【前代未聞】 ゼンダイミモン〔国〕昔から今までに聞いたこともないめずらしいこと。

【前因】 ゼンイン 前の世からの約束ごと。前世の因縁インネン。『前縁ゼンエン』

【前行】 ゼンコウ 前に進む。進んでいく。「復前行欲窮其林＝復タ前行シテソノ林ヲ窮メント欲ス」〔→陶潜〕先にいく。先だつ。また、その人。以前の行い。ゼンギョウ 文章の中の前の行。

【前好】 ゼンコウ 以前に結んだ親しいつきあい。以前のよしみ。〈類義語〉旧好。

【前兆】 ゼンチョウ 物事のおこる前ぶれ。きざし。

【前言】 ゼンゲン 前にいったことば。「前言戯之耳＝前言ハコレニ戯ルルノミ」〔→論語〕古人のことば。

【前言往行】 ゼンゲンオウコウ 昔の聖人の残した言行。〔→易経〕

【前車覆後車戒】 ゼンシャノクツガエルハコウシャノイマシメ〈故事〉前の車のひっくりかえるのは、後ろの車の戒めとなる。先人の失敗は、後人の戒めとなるということ。〔→漢書〕

【前身】 ゼンシン 〔仏〕この世にうまれる前の世での状態。「閑思往事似前身＝閑カニ往事ヲ思ヘバ前身ニ似タリ」〔→白居易〕〔国〕身分・地位・状態がすっかり変化してしまった人や団体の、以前の身分・地位・状態。

【前官】 ゼンカン ある官職の前任者。ある人が以前についていた官職。

【前事之不忘後事之師】 ゼンジノワスレザルハコウジノシ〈故事〉前になした事を忘れないのは、あとからする事の参考となる。〔→史記〕

【前者】 ゼンシャ 前の者。前の人。先日。さきごろ。〔国〕後者に対して、さきに述べた二つのもののうち、はじめのもの。

【前述】 ゼンジュツ 前に述べてある、または、前に述べたこと。