【過法】 カホウ 度をこえてきびしい法律。〈同義語〉苛法。

【過客】 カカク 通り過ぎる人。旅人のこと。「光陰者百代之過客＝光陰ハ百代ノ過客ナリ」〔→李白〕

【過重】 カジュウ 重すぎる。負担が大きすぎること。カチョウ 程度をこえて大事にしすぎること。

【過則勿憚改】 アヤマテバスナワチアラタムルニハバカルコトナカレ〈故事〉あやまちをおかした場合には、ためらうことなく、直ちに、これを改めよ。〔→論語〕

【過度】 カド・ドヲスグ 適切な程度をこえること。カト ＝過渡。渡し場。渡船場。

【過差】 カサ あやまち。過失。▽「差」は、くいちがい。しそこない。身分不相応のぜいたく。

【過秦論】 カシンロン 前漢の賈誼カギのつくった文章の名。秦シンの始皇帝が過激な政治を行い、道徳を軽んじたことをとがめたもの。

【過庭之訓】 カテイノオシエ〈故事〉父の教え。▽「論語」季氏篇から。→「趨庭」

【過般】 カハン さきごろ。先般。

【過敏】 カビン 敏感すぎる。感じ方、反応のしかたが異常に激しく鋭いこと。

【過料】 カリョウ〔国〕軽い犯罪者に刑罰として科する罰金。

【過患】 カカン あやまち。しそこなうおそれ。

【過剰】 カジョウ 多すぎてあまること。

【過雁】 カガン ＝過鴈。空を飛んでいくかり。

【過渡期】 カトキ ある状態から新しい状態に移り変わる途中の時期。

【過猶不及】 スギタルハナオオヨバザルガゴトシ〈故事〉適当な程度をこえてしまうのは、足りないのと同様である。中道を保つこと、中庸のたいせつなことをいう。〔→論語〕

【過隙】 カゲキ・ゲキヲスグ〈故事〉すき間を通り過ぎる。▽時の流れが、非常にはやいことにたとえる。「人生一世間、如白駒過隙＝人生一世ノ間ハ、白駒ノ隙ヲ過グルガゴトシ」〔→史記〕