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広辞苑の検索結果 (2)
かた‐ぶ・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かた‐ぶ・ける【傾ける】
〔他下一〕[文]かたぶ・く(下二)
(中世以降カタムクと両用される)(→)「かたむける」に同じ。枕草子247「からかさをさしたるに、風のいたう吹きて横さまに雪を吹きかくれば、すこし―・けて」。枕草子275「何とか何とかと耳を―・け来るに」。栄華物語月宴「御門を―・け奉らむと構ふる罪によりて」。好色一代男3「小半酒こなからざけに両隣を―・け」
かた‐む・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かた‐む・ける【傾ける】
〔他下一〕[文]かたむ・く(下二)
(古くは、カタブクという形が使われた)
①斜めに一方にかしがせる。傾かせる。古本説話集下「仏に向かひ奉りて、すこしかうべを―・けたる人、必ず仏になる」。「傘を―・ける」
②(首を傾ける意から)非難する。けなす。平家物語4「今度の譲位いつしかなりと誰か―・け申すべき」
③正常な状態を失わせ不安定にする。勢いをおとろえさせる。滅亡させる。平家物語11「平氏を―・けんがために、ある時は峨々たる巌石に駿馬に鞭うつて」。「身代しんだいを―・ける」「国を―・ける」
④(器をかたむける意から)酒などをのむ。中華若木詩抄「さらば一盃―・けんと思うて飲みたれば、めたと酔うたぞ」。「一献―・ける」
⑤中のものを残らず出す。「蘊蓄うんちくを―・ける」
⑥力や精神などをその方に向ける。そのことに集中させる。「全力を―・ける」「耳を―・ける」
大辞林の検索結果 (3)
かたぶ・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かたぶ・ける [4] 【傾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かたぶ・く
〔「かたむける」の古い言い方〕
「かたむける」に同じ。「謹んで耳を―・けてゐたが/坑夫(漱石)」
かた-む・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かた-む・ける [4] 【傾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かたむ・く
〔「かたぶける」の転。「片向ける」の意〕
(1)斜めにする。かたむくようにする。「盆を―・ける」「首を―・ける」
(2)考えや心をある方面に向ける。他のことは考えずに,ひたすら心をその事に向けて行う。心を注ぐ。「精魂を―・ける」「愛情を―・ける」「耳を―・ける」
(3)衰えさせる。滅ぼす。「国を―・ける」「身代を―・ける」
(4)〔「杯を傾ける」の意から〕
酒の類を飲む。「一献―・ける」
(5)非難する。けなす。「たとへ卿相の位に昇るといふとも,誰か―・け申すべき/保元(中)」
[慣用] 蘊蓄(ウンチク)を―・産を―
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