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・be dying of hunger [thirst] 《口語》 とても空腹である[のどが渇いている].🔗⭐🔉
・be dying of hunger [thirst] 《口語》 とても空腹である[のどが渇いている].
【日英比較】 (1) 日本語では病気やけがで死ぬのも, 交通事故や戦争など外的な原因で死ぬのも普通は区別せず「死ぬ」という. ところ🔗⭐🔉
【日英比較】 (1) 日本語では病気やけがで死ぬのも, 交通事故や戦争など外的な原因で死ぬのも普通は区別せず「死ぬ」という. ところが英語では日本語と同じく両者に die を用いることも可能だが, 英語の典型的な表現としては, 病気や不注意によるけがなど自己原因で死ぬのは die, 事故や戦争など外的な原因で死ぬのは be killed という. したがって「彼は交通事故で死んだ」は He was killed in a traffic accident. という. これを受身だからといって, 「彼は交通事故で殺された」と訳すことはできない. 日本語でもそういういい方をすることもあるが, その場合には原文の英語とは違ったニュアンスとなる. つまり, 相手に殺意があったというようないい方である. すなわち, 日本語の「殺す」「殺される」は人についていう場合には犯罪としての「殺人」を意味する. ところが英語の kill は外的な要因で動物・植物の生命を奪うことである. もちろん犯罪としての意図的な殺人も含むが, 意味領域はもっと広く, 意図的でない殺し方も意味する. その区別は前後関係によって決まる. 英語では, 意図的な殺人, すなわち日本語の「殺す」に当たるのは murder である. なぜこのような相違が起こるのであろうか. 英語は, 「何が何をどうした」という行為者と被行為者の関係を明確にいう言語である. そこで, 自己原因でない場合は一般に受動態の表現になりやすい. このことについては die, be killed だけでなく, be surprised (驚く), be pleased (嬉しい), be interested (興味を持つ)など類似の例を多数あげることができる. なお, die は自己原因と外的原因の両様の死について用いられるが, 事実を述べる客観的な語で, 多くの場合 died in 1990, died a few years ago のように時の副詞を伴うのが普通である. (2) 日本語では動物・人間が生命を失うことを「死ぬ」, 植物の場合は「枯れる」という. しかし, 英語ではその区別をせず動物・人間・植物の生命を共通のものとみて die を「枯れる」意味にも使う. 英語では植物が水分の不足でしおれるのは wither というが, これは水分の不足でしおれただけで, 水を与えればまた蘇生する可能性がある. 蘇生するかどうかの判断の正誤はどうであれ, wither という語は die と違ってそのような蘇生の意味合いを含んだ語である. The pine tree in the garden died. といえば, 松の木が枯れてしまったことを意味する. この日英の相違の延長は "kill + 植物" の表現に及ぶ. すなわち「枯らす」という日本語に当たる英語は kill である. ⇒KILL1 【日英比較】.
研究社新英和大辞典 ページ 184339。