【行旅】 コウリョ 遠くへいくたびびと。「行旅皆欲出於王之塗＝行旅ミナ王ノ塗ニ出デント欲ス」〔→孟子〕たび。旅行。

【行貨】 コウカ わいろをつかう。『行賄コウワイ』「行商」と同じ。品物を仕入れる。〔俗〕粗製品。安物。転じて、このやつ。野郎。

【行脚】 アンギャ 〔仏〕禅僧が修行のために各地を遍歴してまわること。徒歩で諸国をめぐり歩くこと。

【行啓】 ギョウケイ 皇太后・皇后・皇太子などの外出を敬っていうことば。

【行商】 ギョウショウ 一定の店を構えず、商品を持って各地を売り歩くこと。旅あきない。また、その者。『行貨コウカ・行販ギョウハン・行賈コウコ』コウショウ 商売をする。商品を輸送して商売をする。また、その商人。問屋。

【行第】 コウダイ 年齢や親戚シンセキの中の世代区分の順序。年次。

【行都】 コウト 戦乱などをさけるため、首都以外の地に臨時に設けられた都。

【行雲】 コウウン ただよう雲。「東風兮東風、為我吹行雲使西来＝東風ヤ東風、我ガ為ニ行雲ヲ吹イテ西ニ来タラシメヨ」〔→李白〕

【行雲流水】 コウウンリュウスイ〈故事〉ただよう雲と流れる水。一定の形がなく種々に移りかわることのたとえ。また、一つの物事に執着せず、物に対応し、事に従って自在に動くことのたとえ。〔→宋史〕

【行営】 コウエイ 唐代、節度使が任地を定めないで、しばらく軍をとどめる所。軍の司令官が出征してとどまる所。陣屋。いとなみつくる。陣営を巡視する。

【行間】 コウカン 軍中。陣中。カンヲオコナウ間者を用いて仲たがいをさせる。作物などの並んでいる列の間。ギョウカン 文章の行と行との間。

【行検】 コウケン 品行が正しくてしまりがある。正しくてしまりのある品行。

【行装】 コウソウ たびに出る用意。たびじたく。旅装。軍隊の服装。軍装。