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5.4 さらに cow に対して beef は, 意味上は'牛―牛肉'という密接な関係をもつが, 形態上は一見無関係のように見える. しかしこの 2 語が結局同語根に由🔗⭐🔉
5.4 さらに cow に対して beef は, 意味上は'牛―牛肉'という密接な関係をもつが, 形態上は一見無関係のように見える. しかしこの 2 語が結局同語根に由来することは, beef に対する本辞典の語源記述を参照すれば明らかとなろう.
beef
《c1300》 b
f, boef
ONF boef, buef (F b
uf🔗⭐🔉
beef
《c1300》 b
f, boef
ONF boef, buef (F b
uf) < L bovem, b
s ox < IE
gw
us: ⇒cow1
《c1300》 b
f, boef
ONF boef, buef (F b
uf) < L bovem, b
s ox < IE
gw
us: ⇒cow1
ここには beef が b
f, boef のような形で 13 世紀末の中期英語文献に初めて現れることがまず示されている. 《 》 内の数字は O.E.D.🔗⭐🔉
ここには beef が b
f, boef のような形で 13 世紀末の中期英語文献に初めて現れることがまず示されている. 《 》 内の数字は O.E.D. または M.E.D. などのあげる初出文献の執筆[成立]年代だが, これはおおよその目安を与えるに過ぎないことはいうまでもない. そして, この ME boef は 1066 年のノルマン征服の結果, 英国に定住するに至ったノルマン人が用いていたフランスの北部方言 (ONF) の buef, boef (現代フランス語では b
uf で'牛''牛肉'の両義をもつ) が英語に借入されたもの(
は借入の関係を示す)である. ついで, このフランス語がラテン語 bovem (b
s の対格形) から発達したもので, さらに(オスク方言をへて) IE
gw
u- に遡ることが示されている.
f, boef のような形で 13 世紀末の中期英語文献に初めて現れることがまず示されている. 《 》 内の数字は O.E.D. または M.E.D. などのあげる初出文献の執筆[成立]年代だが, これはおおよその目安を与えるに過ぎないことはいうまでもない. そして, この ME boef は 1066 年のノルマン征服の結果, 英国に定住するに至ったノルマン人が用いていたフランスの北部方言 (ONF) の buef, boef (現代フランス語では b
uf で'牛''牛肉'の両義をもつ) が英語に借入されたもの(
は借入の関係を示す)である. ついで, このフランス語がラテン語 bovem (b
s の対格形) から発達したもので, さらに(オスク方言をへて) IE
gw
u- に遡ることが示されている.
研究社新英和大辞典 ページ 168240。