じょう-ろう ジヤウラフ [0][3] 【上臈・上臘】
〔「臈」「臘」ともに安居(アンゴ)の功を積んだ年数を数える語〕
(1)臈を積んだ高僧。また,位の高い僧。
⇔下臈
(2)年功を積んだ,地位・身分の高い人。
⇔下臈
「今はなかなか―になりにて侍り/源氏(蜻蛉)」
(3)「上臈女房」に同じ。「夜べ里よりまゐれる―・若人どものなかに/源氏(玉鬘)」
(4)上流の婦人。貴婦人。「かしこには―の今夜ばかりとて借らせ給ひつれば/宇治拾遺 2」
(5)江戸幕府の大奥の職名。奥女中の最高位。公家出身が多い。
(6)遊女。女郎。「―袖にとりつく/咄本・昨日は今日」