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【泰山】🔗🔉

【泰山】 タイザン 山名。五岳の一つ。主峰は山東省泰安市にあり、古来、天子が即位のとき天地をまつる儀式を行う聖山とされた。東岳ともいう。「太山」「岱山」とも。妻の父。▽唐の玄宗ゲンソウのとき、泰山で行う天地をまつる儀式のさい、妻の父の力で官位が昇格したにもかかわらず、ある者が、泰山の霊力のために昇格したといった故事から。

【泰山不譲土壌】🔗🔉

【泰山不譲土壌】 タイザンハドジョウヲユズラズ〈故事〉泰山は小さい土くれでもいとわないで包容しているから大きな山をなしている。人も心を広くして他人の意見を受け入れなければ大人物にはなれないということ。「泰山不譲土壌、故能成其大、河海不択細流、故能就其深=泰山ハ土壌ヲ譲ラズ、故ニヨクソノ大ヲ成ス、河海ハ細流ヲ択バズ、故ニヨクソノ深キヲ就ス」〔→李斯→「河海不択細流カカイハサイリュウヲエラバズ」

【泰山北斗】🔗🔉

【泰山北斗】 タイザンホクト〈故事〉人の仰ぎ尊ぶ、泰山と北斗星。学問・芸術などの権威者にたとえる。『泰斗タイト』〔→新唐書

【挟泰山超北海】🔗🔉

【挟泰山超北海】 タイザンヲワキバサンデホッカイヲコユ〈故事〉泰山を脇にかかえて北海(渤海ボッカイ)を飛び越える。不可能なことをこころみることのたとえ。〔→孟子

【泰山頽梁木折】🔗🔉

【泰山頽梁木折】 タイザンクズレテリョウボクオル〈故事〉賢人の死。▽仰ぎ尊ばれる泰山がくずれ、家の建物の中で最も重要な梁ハリが折れるの意で、孔子が自分の死を予知して歌ったことば。〔→礼記

漢字源 ページ 2540