【半菽】 ハンシュク 少しの豆。豆を半分まぜたかゆ。粗末な食べ物のこと。「貧民妻子半菽食＝貧民ノ妻子半菽ノ食」〔→陸游〕

【半畳】 ハンジョウ〔国〕一畳の畳の半分。昔、芝居で、見物人が敷いた小さな畳、ござのこと。▽「半畳を入れる」とは、江戸時代、見物人が舞台に半畳の畳を投げて役者の悪口をいったことから、物事の途中で、それを非難する、からかうの意。

【半道】 ハンドウ「半路」と同じ。ハンミチ〔国〕一里の半分の距離。半里。約二キロ。

【半幅】 ハンプク 一幅の半分の長さ。はんはば。

【半解】 ハンカイ 半分だけ理解する。物事の一部分しか知らないこと。「一知半解」

【半漢】 ハンカン 天馬の勇むさま。「天馬半漢＝天馬半漢タリ」〔→張衡〕

【半腹】 ハンプク 山の中ほどの部分。〈類義語〉中腹。『半嶺ハンレイ』「半嶺逢駆車、人牛一何苦＝半嶺車ヲ駆ルニ逢フ、人モ牛モ一ニ何ゾ苦シキ」〔→元好問〕

【半路】 ハンロ 道程の半ば。また、半分のみちのり。『半道ハンドウ』「半路雲泥迹不同＝半路雲泥迹同ジカラズ」〔→白居易〕

【半旗】 ハンキ〔国〕弔い悲しむ気持ちをあらわすため、旗ざおの上端から下げて掲げる旗。弔旗チョウキ。

【半銭】 キナカ〔国〕一文の半分。半銭ハンセン。わずかなこと。

【半魄】 ハンパク 半分欠けた月。半月。▽「魄」は、月のほの暗い陰の部分。

【半蔀】 ハジトミ〔国〕上下二枚にわかれ、上半分は外側に上げてつるし、下半分は固定または取りはずしができるようにした格子コウシ。

【半輪】 ハンリン 半円形。弓張り月のこと。半月。「峨眉山月半輪秋＝峨眉山月半輪ノ秋」〔→李白〕

【半壁】 ハンペキ 壁の中ほどの部分。がけや、切りたった山の中ほどの部分。「半壁見海日、空中聞天鶏＝半壁海日ヲ見、空中ニ天鶏ヲ聞ク」〔→李白〕

【半臂】 ハンピ そでの短い衣服。〔国〕束帯のとき上着と下着との間に着るそでの短い衣。