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【白氏文集】🔗🔉

【白氏文集】 ハクシモンジュウ〈書物〉七一巻。中唐の白居易ハクキョイ(772〜846)の詩文集。『白氏長慶集』ともいう。前・後・続後集からなり、前集は824年、後集は42年、続後集は45年成立。いま伝えられる『白氏文集』(あるいは『白氏長慶集』)は、前集は他の人が編集し、後集・続後集は白居易が編集した。白居易の詩は平易明白なことで知られており、唐代において盛んに読まれた。日本にも早くから伝わり、『枕草子』に、「ふみは文集モンジュウ、文選モンゼン、はかせの申文モウシブミ」とあるように、『文集』の名で広く愛読された。とくに、「長恨歌チョウゴンカ」「琵琶行ビワコウ」「売炭翁」「岳陽楼に題す」などの作品は親しまれている。詩の内容が当時の社会情況や制度を克明にうつしているので、唐の社会・経済史の史料としても重要な価値がある。

漢字源 ページ 3006 での白氏文集単語。