【百媚】 ヒャクビ 女のいろいろのなまめかしさ。「迴眸一笑百媚生＝眸ヲ迴ラシテ一タビ笑ヘバ百媚生ズ」〔→白居易〕

【百葉】 ヒャクヨウ 「百代」と同じ。物が重なりあっていること。牛や羊などの胃の下。脾臓ヒゾウの部分。平らなひだが多いからいう。

【百禄】 ヒャクロク 多くの幸福。「受天百禄＝天ノ百禄ヲ受ク」〔→詩経〕

【百溢】 ヒャクイツ ＝百鎰。多額の金銭。▽「溢」は、古代の金貨の重さの単位。

【百感】 ヒャッカン 見たり聞いたりしておこるさまざまな思い。万感。「百感中来只慨然＝百感中ヨリ来リテタダ慨然」〔→元好問〕

【百歳之後】 ヒャクサイノノチ 人の死後を忌みはばかっていうことば。▽人の寿命は、長くても百歳であることから。〔→詩経〕

【百戦百勝】 ヒャクセンヒャクショウ 百たび戦って百たび勝つ。戦えば必ず勝つこと。〔→孫子〕

【百辟】 ヒャクヘキ 多くの君主・諸侯。▽「辟」は、君主。〔→書経〕

【百穀】 ヒャクコク 多くの穀物。穀物のこと。〔→書経〕

【百爾】 ヒャクジ もろもろの。「百爾君子」〔→詩経〕

【百聞不如一見】 ヒャクブンハイッケンニシカズ〈故事〉百たび耳で聞くよりも一度でも実際に見たほうが効果がある。〔→漢書〕

【百憂】 ヒャクユウ いろいろな種類の多くの心配。「誰令君多念、自使懐百憂＝誰カ君ヲシテ念ヒ多カラシメ、ミヅカラ百憂ヲ懐カシム」〔→曹植〕

【百薬之長】 ヒャクヤクノチョウ 酒の美称。▽多くの薬の中のもっともすぐれたものの意。〔→漢書〕

【百錬】 ヒャクレン 金属を何回となくくり返して錬ネり鍛えること。「不是揚州百錬銅＝コレ揚州ノ百錬ノ銅ナラズ」〔→白居易〕