【落月】 ラクゲツ 西の空にしずみかかった月。

【落月屋梁】 ラクゲツオクリョウ〈故事〉沈みかかる月が屋根を照らす。親しい人を思う気持ちが切実なことのたとえ。▽杜甫の「夢李白」の「落月満屋梁、猶疑照顔色＝落月ハ屋梁ニ満チ、ナホ顔色ヲ照ラスカト疑フ」から。

【落日】 ラクジツ 沈みかかっている太陽。『落陽ラクヨウ』▽さびしいものとされる。「落日故人情」〔→李白〕

【落手】 ラクシュ 手に入る。また、手紙などを受けとる。〔俗〕仕事にとりかかる。着手する。

【落木】 ラクボク 秋になって葉の落ちたさびしげな木。「落木更高風＝落木サラニ高風」〔→杜甫〕落ち葉。

【落札】 ラクサツ〔国〕入札した結果、目的の物や権利を得ること。

【落伍】 ラクゴ 行進ちゅう、隊列についていけず、おくれ離れること。転じて、仲間の考え、時代の進歩についていけず、それからはずれること。

【落成】 ラクセイ 工事が終わって建造物ができあがること。

【落地】 ラクチ・チニオツ 地面に落ちる。この世にうまれ出る。誕生。「落地成兄弟、何必骨肉親＝地ニ落チテハ兄弟ト成ル、ナンゾ必ズシモ骨肉ノ親ノミナランヤ」〔→陶潜〕

【落帆】 ラクハン 船で、マストから帆をおろす。「風従落帆休、天与大江平＝風ハ落帆ニ従ツテ休ミ、天ハ大江トトモニ平ラカナリ」〔→黄庭堅〕

【落花】 ラッカ 散り落ちる花。「今人還対落花風＝今人マタ対ス落花ノ風」〔→劉希夷〕