【近来】 キンライ 近ごろ。このごろ。最近。

【近幸】 キンコウ そばに近づけて親しみかわいがる。また、君主に親しみかわいがられる臣下。「襄子必近幸子＝襄子必ズ子ヲ近幸セン」〔→史記〕

【近者】 キンシャ 近ごろ。最近。▽「者」は、助辞。近い所にいる人。「近者説、遠者来＝近キ者ハ説ビ、遠キ者ハ来タル」〔→論語〕

【近東】 キントウ 欧米で、地中海東岸のトルコからエジプトまでの地域をさすことば。

【近迫】 キンパク すぐそばに近づく。親しく交わる。

【近郊】 キンコウ 都のはずれから五十里（約二〇キロメートル）までの地域。また、城下に近い地域のこと。〔→周礼〕都市の周辺のいなか。郊外。

【近思】 キンシ 身近なことについて反省する。「切問而近思、仁在其中矣＝切ニ問ヒテ近ク思フ、仁ソノ中ニ在リ」〔→論語〕

【近習】 キンシュウ・キンジュウ 君主のそば近く仕えて親しまれている臣下。〔→礼記〕

【近情】 キンジョウ 親しみの情。情愛。「近状」と同じ。ジョウニチカシ実情に近い。

【近接】 キンセツ すぐそばに近づいている。また、近づける。

【近密】 キンミツ ぴったりとくっついている。また、近く親しい。親密な。君主のそば近い地位。

【近就】 キンシュウ 近づき親しむ。

【近畿】 キンキ 都に近い地域。〔国〕京都に近い地域。▽昔、皇居が京都にあったことから。〔国〕京都・大阪・滋賀・三重・奈良・和歌山・兵庫の二府五県をあわせた地域。近畿地方。

【近憂】 キンユウ 近いうちにおこる心配事。『近患キンカン・近虞キング』「人無遠慮、必有近憂＝人遠慮無ケレバ、必ズ近憂有リ」〔→論語〕

【近衛】 キンエイ 天子の側近にあって警護する。また、その将兵。コノエ〔国〕「近衛府コノエフ」の略。昔、皇居の警護の任にあたった武官の役所。▽コノエはコンエの転。