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【楽府詩集】🔗🔉

【楽府詩集】 ガフシシュウ〈書物〉一〇〇巻。宋ソウの郭茂倩カクモセンの編。成立年代不詳。上古から唐・五代までの楽府・歌謡を集めたもの。所収作品の数は、作者の明らかなもの五七七人三七九三首、作者の不明なもの一四九七首、計五二九〇首。古代から中世までの楽府をほぼ網羅している。楽府の性格により郊廟コウビョウ歌辞(天地・祖先をまつるもの)、燕射エンシャ歌辞(宴会などでうたうもの)、鼓吹コスイ曲辞(笛による軍楽)、横吹オウスイ曲辞(太鼓と角笛による軍楽)、相和ショウワ歌辞(民謡をとりいれたもの)、清商セイショウ曲辞(江南・荊楚ケイソに伝わる旧曲)、舞曲歌辞(舞楽にあわせてうたうもの)、琴曲歌辞(琴にあわせてうたうもの)、雑曲歌辞(行・引など八つの曲調をもつもの)、近代曲辞(隋・唐代の雑曲)、雑歌謡辞(音楽の伴奏のないもの)、新楽府辞(唐の人の新作)の一二部門に分類されている。各部門は、作品が時代順にならび、曲調(楽府題)ごとに詳しい解題が付けられている。解題に引用した文献資料は約一六〇点にのぼり、それらの中には今日散逸して見られない書も少なくない。

漢字源 ページ 2280 での楽府詩集単語。