【先声後実】 センセイコウジツ・コエヲサキニシテジツヲアトニス まず強いという宣伝をして敵をおどし、あとで実力を行使する。〔→史記〕

【先妣】 センピ 先考に対して、死んだ母。亡母。▽「妣」は、死んだ母。

【先知】 センチ 先に知る。普通の人よりも早く道を悟る。また、その人。〔→孟子〕予言者。

【先非】 センピ 以前におかした罪。前非。

【先後】 センゴ・センコウ 前後。あとさきして。つづいて。兄弟の妻どうしが、互いに相手をさしていうときのことば。あいよめ。「或随若先後＝或イハ随ツテ先後ノ若シ」〔→韓愈〕侍従の者。

【先後生】 センゴセイ 先にうまれた人と、あとにうまれた人。〔→韓愈〕

【先室】 センシツ なくなった妻。

【先祖】 センゾ 家系の第一代。その家の血統の初代。家系の初代以後、現存者以前の人で、代々その家にまつられている者。祖先。死んだ祖父。

【先帝】 センテイ なくなった先代の天子。

【先師】 センシ 師として学ぶべき、昔の賢人・学者。特に孔子をさす。「先師有遺訓、憂道不憂貧＝先師遺セル訓ヘ有リ、道ヲ憂ヘテ貧ヲ憂ヘズト」〔→陶潜〕なくなった先生・師匠。

【先秦】 センシン 秦シンの始皇帝以前の時代。特に、春秋戦国時代のこと。

【先途】 センド〔国〕物事のなりゆき。行き着く先。とどのつまり。勝敗などが決まる大事な場面。「ここを先途と」その家がらの先例によって決まっている、それ以上進むことのできない最高の官。

【先般】 センパン 先ごろ。

【先進】 センシン 学問・年齢・官位などが、自分より上にある人。「先進於礼楽野人也＝先進ノ礼楽ニ於ケルヤ野人ナリ」〔→論語〕文化の程度が進んでいること。「先進国」