【小臣】 ショウシン 身分の低い家来。小才をきかすつまらない家来。臣下が自分をへりくだっていうことば。「小臣撫事憶昇平＝小臣事ヲ撫シテ昇平ヲ憶フ」〔→高啓〕

【小身】 ショウシン〔国〕身分の低い者。小さいからだ。「五尺小身渾是胆＝五尺ノ小身渾テコレ胆」〔→新井白石〕

【小体】 ショウタイ 小さなからだ。心や志のことを大体というのに対して、耳・目などの感覚器官のこと。〔→孟子〕

【小弟】 ショウテイ 自分の弟を謙そんしていうことば。兄に対して、弟が自分を謙そんしていうことば。〔俗〕自分を謙そんしていうことば。

【小杜】 ショウト 晩唐の詩人杜牧のこと。▽唐の詩人、杜甫トホのことを大杜というのに対していう。

【小雨】 ショウウ 少し雨が降る。細かに降る雨。こさめ。「小雨軽風落楝花＝小雨軽風楝花ヲ落トス」〔→王安石〕

【小学】 ショウガク 中国の古代、王侯の子弟に六芸リクゲイ（礼・楽・射・御・書・数）を教えた学校。文字・訓詁・音韻を研究する学問。書名。

【小官】 ショウカン 地位の低い役人。小吏。〈対語〉大官。「大意苦未就、小官苟営営＝大意イマダ就ラザルニ苦シミ、小官イヤシクモ営営ス」〔→王安石〕役人が自分を謙そんしていうことば。

【小屈必有大伸】 ショウクツニハカナラズタイシンアリ〈故事〉しばらくの間自重してがまんすれば、将来必ず大きくのびることがある。〔→南史〕

【小径】 ショウケイ ＝小逕。小さい道。こみち。

【小姑】 ショウコ 夫の姉を大姑というのに対して、夫の妹。若い娘。「小姑画得城中眉＝小姑画キ得タリ城中ノ眉」〔→陸游〕コジュウトメ〔国〕夫、または妻の姉妹。

【小国寡民】 ショウコクカミン〈故事〉国土が小さく、人民が少ないこと。村のような国。▽老子は、これを理想の社会体制とした。〔→老子〕

【小姐】 ショウシャ・ショウソ 未婚の女性。他人の娘の敬称。お嬢さん。