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【顔氏家訓】🔗⭐🔉
【顔氏家訓】
ガンシカクン〈書物〉七巻。北斉ホクセイの顔之推ガンシスイ(531〜?)の著。隋の601〜04年ごろ成立。著者自らの体験を基礎とした処世訓の書。堅苦しい教訓書ではなく、乱世を生き抜いた著者の経験・見解が、家庭生活から、宗教・学問・文学・社会・風俗・言語にいたるさまざまな事がらについて、きわめて具体的に述べられているので、当時の貴族の生活、社会のようすをうかがうことのできる、貴重な史料となっている。いかなる乱世にもたえる保身の道を、平穏で質朴な家族生活の維持のうちに見いだす顔之推の立場が、その後も人々の共感をうむこととなり、長くこの書を尊重させることともなった。
漢字源 ページ 4928 での【顔氏家訓】単語。