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【流】🔗🔉

【流】 10画 水部 [三年] 区点=4614 16進=4E2E シフトJIS=97AC 《常用音訓》リュウ/ル/なが…す/なが…れる 《音読み》 リュウ(リウ)/ル〈li〉 《訓読み》 ながれる(ながる)/ながす/ながれ/ながし 《名付け》 しく・とも・はる 《意味》 {動}ながれる(ナガル)。ながす。水がすじを引いてわかれながれる。液体をながす。または水中に物をながす。「流涕=涕ヲ流ス」「黄河入海流=黄河海ニ入リテ流ル」〔→王之渙{動}ながれる(ナガル)。川のながれのように、わかれて広がる。「流布」「流風善政猶有存者=流風善政ナホ存スル者アリ」〔→孟子{形}水のながれのように、あてもないさま。また、とどまらず変わりやすいさま。根拠のないさま。「流浪」「流連荒亡」〔→孟子{名}ながれ。ながれる水。また、ながれる川。「支流」「漱流=流レニ漱グ」 {名}水の支流のように、わかれて一派をなしたもの。広く、学問・技芸などの系統。また、そのやりかた。「流派」「九流(儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家の九つの学派)」 {名}品位や階層によって人間を派別にわけたもの。「上流階級」「清流(品性の清らかな仲間)」「流内(高官の仲間)」「流外(下層属吏の仲間)」 {動}ながす。罰として遠い地方に追いやる。「流刑リュウケイ・ルケイ」「舜、流共工于幽州=舜、共工ヲ幽州ニ流ス」〔→孟子{名}都の周囲千里(四百キロ)以遠の地。また、辺境の地。▽千里(四百キロ)以内の地を畿キという。「流官(中央政府の任命した地方官)」「改土帰流(辺境に住む異民族の首領の世襲制を任官制に改めて、その民族を中央に属させること)」 〔国〕武術・芸道などの流派の名の下につけることば。「一刀流」ながれ。血すじ。また、血すじを引いた子孫。「清和源氏の流れ」ながれる(ナガル)。ながす。請け出す期限になって、質物の所有権がなくなる。また、質物の所有権を失う。ながし。器やからだを洗う所。「流し台」ながし。客を求めて歩きまわること。また、その人。「新内流し」「流しのバイオリンひき」 《解字》 会意兼形声。右側は「子の逆形+水」の会意文字で、出産のさい羊水のながれ出るさま。流はそれを音符とし、水を加えた字で、その原義をさらに明白にしたもの。分散して長くのび広がる意を含む。 《単語家族》 旒リュウ(吹きながしののぼり)柳(ひとすじずつ枝のなびくやなぎ)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

漢字源 ページ 2548 での単語。