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【菜根譚】🔗🔉

【菜根譚】 サイコンタン〈書物〉二巻。明ミン末の洪応明コウオウメイの著。成立年代不明。著者は四川シセン省の人で明末の1573〜1620年ごろの人らしい。「菜根」とはまずい食物を意味し、宋ソウの儒者汪革オウカクの「人間はいつも菜根をかじっていたら、万事がうまくいく」という語から、書名をとったもの。世俗に対する批判、処世・交友の道、閑居の楽しみなどがのべられているが、主として儒教的倫理観によりながら、道教・仏教の思想もとり入れられ、わかりやすい通俗的な処世訓の書となっている。中国でよりも、むしろ日本で広く読まれた本で、1822年に刊行されて以来、多くの注釈書が出され、特に禅僧の間で愛読されて来た。『菜根談』とも書く。

漢字源 ページ 3777 での菜根譚単語。