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【呂氏春秋】🔗⭐🔉
【呂氏春秋】
リョシシュンジュウ〈書物〉二六巻。秦シンの呂不韋リョフイ(?〜前235)の編。成立年代不明。先秦における諸学説・伝説などを集めた書。呂不韋は、戦国時代末の豪商であったが、多くの食客を養い、その人々に著述をさせて、彼が編集したもので、その成立事情は『淮南子エナンジ』に似ている。呂不韋は、本書ができ上がると、天地万物古今のすべてがのっていると称し、この書を都の咸陽カンヨウの城門にかかげて、一字でも訂正できるものがあれば、千金を与えるといったという逸話が残っている。天文・宗教・社会などについての、儒家・道家・法家・農家・陰陽家など、先秦の各思想が網羅されてのべられており、一種の思想百科全書のごとき観をなしているが、反面統一性がないという弱点もある。先秦の思想を研究する上で、重要。『呂覧リョラン』ともいう。
漢字源 ページ 771 での【呂氏春秋】単語。