複数辞典一括検索+

【唐宋八家文読本】🔗🔉

【唐宋八家文読本】 トウソウハッカブントクホン〈書物〉三〇巻。清シンの沈徳潜シントクセン(1673〜1769)の編。1739年成立。唐宋八大家の散文を集めたもの。唐代中期に、韓愈カンユ・柳宗元リュウソウゲンが出て古文という文体を創造し、宋代の欧陽脩オウヨウシュウ・蘇洵ソジュン・蘇軾ソショク・蘇轍ソテツ・曾鞏ソウキョウ・王安石オウアンセキがこれを受け継ぎ発展させた。この韓・柳の唐ふたりと欧陽・三蘇・曾・王の宋六人を総称して古文の唐宋八大家という。各篇の冒頭に主意を記し、節ごとに段落をつけて大意を述べているほか、諸家の評釈、編者の評釈を併記してあるので、読者には大変便利な書物で、古文の教科書として、一般に広く流布した。日本には江戸時代に伝えられ、頼山陽がさらに評釈を付け加えるなど、数多くの覆刻本・注釈書が出版され、大いに流行した。

漢字源 ページ 814 での唐宋八家文読本単語。