【金骨】 キンコツ 金と骨。かたく丈夫なもののたとえ。また、貴重なもののたとえ。仙人センニンの形容。〈類義語〉仙骨センコツ。

【金座】 キンザ〔国〕徳川幕府直轄の、金貨を鋳造した役所。

【金翅】 コンジ インドの伝説の怪鳥の名。竜を食うという。キンシ 金色のはね。金でつくった鳥形の飾り。見張りの船。

【金紗】 キンシャ 金色の糸で模様を織った紗（織り目の細かい薄絹）。

【金珠】 キンシュ 黄金と珠玉。また、転じて、非常に貴重なもののたとえ。枇杷ビワの果実。

【金素】 キンソ 秋のこと。▽五行説で、金が秋に配され、五色においては、素（白）が秋にあたることから。

【金馬玉堂】 キンバギョクドウ 漢代の金馬門と玉堂殿。学者の出仕する役所のこと。後世の翰林院カンリンイン。

【金馬門】 キンバモン 門の名。漢代の未央ビオウ宮にあった門で、文学の士（学問をもって天子に仕える人）がここから出仕した。▽本来この門は、「魯般門ロハンモン」という名であるが、門の外に銅製の馬があることから。『金門キンモン・金閨キンケイ』

【金粉】 キンプン 黄金の粉末。きらびやかに美しく飾ったさま。「六朝金粉」鉛を粉にしてつくったおしろい。

【金魚】 キンギョ 赤く美しい小魚。ひぶなの変種。「金魚袋」のこと。黄金で魚の形につくった袋。唐初、三品以上の官吏が身につけた。「不知官高卑、玉帯懸金魚＝官ノ高卑ヲ知ラズ、玉帯ニ金魚ヲ懸ケタリ」〔→韓愈〕かぎ。▽昔は、魚の形をしていたことから。

【金釵】 キンサイ 黄金製のかんざし。『金鈿キンデン・金簪キンシン』「鈿合金釵寄将去＝鈿合金釵寄セ将テ去ラシム」〔→白居易〕

【金紫】 キンシ 「金印紫綬キンインシジュ」と同じ。高貴な身分のこと。また、その人。▽秦シン・漢代に相国・丞相ジョウショウなどの高官が、金印紫綬を用いたことから。