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【菜】🔗🔉

【菜】 11画 艸部 [四年] 区点=2658 16進=3A5A シフトJIS=8DD8 《常用音訓》サイ/な 《音読み》 サイ〈ci〉 《訓読み》 な 《名付け》 な 《意味》 {名}な。葉・くきを食用とする草本類の総称。つみな。なっぱ。「野菜」「蔬菜ソサイ」 {名}な。草の名。種から菜種油をとる。あぶらな。「菜子(なたね)」 {名}副食物。おかず。また、料理。「菜館」「惣菜ソウザイ」 《解字》 会意兼形声。「艸+音符采サイ(=採。つみとる)」。つみなのこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物

【菜甲】🔗🔉

【菜甲】 サイコウ のび出たばかりの野菜の葉。「自鋤稀菜甲=ミヅカラ鋤ケバ菜甲稀ナリ」〔→杜甫

【菜色】🔗🔉

【菜色】 サイショク あおい色。飢えた顔色にたとえる。「雖有凶旱水溢、民無菜色=凶旱水溢有リトイヘドモ、民ハ菜色無シ」〔→礼記

【菜食】🔗🔉

【菜食】 サイショク 野菜類だけの質素な食事をする。肉食に対して、主に野菜を常食とすること。「菜食主義」

【菜根】🔗🔉

【菜根】 サイコン 野菜の根。転じて、質素な食事。

【菜茹】🔗🔉

【菜茹】 サイジョ 野菜。あおもの。▽「茹」は、柔らかい菜。

【菜圃】🔗🔉

【菜圃】 サイホ 野菜ばたけ。『菜園サイエン・菜畦サイケイ』

【菜羹】🔗🔉

【菜羹】 サイコウ 野菜のあつもの。蔬羹ソコウ。

【菜根譚】🔗🔉

【菜根譚】 サイコンタン〈書物〉二巻。明ミン末の洪応明コウオウメイの著。成立年代不明。著者は四川シセン省の人で明末の1573〜1620年ごろの人らしい。「菜根」とはまずい食物を意味し、宋ソウの儒者汪革オウカクの「人間はいつも菜根をかじっていたら、万事がうまくいく」という語から、書名をとったもの。世俗に対する批判、処世・交友の道、閑居の楽しみなどがのべられているが、主として儒教的倫理観によりながら、道教・仏教の思想もとり入れられ、わかりやすい通俗的な処世訓の書となっている。中国でよりも、むしろ日本で広く読まれた本で、1822年に刊行されて以来、多くの注釈書が出され、特に禅僧の間で愛読されて来た。『菜根談』とも書く。

漢字源 ページ 3777