複数辞典一括検索+

【本草綱目】🔗🔉

【本草綱目】 ホンゾウコウモク〈書物〉五二巻。明ミンの李時珍リジチン(1518〜93)の著。1578年成立(出版は96年)。中国の最も代表的な本草書。本草とは中国における薬物学で、植物を扱うことが多いことに基づく名称である。従来の本草書にあきたりなくなった李時珍が、三〇歳ごろから編集に着手し、各地を旅行して実際に調査したり、多数の文献を集めたりして、約三〇年の年月をかけ、三度書きなおして完成したものである。本書は従来の本草書の集大成であるとともに、新しい分類法により、また従来の説をあらため、薬物の産地・形状・薬効などを記して実用の便をはかった。いくつかの批判される点はあるにしても、本草書のいわば決定版ともいうべき書であり、独力で完成した点もあわせて、高く評価される。日本にも林羅山ハヤシラザンの手によって徳川家康に献じられて以来、大いに用いられて来た。

漢字源 ページ 2155 での本草綱目単語。