【先覚】 センカク 物事のおこらないうちに、すばやく見抜く。「抑亦先覚者是賢乎＝ソモソモ亦タ先ニ覚ル者ハ是レ賢ナルカ」〔→論語〕普通の人に先だって悟ること。また、その人。「使先覚覚後覚＝先覚ヲシテ後覚ヲ覚サシム」〔→孟子〕学問・見識が非常にすぐれていること。また、その人。

【先勝】 センショウ 試合で、先に勝つこと。〔国〕「先勝日センショウニチ」の略。陰陽道オンミョウドウで、訴訟や急用などに適している日。

【先達】 センダツ その道の先輩。先進。〔国〕修験者（山伏）が修行のため、大和の国の大峰山にはいるとき、道案内していく修行を積んだ古参の僧。〔国〕先にたって導く。また、その人。案内者。『先導センドウ』▽はセンダチとも読む。

【先従隗始】 マズカイヨリハジメヨ〈故事〉すぐれた人物を招くためには、まず劣った者から重く用いるべきであるというたとえ。郭隗カクカイという人が、燕エンの昭王に説いて自分を推薦したことば。▽今は、いい出した者からまず実行せよという意味にも用いられる。〔→国策〕

【先駆】 センク 行列の先払い。また、先にたって案内する。戦闘で、まっさきに敵陣に攻めこむこと。さきがけ。人々よりも先に価値のあることをすること。また、その人。さきがけ。「先駆者」

【先｛尖｝端】 センタン 物の先。最も新しいこと。さきがけ。

【先｛尖｝鋭】 センエイ 物の先がとがってするどい。〔国〕考え方や行動が急進的なこと。

【先輩】 センパイ 自分より年齢が上の人。また、自分より先に学芸をおさめた人。〔国〕自分より学年や年齢・地位が上で自分と同じ学校・団体の人。また、その学校を卒業した人。〈対語〉後輩。

【先鋒】 センポウ 本隊の先にいく部隊。まっ先に行動・主張する人。

【先憂後楽】 センユウコウラク〈故事〉民衆に先だって天下のことを憂え、民衆が生活を楽しめるようになってからのち、楽しむ。政治家たる者の心がけを説いたことば。〔→范仲淹〕