【海岱】 カイタイ 帝舜シュンのときの十二州の一つ。

【海不揚波】 ウミナミヲアゲズ〈故事〉聖天子がいて、天下がよくおさまっていること。〔→韓詩外伝〕

【海表】 カイヒョウ 国の外の遠く離れた地方。海外。▽「表」は、そとがわ。「方行天下、至于海表、罔有不服＝天下ニ方行シテ、海表ニ至レバ、服セザルコトアルナシ」〔→書経〕

【海客】 カイカク 海をわたって旅行する人。俗世間をのがれて海べに住んでいる人。海の舟乗り。「海客談瀛洲＝海客瀛洲ヲ談ズ」〔→李白〕特にもてなす必要のない普通の客。

【海峡】 カイキョウ 海で、陸と陸とにはさまれて狭くなっているところ。『海頸カイケイ・海門カイモン』

【海苔】 カイタイ 海中の岩に生えるこけに似た藻モの総称。のり。ノリ〔国〕食品名。海藻ののり（主に、あさくさのり）を薄く紙状にしたもの。

【海胆】 ウニ〔国〕棘皮キョクヒ動物。丸い殻にとげがあり、海底の石の間にすむ。

【海洋】 カイヨウ 広くて大きな海。〈類義語〉大洋。

【海馬】 カイバ 海産の小魚の名。たつのおとしご。「海象」と同じ。

【海豹】 カイヒョウ 海獣の名。あざらし。

【海容】 カイヨウ 海が、大河も小流も区別なくその水を受け入れるように、度量が大きく、人の言行をゆるすことができること。広量。

【海淵】 カイエン 大洋の底の比較的せまい範囲が特に深くなっている部分。ふつう海溝カイコウの中にある。

【海陬】 カイソウ・カイスウ 海のほとりのへんぴな土地。「再宿達海陬＝再宿シテ海陬ニ達ス」〔→高啓〕

【海豚】 カイトン 海獣の名。いるか。

【海運】 カイウン 海水が動く。「是鳥也海運則将徒於南冥＝コノ鳥ハ海ノ運ケバスナハチマサニ南冥ニ徒ラントス」〔→荘子〕船による海上の運送。潮の干満の現象。