的作者である。内容よりはむしろ詩文の形式に重点をおいて編集され、修辞的な四六駢儷シロクベンレイ文は軍記物語・謡曲・紀行文などに多く引用され、また、作文の手本として尊重された。なお、平安時代の貴族の生活を知るうえでも貴重な資料である。書名は、宋ソウの姚鉉ヨウゲンの『唐文粋』に基づく。

漢字源 ページ 2155 での本朝文粋単語。