【本邦】 ホンポウ わが国。この国。〔国〕日本。

【本来】 ホンライ もともと。もとから。元来。〔国〕もとから決まっていて、それがあたりまえであること。

【本官】 ホンカン 兼官に対して、本来の官職。官吏が自分をいうときに用いることば。〔国〕見習いなどに対して、正式の官職。

【本事】 ホンジ 根本となる仕事。農業のこと。▽商・工業を末とするのに対していう。〔→荀子〕事がらのもとづくところ。出典。〔俗〕うでまえ。本領。

【本性】 ホンセイ 本来の性質。ホンショウ〔国〕本来持っている性質。ふだんのたしかな心。正気。

【本命】 ホンメイ うまれた年の干支カンシ・エト。〔国〕競馬・競輪などで、一着になると予想される馬や選手。

【本紀】 ホンギ 紀伝体の歴史書において、帝王の事跡を記した部分。▽歴史書の中に本紀の部分を設ける編集方針は、「史記」の著者、司馬遷によって採用されたもので、後世これにならうようになった。▽世家・列伝に対する。

【本草】 ホンゾウ 木の根と草。植物のこと。中国古代の植物学についての書物。「本草学」の略。

【本草学】 ホンゾウガク 中国の古い薬物学。▽薬用植物の研究が多い。

【本家】 ホンカ・ホンケ 妻の実家。親もと。分家に対して、その一族のおおもとの血すじの家。〔俗〕父かたの親戚。

【本格】 ホンカク もとからの正しい法則。由緒正しい格式。本式。

【本根】 ホンコン 物事の根本になるもの。「但使本根在、棄捐果何傷＝タダ本根ヲシテ在ラシメバ、棄捐果タシテ何ヲカ傷マン」〔→黄庭堅〕

【本能】 ホンノウ うまれつきもっている、心やからだの性質・能力。