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【唐詩選】🔗⭐🔉
【唐詩選】
トウシセン〈書物〉七巻。明ミンの李攀竜リハンリョウ(1514〜70)の編といわれている。成立年代不詳。唐詩の選集。盛唐の詩に重点がおかれ、杜甫トホ・李白リハク・王維オウイなどの作品が多くとられているが、中・晩唐期の作品は少なく(白楽天や杜牧は一首もとられていない)、この点、中・晩唐期の作品に重点をおいた『三体詩』とまったく対照的である。格調を重んずる詩論がさかんに行われた明末に、作詩の手本として大いに読まれたものの清シン朝になって格調説の衰えるにつれて評価も落ちた。ところが日本では、江戸時代に荻生徂徠オギュウソライ・服部南郭ハツトリナンカクらの著名な学者が李攀竜の詩論を鼓吹し、とくに南郭が訓点をつけて出版してから、おびただしい注釈書が出て、むしろ中国をしのぐほどの大流行をみたのである。
漢字源 ページ 813 での【唐詩選】単語。