【聴任】 チョウニン きき入れて、まかせる。「売買聴任富吏＝売買ハ富吏ニ聴任ス」〔→漢書〕

【聴決】 チョウケツ 訴えをきいて、さばきをつける。『聴断チョウダン』

【聴言】 チョウゲン 世間一般のとりざた・評判。〔→詩経〕ゲンニキク人のいうことをきき入れる。

【聴事】 チョウジ コトヲキク事をきいて、判断を下す。訴訟をうけつける役所。玄関の前の庭。昔、そこで訴訟をうけつけた。

【聴治】 チョウジ まつりごとをする。また、事がらをきいてさばく。政治。また裁判。

【聴取】 チョウシュ しっかりとききとる。「当時号令君聴取＝当時ノ号令ヲ君聴取セヨ」〔→蘇軾〕

【聴命】 チョウメイ・メイヲキク 命令をうけたまわる。命令をきいてしたがう。

【聴政】 チョウセイ・マツリゴトヲキク 政務をとること。「朝以聴政＝朝ニハモッテ政ヲ聴ク」〔→左伝〕

【聴納】 チョウノウ 人のいうことをきき入れる。人のいうことをきいて採用する。『聴受チョウジュ』

【聴容】 チョウヨウ ききいれて、許可する。

【聴許】 チョウキョ ききとどけて、ゆるす。

【聴視】 チョウシ 耳できき、目でみる。きくことと、みること。

【聴訟】 チョウショウ・ショウヲキク 訴えをきいて、とりさばく。裁判。『聴獄チョウゴク・聴訴チョウソ』「聴訟吾猶人也＝訟ヲ聴クハ吾ナホ人ノゴトキナリ」〔→論語〕

【聴覚】 チョウカク 五官の一つ。音をききわけるはたらきをする器官。

【聴衆】 チョウシュウ 多人数のきき手。演説などをきく人々。

【聴順】 チョウジュン きいて、いうとおりにする。上位者の命令に従うこと。『聴従チヨウジユウ』