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【為】🔗🔉

【為】 9画 火部 [常用漢字] 区点=1657 16進=3059 シフトJIS=88D7 【爲】旧字人名に使える旧字 12画 爪部 区点=6410 16進=602A シフトJIS=E0A8 《常用音訓》イ 《音読み》 イ(〈wi・wi〉 《訓読み》 なす/つくる/おさめる(をさむ)/なる/まなぶ/たり/ためにする(ためにす)/ために/ためなり 《名付け》 さだ・しげ・す・すけ・た・ため・ち・なり・ゆき・よし・より 《意味》 {動}なす。ある事に手を加えてうまくしあげる。作為する。〈類義語〉→作。「為政以徳=政ヲ為スニ徳ヲモッテス」〔→論語{動}つくる。ある物に手を加えて、つくりあげる。「為此詩者其知道乎=コノ詩ヲ為ル者ハソレ道ヲ知レルカ」〔→孟子{動}おさめる(ヲサム)。ある事に手を加えてうまくまとめる。「由也為之比及三年=由ヤコレヲ為メ三年ニ及ブコロホヒ」〔→論語{動}なる。ある物事がもとの姿をかえて、他の物事に変化する。「変為」「無為小人儒=小人ノ儒ト為ルコトナカレ」〔→論語{動}まなぶ。まねする。まねしておぼえる。▽古くは、「まねぶ」と訓じた。「女為周南召南矣乎=ナンジ周南・召南ヲ為ビタルカ」〔→論語{動}たり。…になっている。…である。「子為誰=子ハ誰タルカ」〔→論語「為人ヒトトナリ」とは、人であるそのあり方、つまり人がらのこと。また、「其為物也ソノモノタルヤ」とは、物であるそのあり方、つまりその物の性質のこと。「其為人也孝弟而好犯上者鮮矣=其ノ人ト為リ孝弟ニシテ上ヲ犯スヲ好ム者スクナシ」〔→論語「以A為B=Aヲ以テBト為ス」とは、AをBだとみなす、Bだと思うとの意。また、「以為=オモヘラク」と訓読することがある。 「何以A為=何ゾAヲ以テ為サンヤ」とは、どうしてAなどをする必要があろうかとの意。「何以文為=何ゾ文ヲモッテ為サンヤ」〔→論語受け身をあらわす。「為A所B=AノBスル所ト為ル」とは、AにBされたとの意。「父母宗族皆為戮没=父母宗族ミナ戮没セラル」〔→史記〕「為流矢所中=流矢ノ中タル所ト為ル」〔→史記{動}ためにする(タメニス)。ある目的のためにする。▽去声に読む。「古之学者為己、今之学者為人=古ノ学者ハ己ノ為ニシ、今ノ学者ハ人ノ為ニス」〔→論語{前}ために。…のために。その人の利益を目的として。▽去声に読む。「為人謀而不忠乎=人ノ為ニ謀リテ忠ナラザルカ」〔→論語{前}ために。…によって。原因をあらわす。▽去声に読む。「不為酒困=酒ノ為ニ困セラレズ」〔→論語{接続}ためなり。そのためである。原因をあらわす。▽去声に読む。「為其象人而用之也=ソノ人ヲ象リテコレヲ用ルガ為ナリ」〔→孟子〕 《解字》 会意。爲の原字は「手+象」で、象に手を加えて手なずけ、調教するさま。人手を加えて、うまくしあげるの意。転じて、作為を加える→するの意となる。また原形をかえて何かになるとの意を生じた。 《単語家族》 僞(=偽。作為する)譌カ(作為を加えたうそ)化(姿をかえる、姿がかわる)訛カ(姿をかえたことば、なまり)などと同系。 《類義》 →造 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

漢字源 ページ 2708 での単語。