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【唐様】🔗🔉

【唐様】 カラヨウ〔国〕和様に対して、中国ふうの書体。草書に対して、楷書カイショ・隷書・篆書テンショ。中国ふうであること。からふう。

【唐詩紀事】🔗🔉

【唐詩紀事】 トウシキジ〈書物〉八一巻。宋ソウの計有功ケイユウコウの編。成立年代不詳。唐の詩人一一五〇人についての詩・小伝および詩の背景となる事がらなどを集めたもの。系統的に唐代詩人の行状・作品・論などの資料を集大成したものとしては本書が最初である。現在では作品集が散逸し、完本が伝わらない詩人の作品や文献が、本書によって伝えられているものも少なくない。

【唐詩三百首】🔗🔉

【唐詩三百首】 トウシサンビャクシュ〈書物〉六巻。清シンの孫洙ソンシュの編。1763年ごろ成立。唐詩の選集。五古・七古・五律・七律・五絶・七絶の詩体別に各一巻ずつ詩人七五人、無名氏二人の作品、合計三一〇首を収録し、注釈をほどこしたもの。もともと、初学者用の教科書として編まれたもので、塾などで大いに読まれた。

【唐詩選】🔗🔉

【唐詩選】 トウシセン〈書物〉七巻。明ミンの李攀竜リハンリョウ(1514〜70)の編といわれている。成立年代不詳。唐詩の選集。盛唐の詩に重点がおかれ、杜甫トホ・李白リハク・王維オウイなどの作品が多くとられているが、中・晩唐期の作品は少なく(白楽天や杜牧は一首もとられていない)、この点、中・晩唐期の作品に重点をおいた『三体詩』とまったく対照的である。格調を重んずる詩論がさかんに行われた明末に、作詩の手本として大いに読まれたものの清シン朝になって格調説の衰えるにつれて評価も落ちた。ところが日本では、江戸時代に荻生徂徠オギュウソライ・服部南郭ハツトリナンカクらの著名な学者が李攀竜の詩論を鼓吹し、とくに南郭が訓点をつけて出版してから、おびただしい注釈書が出て、むしろ中国をしのぐほどの大流行をみたのである。

【唐詩別裁集】🔗🔉

【唐詩別裁集】 トウシベッサイシュウ〈書物〉二〇巻。清シンの沈徳潜シントクセン(1673〜1769)の編。1717年成立。唐詩の選集。詩体別に一九二八首を収録する。李白リハク・杜甫トホなど盛唐の詩を中心に、ひろく唐一代の詩を網羅しており、詩の選択や評釈に、格調を尊ぶ編者の態度があらわれている。

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