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 「その前」は銀行の前、つまり銀行と道路を隔てた「向かい」を指す。これは銀行に玄関・顔があって、それが向いている方向が「前」になるから。「その手前」に換えると、話し手に近🔗🔉

 「その前」は銀行の前、つまり銀行と道路を隔てた「向かい」を指す。これは銀行に玄関・顔があって、それが向いている方向が「前」になるから。「その手前」に換えると、話し手に近づいた方、つまり銀行と同じ並びの何軒かこちらになる。「その向こう」は郵便局を越えてまだもう少し。「先」にすると郵便局をすぎてすぐ。「うら」「おもて」「ほうこう」を参照。 解 説 =

 「先」には「鉛筆の先・目と鼻の先・縁先・軒先」など、それ自身の外に向かっている方の「尖端・先端」という意味があり、「廊下の先」などは、廊下の向こうなのか廊下の端なのか分🔗🔉

 「先」には「鉛筆の先・目と鼻の先・縁先・軒先」など、それ自身の外に向かっている方の「尖端・先端」という意味があり、「廊下の先」などは、廊下の向こうなのか廊下の端なのか分からなくなる。「前」は、人・建物・乗り物など、対象自体に前後・表裏がある場合、それが向いている方向か、その方向にある対象や、向かいまでのある地点を表す。「はし」を参照。

 「デパートの前で待つ」は、デパートの玄関の所を指す。ただ対象に前後・表裏がない場合は、話し手の方を意味し、「あの木の前に立って下さい」は「手前」に換えても意味は同じにな🔗🔉

 「デパートの前で待つ」は、デパートの玄関の所を指す。ただ対象に前後・表裏がない場合は、話し手の方を意味し、「あの木の前に立って下さい」は「手前」に換えても意味は同じになる。「向こう三軒両隣」の「向こう」は、道を隔てたという意味。真ん中にあるのが「向かい」になる。 【例】

 に行かないで。も歩かないで。後ろに回ってについてきなさい。🔗🔉

 に行かないで。も歩かないで。後ろに回ってについてきなさい。 置 換 =

 置き換え不能。この例の「先」は話し手のずっと前の所、「前」は話し手の目の前。「後ろ」は方向、「後」は話し手のすぐ後ろの意味。「先を見て歩く・人の先を行く」は、将来への見🔗🔉

 置き換え不能。この例の「先」は話し手のずっと前の所、「前」は話し手の目の前。「後ろ」は方向、「後」は話し手のすぐ後ろの意味。「先を見て歩く・人の先を行く」は、将来への見通しを立てて・人よりも一歩進んだ観点に立って人生を歩く、「前」に換えると、前方を見て・人の目の前を歩く。

 「この仕事を後に回す」は順序立ててする仕事のうち、「この仕事」を最後の方へ持っていくこと。これを「後ろ」に置き換えることはできない。「この列の三つ後ろ」は「後ろの方向へ🔗🔉

 「この仕事を後に回す」は順序立ててする仕事のうち、「この仕事」を最後の方へ持っていくこと。これを「後ろ」に置き換えることはできない。「この列の三つ後ろ」は「後ろの方向へ 3 列」を表すだけで、「後ろ」自体は序列を表すことはない。「後」にしても同じ意味になるが、「後」は「後 3 列後ろ」と言い換えが可能で、「後」自身に序列の意味がある。「前」は「後ろ・後」を兼ねており、「前に回る・この仕事を前に回す・三つ前」のすべてが可能。 解 説 =

類義使分 ページ 612