【人中騏驥】 ジンチュウノキキ〈故事〉人々の中にいる一日に千里も走る名馬。非常にすぐれた人物のこと。〔→南史〕

【人天】 ジンテン 人と天。また人道と天道。食べ物。▽天と同じように、人になくてはならないものの意。君主。ニンテン〔仏〕人間界と天上界。

【人文】 ジンブン 天文・地文に対して、人間社会の文化。▽ジンモンとも読む。人間社会の筋道・倫理。人倫。人物と文物。

【人外】 ジンガイ 俗世の外。出家の境地のこと。ニンガイ〔国〕人の道理にはずれる行いをする者。

【人処】 ジンショ 人のいる所。「欲投人処宿＝人処ニ投ジテ宿セント欲ス」〔→王維〕

【人世】 ジンセイ 世の中。世間。

【人生】 ジンセイ 人がこの世に生きている間。人の一生。人間が生活し、生きていくこと。

【人生七十古来稀】 ジンセイシチジュウコライマレナリ〈故事〉→「古希」

【人生如朝露】 ジンセイハチョウロノゴトシ〈故事〉人の一生は日の出とともに消える朝の露のように、はかないものである。〔→漢書〕

【人生感意気】 ジンセイイキニカンズ〈故事〉人として生まれたからには、自分と意気投合する者のために事をなすべきである。「人生感意気、功名誰復論＝人生意気ニ感ズ、功名誰カ復タ論ゼン」〔→魏徴〕

【人民】 ジンミン 為政者に支配されている一般の人々。民。社会を構成する人々。

【人気】 ジンキ 人の心。人々の考え・気持ちのこと。〔→荘子〕ニンキ〔国〕その地方の気風。世間での評判。ヒトケ〔国〕人のいるけはい。

【無人色】 ジンショクナシ 恐怖のため、顔色が青くなる。〔→漢書〕飢えや疲れのため、精彩がないこと。

【人吏】 ジンリ 命令のままに動くだけの役人。〔→韓詩外伝〕

【人役】 ジンエキ 人に使われる、身分が低い人。〔→孟子〕