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いきおい【勢い】イキホヒ🔗🔉

いきおい勢いイキホヒ ①人・物・事が発動・進行したり、物・事の作用を発動・進行させたりする場合に、その強さ・速さなどに現れる力。 ㋐活動力。躍動する力。源氏物語梅枝「水の―豊かに書きなし」。「―よく燃える」「すごい―で走る」「―がつく」 ㋑他を圧する力(の現れ)。勢力。伊勢物語「人の子なれば、また心―なかりければ、とどむる―なし」。「国の―がふるう」「日の出の―」 ㋒物事が進行するはずみ・なりゆき。狂言、鬮罪人「鬼の責むる―でござつたによつて、ちと強うあたるまいものでもござらぬ」。「酒の―で思わぬ口論になった」 ②(副詞として)その時のなりゆきで。その結果として当然。「提案した者が、―その計画の責任者となった」 ⇒いきおい‐ぐち【勢い口】 ⇒勢い猛

いきおい‐かか・る【勢ひ掛かる】イキホヒ‥🔗🔉

いきおい‐かか・る勢ひ掛かるイキホヒ‥ 〔自四〕 勢い込んでかかる。勇み立ってしかける。

いきおい‐ぐち【勢い口】イキホヒ‥🔗🔉

いきおい‐ぐち勢い口イキホヒ‥ 勢いのついたついで。 ⇒いきおい【勢い】

いきおい‐こ・む【勢い込む】イキホヒ‥🔗🔉

いきおい‐こ・む勢い込むイキホヒ‥ 〔自五〕 何かをしようと気勢をあげる。奮い立つ。「―・んで話す」

いきおい‐づ・く【勢い付く】イキホヒ‥🔗🔉

いきおい‐づ・く勢い付くイキホヒ‥ 〔自五〕 活気づく。元気になる。 ○勢い猛いきおいもう 勢いが強いこと。転じて、富み栄える意にも用いる。竹取物語「―の者になりにけり」 ⇒いきおい【勢い】

○勢い猛いきおいもう🔗🔉

○勢い猛いきおいもう 勢いが強いこと。転じて、富み栄える意にも用いる。竹取物語「―の者になりにけり」 ⇒いきおい【勢い】 いきお・う勢ふイキホフ 〔自四〕 勇みたつ。威勢づく。富み栄える。宇津保物語祭使「御方々はゆたかに―・ひて」 いぎおさめ‐の‐おもの威儀納の御膳ヰギヲサメ‥ 賀宴・節会などにおける天皇の食膳。一説に、「息収いきおさめの御膳」で、息やすめのための御膳という。宇津保物語嵯峨院「右の大臣は―のこと聞え給ふ」 いきお‐ぶね生魚槽‥ヲ‥ 生簀いけすの一種。箱の側面に数個の小穴を設け、中に生魚を入れて、水中に入れておく。生槽いかしぶねいき‐か閾下ヰキ‥ 〔心〕(閾より下の意)気づかれない、意識されない状態。「―知覚」→サブリミナル効果

いきお・う【勢ふ】イキホフ🔗🔉

いきお・う勢ふイキホフ 〔自四〕 勇みたつ。威勢づく。富み栄える。宇津保物語祭使「御方々はゆたかに―・ひて」

きおい【競い・勢】キホヒ🔗🔉

きおい競い・勢キホヒ ①きおうこと。競争。きそい。源氏物語鈴虫「さる―には我も我もときしろひけれど」 ②きそいあうように事がおこる、そのいきおい。または、余勢。はずみ。源氏物語橋姫「いと荒ましき風の―に」 ③張合い。はげみ。洒落本、無益委記むだいき「ためてやつたらちつとは―にならふ」 ④(「気負い」とも書く)自分こそはと勇み立つこと。意気込み。「―があるのは若さの特権だ」 ⑤競馬きおいうまの略。 ⑥競肌きおいはだの略。浮世風呂4「むかしの―と呼ばれたる道楽ぢぢい」 ⇒きおい‐うま【競い馬】 ⇒きおい‐がお【競い顔】 ⇒きおい‐きおい‐に【競い競いに】 ⇒きおい‐ぐち【競い口】 ⇒きおい‐ぐみ【競い組】 ⇒きおい‐じし【勢獅子】 ⇒きおい‐とび【競い飛び】 ⇒きおい‐はだ【競い肌】

きおい‐じし【勢獅子】キホヒ‥🔗🔉

きおい‐じし勢獅子キホヒ‥ ①あらん限りの力を傾けて勇み立つ獅子。 ②歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「勢獅子劇場花罾きおいじしかぶきのはなかご」。3世瀬川如皐じょこう作詞。5世岸沢式左作曲。初世花柳寿輔振付。1851年(嘉永4)初演。祭礼物の一つで、曾我祭の趣向に獅子を取り入れたもの。 ⇒きおい【競い・勢】

せい【勢】🔗🔉

せい】 ①いきおい。力。泉鏡花、国貞ゑがく「黒目勝でも―のない、塗つたやうな瞳を流して」 ②兵力。軍隊。愚管抄3「伊勢大神宮を拝み給ひて、美濃・尾張の―を催しおこして」 ③体などの大きさ。背たけ。今昔物語集2「父母、手に捧げて養ひかしづく間やうやく―長じぬ」 ④伊勢国いせのくにの略。

せい‐い【勢位】‥ヰ🔗🔉

せい‐い勢位‥ヰ 権勢と地位。権勢ある地位。

せい‐い【勢威】‥ヰ🔗🔉

せい‐い勢威‥ヰ 権勢と威力。いきおい。威勢。権威。「―をふるう」

せい‐えん【勢焔】🔗🔉

せい‐えん勢焔】 盛んないきおい。気勢。気焔。

せい‐か【勢家】🔗🔉

せい‐か勢家】 権勢ある家柄。「権門―」

せい‐けん【勢権】🔗🔉

せい‐けん勢権】 いきおいと権力。権勢。

せいご【勢語】🔗🔉

せいご勢語】 「伊勢物語」の略称。 ⇒せいご‐おくだん【勢語臆断】

せいご‐おくだん【勢語臆断】🔗🔉

せいご‐おくだん勢語臆断】 伊勢物語の注釈書。契沖著。4巻。1688年(元禄1)以前成り、1802年(享和2)刊。古注を検討・批判し、自由な立場から新説を提唱し、語学的知識に基づく語義の明快な解釈がみられる。 ⇒せいご【勢語】

せい‐ごし【勢越し】🔗🔉

せい‐ごし勢越し】 軍勢を見越したむこうの方。保元物語「ここに為朝、敵の―に見れば」

せいし【勢至】🔗🔉

せいし勢至】 〔仏〕(→)勢至菩薩に同じ。 ⇒せいし‐ぼさつ【勢至菩薩】

せいし‐ぼさつ【勢至菩薩】🔗🔉

せいし‐ぼさつ勢至菩薩】 (梵語Mahāsthāmaprāpta)阿弥陀如来に観世音とともに脇侍きょうじする菩薩。智慧の光をもってあまねく一切を照らし、衆生しゅじょうの迷いを除き、無上力を得させるという。宝冠中に宝瓶をのせる。大勢至菩薩。勢至。得大勢。 ⇒せいし【勢至】

せい‐しゃ【勢車】🔗🔉

せい‐しゃ勢車(→)「はずみぐるま」に同じ。

せい‐しゅう【勢州】‥シウ🔗🔉

せい‐しゅう勢州‥シウ 伊勢いせ国の別称。

せい‐そう【勢相】‥サウ🔗🔉

せい‐そう勢相‥サウ (大槻文彦が「広日本文典」で用いた語)動作の可能な意を表す相そう。動詞に、助動詞ル・ラル(文語)、レル・ラレル(口語)を添えて表す。

せい‐ぞろい【勢揃い】‥ゾロヒ🔗🔉

せい‐ぞろい勢揃い‥ゾロヒ ①軍勢が揃うこと。転じて、多くの人などが1カ所に集まり揃うこと。せいぞろえ。 ②何もかも揃うこと。浄瑠璃、吉野都女楠「酒でも餅でも、うまい物の―」

せい‐ぞろえ【勢揃え】‥ゾロヘ🔗🔉

せい‐ぞろえ勢揃え‥ゾロヘ 軍勢を集めそろえること。また、多くの人などが集まること。せいぞろい。

せい‐だまり【勢溜り】🔗🔉

せい‐だまり勢溜り】 軍勢が集まり控えている所。むしゃだまり。〈日葡辞書〉

せい‐づかい【勢使い】‥ヅカヒ🔗🔉

せい‐づかい勢使い‥ヅカヒ ①軍隊を指揮し、使いまわすこと。〈日葡辞書〉 ②軍勢の召集。勢ぞろえ。謡曲、鉢木「今度の―全く余の儀にあらず」

せい‐とく【勢徳】🔗🔉

せい‐とく勢徳】 ①権勢あって強い者のめぐみ。宇津保物語祭使「―をかうぶらむとて」 ②権勢と財産。勢力。今昔物語集16「美濃の国に―有りける者の一子にて」

せい‐にん【勢人】🔗🔉

せい‐にん勢人】 権勢・勢力のある人。愚管抄6「介すけの八郎広経と申し候ひし者は東国の―」

せい‐ぼう【勢望】‥バウ🔗🔉

せい‐ぼう勢望‥バウ 勢力と人望。

せい‐もん【勢門】🔗🔉

せい‐もん勢門】 権勢のある家柄。

せい‐り【勢利】🔗🔉

せい‐り勢利】 権勢と財利。また、それらに走る行動。 ⇒せいり‐の‐まじわり【勢利の交わり】

せい‐りき【精力】🔗🔉

せい‐りき精力】 ①(「勢力」とも書く)力を尽くしてほねおること。尽力。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「皆講中の―で建立した釣鐘が」 ②活動力。力。こんてむつすむん地「下さるる信心の―余りに深きが故に」

せいりき‐とみごろう【勢力富五郎】‥ラウ🔗🔉

せいりき‐とみごろう勢力富五郎‥ラウ 江戸後期の博徒。下総の人。河竹黙阿弥作の歌舞伎脚本「群清滝贔屓勢力むれきよたきひいきのせいりき」に脚色される。(1813〜1849)

せいり‐の‐まじわり【勢利の交わり】‥マジハリ🔗🔉

せいり‐の‐まじわり勢利の交わり‥マジハリ 権勢や財利だけを目当てとする交際。 ⇒せい‐り【勢利】

せいりょく‐きんこう【勢力均衡】‥カウ🔗🔉

せいりょく‐きんこう勢力均衡‥カウ (balance of power)勢力が互いにつりあっている状況。諸国家間相互に敵対・友好の複雑な関係を結んで牽制し合うことによって国際平和を保持しようとする国際政治の原理。 ⇒せい‐りょく【勢力】

せいりょく‐けん【勢力圏】🔗🔉

せいりょく‐けん勢力圏(→)勢力範囲に同じ。 ⇒せい‐りょく【勢力】

せいりょく‐はくちゅう【勢力伯仲】🔗🔉

せいりょく‐はくちゅう勢力伯仲】 二者の勢いや力にほとんど差がなく、優劣がつけられない様子。 ⇒せい‐りょく【勢力】

せいりょく‐はんい【勢力範囲】‥ヰ🔗🔉

せいりょく‐はんい勢力範囲‥ヰ 勢力の及ぶ範囲。勢力圏。なわばり。 ⇒せい‐りょく【勢力】

せ‐こ【勢子・列卒】🔗🔉

せ‐こ勢子・列卒】 狩場などで、鳥獣を駆りたてる人夫。かりこ。〈日葡辞書〉

せこ‐いた【勢子板・列卒楯】🔗🔉

せこ‐いた勢子板・列卒楯】 勢子が猟に使用する楯。

せこ‐ごえ【勢子声】‥ゴヱ🔗🔉

せこ‐ごえ勢子声‥ゴヱ 勢子が鳥獣を追いたてる声。新撰六帖2「何として深山おとしの―に」

せこ‐さい【勢子采】🔗🔉

せこ‐さい勢子采】 鯨漁の際、山見の者が勢子船を指揮するために用いた柄の長い采。

せこ‐だいこ【勢子太鼓】🔗🔉

せこ‐だいこ勢子太鼓】 勢子が鳥獣を駆りたてるために打ち鳴らす太鼓。

せこ‐なわ【勢子縄】‥ナハ🔗🔉

せこ‐なわ勢子縄‥ナハ 勢子が鳥獣を駆りたてるとき用いる縄。夫木和歌抄36「―に引きこめらるる鹿ばかり」 ○世故に長けるせこにたける 世の中の事情をよく知り、世渡りや世間付き合いがうまい。 ⇒せ‐こ【世故】

せこ‐ひき【勢子引】🔗🔉

せこ‐ひき勢子引】 狩場で勢子を指揮する人。

せこ‐ぶね【勢子船】🔗🔉

せこ‐ぶね勢子船】 鯨組の漁船の一種。網を張った双海船そうかいぶねの方に鯨を追い、銛もりを打つ刃刺はざしが乗った船。鯨組にはほかに捕った鯨を運ぶ持双船もっそうぶねがあった。

せた【瀬田】🔗🔉

せた瀬田】 (古くは「勢田」「勢多」とも書く)滋賀県大津市の地名。瀬田川の左岸にあり、同市石山と対する。東海道・中山道から京都に至る要地で、古来しばしば戦場となった。元官幣大社建部神社がある。「瀬田の夕照」は近江八景の一つ。→瀬田の橋

はずみ【弾み・勢み】ハヅミ🔗🔉

はずみ弾み・勢みハヅミ ①はずむこと。はねかえること。 ②勢いづくこと。調子づくこと。また、その勢い・調子。「―がつく」 ③その場のなりゆき。ゆきがかり。「事の―」「話の―」 ④事の勢い。拍子。「倒れた―に足を折った」 ⑤気前よく買うこと。おごり。好色一代女5「衣類寝道具かずかずの―」 ⇒はずみ‐ぐるま【弾み車・勢車】 ⇒弾みを食う

はずみ‐ぐるま【弾み車・勢車】ハヅミ‥🔗🔉

はずみ‐ぐるま弾み車・勢車ハヅミ‥ 回転軸に取り付けた重い車で、クランク軸に与える力の変動を緩和して、回転を滑らかにするもの。フライ‐ホイール。 ⇒はずみ【弾み・勢み】 ○弾みを食うはずみをくう 思いがけず余勢を受ける。「はずみを食らう」とも。 ⇒はずみ【弾み・勢み】

はず・む【弾む・勢む】ハヅム🔗🔉

はず・む弾む・勢むハヅム 〔自五〕 ①物に当たる勢いではね返る。はね上がる。平家物語4「馬の足の及ばうほどは、手綱をくれて歩ませよ。―・まばかい繰つて泳がせよ」。日葡辞書「マリガハヅム」 ②息づかいが激しくなる。日葡辞書「イキガハヅム」。「胸が―・む」 ③調子づく。形勢が良くなる。浄瑠璃、関取千両幟「今度の角力には、千羽川が病気故―・むまいと思うたが思ひの外きついはずみ」。「話が―・む」「嬉しくて声が―・む」 ④機に乗ずる。つけこむ。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「有難い初対面から―・んだ穿鑿」。色道大鏡「はづむ、蹴鞠より出でたる語なり…すべて機に乗ずる所に用ふ」 ⑤思い切ってする。傾城禁短気「そなたの此のごろ髪切つて遣りやつた先のぬく助は、なんぞ―・んだ事したか」 ⑥(他動詞的に)思い切って多分の金銭を出す。奮発する。おごる。好色一代男6「投節うたふ女に紫檀の継棹を―・み」。「祝儀を―・む」

[漢]勢🔗🔉

 字形  筆順 〔力部11画/13画/教育/3210・402A〕 〔音〕セイ(漢) セ(呉) ゼイ(慣) 〔訓〕いきおい [意味] ①他を押さえ従わせる力。いきおい。「勢力・勢威・権勢・気勢」 ②自然のなりゆき。様子。「大勢たいせい・情勢・姿勢・地勢」 ③人数。兵力。「その勢せい・ぜい二万余騎」「多勢たぜいに無勢ぶぜい」「軍勢ぐんぜい・加勢」 ④男性の生殖器。「去勢」 ⑤「伊勢いせ」の略。「勢州・勢語」 [解字] 会意。上半部「」は「芸」(=藝)の原字で、草木を植える意。「力」を加えて、草木を植え育てる人の力の意。は異体字。 [下ツキ 威勢・運勢・加勢・火勢・気勢・擬勢・局勢・去勢・虚勢・軍勢・形勢・権勢・県勢・現勢・攻勢・豪勢・国勢・語勢・姿勢・市勢・時勢・実勢・守勢・勝勢・状勢・情勢・助勢・水勢・衰勢・趨勢・総勢・体勢・退勢・態勢・頽勢・大勢・多勢・地勢・敵勢・党勢・騰勢・同勢・敗勢・非勢・筆勢・病勢・風勢・無勢・文勢・優勢・余勢・劣勢

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いきおい【勢い】🔗🔉

いきおい イキホヒ [3] 【勢い】 ■一■ (名) (1)運動によって生じる他を圧するような力。「火の―」「―あまって川に落ちる」「―よく走る」 (2)元気。威勢。「その―で行け」「―がつく」 (3)権力。勢力。「政界で―をもつ」 (4)はずみ。なりゆき。「緒戦に勝った―で勝ち進む」「―のおもむくところ」 ■二■ (副) 物事の進行や運動の力によって当然そうなるさま。自然の結果として。なりゆき上。はずみで。「みんなが賛成したので,―そうせざるをえなかった」

いきおい=猛(モウ)🔗🔉

――猛(モウ) 勢いが強いさま。富み栄えるさま。「―に寄せて来る大波小波/自然と人生(蘆花)」

いきおい-こ・む【勢い込む】🔗🔉

いきおい-こ・む イキホヒ― [5] 【勢い込む】 (動マ五[四]) やろうという気持ちで高揚する。ふるい立つ。いさみ立つ。「―・んで仕事にかかる」

いきおい-づ・く【勢い付く】🔗🔉

いきおい-づ・く イキホヒ― [5] 【勢い付く】 (動カ五[四]) あるきっかけで勢いが強くなる。活気が出る。「初戦に勝って―・いた」

いきお・う【勢ふ】🔗🔉

いきお・う イキホフ 【勢ふ】 (動ハ四) (1)心が勇み立つ。気勢が上がる。「物さわがしきまで人多く―・ひたり/更級」 (2)権勢をふるう。時めく。「いかめしう―・ひたるをうらやみて/源氏(玉鬘)」

きおい【競ひ・勢ひ】🔗🔉

きおい キホヒ 【競ひ・勢ひ】 (1)先を争うこと。また,その勢い。「荒ましき風の―に/源氏(橋姫)」 (2)威勢がよいこと。勇ましいこと。侠気。「贔屓(ヒイキ)の―手打の連中/滑稽本・根南志具佐」

きおい-じし【勢獅子】🔗🔉

きおい-じし キホヒ― 【勢獅子】 歌舞伎舞踊の一。常磐津(トキワズ)。本名題「勢獅子劇場花(カブキノハナカゴ)」。三世瀬川如皐(ジヨコウ)作詞。1851年初演。曾我祭の趣向に石橋の獅子を取り入れたもの。

せい【勢】🔗🔉

せい [1] 【勢】 (1)いきおい。力。「声も沈んで―の無い/夢かたり(四迷)」 (2)軍勢。兵力。「その―五万余騎」「堤の影に―を揃へ/鉄仮面(涙香)」

せい-い【勢位】🔗🔉

せい-い [1] 【勢位】 権勢と地位。また,勢力ある地位。

せい-い【勢威】🔗🔉

せい-い [1] 【勢威】 権勢と威力。盛んな勢い。「―をふるう」

せい-えん【勢炎・勢焔】🔗🔉

せい-えん [0] 【勢炎・勢焔】 盛んな意気。いきおい。気炎。

せい-か【勢家】🔗🔉

せい-か [1] 【勢家】 勢力のある家。「権門―」

せいご【勢語】🔗🔉

せいご 【勢語】 「伊勢物語」の略称。

せいごおくだん【勢語臆断】🔗🔉

せいごおくだん 【勢語臆断】 注釈書。四巻。契沖著。1692年頃成立。伊勢物語を作り物語と考え,古今集との関係を考察,古注を批判した。

せいし【勢至】🔗🔉

せいし 【勢至】 「勢至菩薩」の略。

せいし-ぼさつ【勢至菩薩】🔗🔉

せいし-ぼさつ 【勢至菩薩】 〔梵 Mahsthmaprpta〕 智慧を象徴する菩薩。阿弥陀三尊の一つで,阿弥陀仏の右の脇侍。像の特徴は,冠に宝瓶をのせていること。大勢至菩薩。勢至。 勢至菩薩 [図]

せい-しゃ【勢車】🔗🔉

せい-しゃ [1] 【勢車】 「弾車(ハズミグルマ)」に同じ。

せい-しゅう【勢州】🔗🔉

せい-しゅう ―シウ 【勢州】 伊勢(イセ)国の別名。

せい-そう【勢相】🔗🔉

せい-そう ―サウ [0] 【勢相】 〔大槻文彦の「広日本文典」の用語〕 動作の可能を示す文法形式。動詞に「る」「らる」,「れる」「られる」を添えて表す。

せい-ぞろい【勢揃い】🔗🔉

せい-ぞろい ―ゾロヒ [3] 【勢揃い】 (名)スル (1)大勢の人が一か所に集まること。勢揃え。「親類縁者が―する」 (2)「勢揃え{(2)}」に同じ。

せい-ぞろえ【勢揃え】🔗🔉

せい-ぞろえ ―ゾロヘ [3] 【勢揃え】 (名)スル (1)「勢揃い{(1)}」に同じ。「塾の庭に―する頃/思出の記(蘆花)」 (2)(味方や一門の)軍勢が集まること。勢揃い。「浮島が原にて―あり/平家 5」

せいたか-どうじ【制迦童子・勢多迦童子】🔗🔉

せいたか-どうじ 【制迦童子・勢多迦童子】 〔梵 Ceaka〕 不動明王八大童子の一人。矜羯羅(コンガラ)童子とともに不動明王の脇侍。像は右手に金剛棒,左手に三鈷(サンコ)を持って怒りの相を表す。制迦。 制迦童子 迦童子" src="/%E5%A4%A7%E8%BE%9E%E6%9E%97/binary/mono_181427_576_256_200.bmp" /> [図]

せい-とく【勢徳】🔗🔉

せい-とく 【勢徳】 (1)権勢ある人から受ける恵み。「―をかうぶらむとて/宇津保(祭の使)」 (2)権勢と財産。

せい-へん【勢変】🔗🔉

せい-へん [0] 【勢変】 世の大勢の変化。世変。

せい-もん【勢門】🔗🔉

せい-もん [0] 【勢門】 勢力のさかんな家柄。権門。勢家。

せい-り【勢利】🔗🔉

せい-り [1] 【勢利】 権勢と利欲。「―の交わり」

せい-りき【勢力】🔗🔉

せい-りき [0] 【勢力】 「せいりょく(勢力)」に同じ。「私の―極て大きにして/今昔 25」

せいりき-とみごろう【勢力富五郎】🔗🔉

せいりき-とみごろう ―トミゴラウ 【勢力富五郎】 江戸末期の侠客(キヨウカク)笹川繁蔵の子分。河竹黙阿弥作の歌舞伎「群清滝贔屓勢力(ムレキヨタキヒイキノセイリキ)」に脚色された。

せい-りょく【勢力】🔗🔉

せい-りょく [1] 【勢力】 〔古くは「せいりき」とも〕 他を押さえつける力。いきおいとちから。威力。「―を伸ばす」「―をふるう」

せいりょく=を張・る🔗🔉

――を張・る 勢力をもつ。「関東一円に―・る」

せいりょく-か【勢力家】🔗🔉

せいりょく-か [0] 【勢力家】 勢力のある人。

せいりょく-きんこう【勢力均衡】🔗🔉

せいりょく-きんこう ―カウ [1]-[0] 【勢力均衡】 相互の勢力の力関係が釣り合った状態にあること。特に国家間で,同盟などの関係を結ぶことにより一つの勢力の強化を抑え互いに牽制(ケンセイ)し合うことによって国際平和を維持すること。バランス-オブ-パワー。

せいりょく-けん【勢力圏】🔗🔉

せいりょく-けん [4][3] 【勢力圏】 「勢力範囲」に同じ。

せいりょく-はくちゅう【勢力伯仲】🔗🔉

せいりょく-はくちゅう [1] 【勢力伯仲】 相互の勢力が接近していること。

せいりょく-はんい【勢力範囲】🔗🔉

せいりょく-はんい [5] 【勢力範囲】 国家・集団や個人の勢力の及ぶ範囲。勢力圏。

せ-こ【勢子・列卒】🔗🔉

せ-こ [1] 【勢子・列卒】 狩猟で鳥獣を狩り出したり,逃げるのを防いだりする人夫。かりこ。

せこ-ぶね【勢子船】🔗🔉

せこ-ぶね [3] 【勢子船】 捕鯨に使った船の一種。鯨を追い,銛(モリ)を打つ役をするためのもの。

はずみ【弾み・勢み】🔗🔉

はずみ ハヅミ [0] 【弾み・勢み】 (1)はずむこと。はねかえること。「―のいいボール」 (2)事が進行してゆくうちについた勢い・調子。「話に―がつく」 (3)ある事がきっかけとなって次の事が起こること。「事の―でつい引き受けてしまった」「よろけた―に破れた」 (4)金品をはずむこと。奮発すること。「衣類寝道具かずかずの―/浮世草子・一代女 5」

いきおい【勢い】(和英)🔗🔉

いきおい【勢い】 (1)[力]power;→英和 force.→英和 (2)[気力]energy;→英和 vigor;→英和 spirit(s).→英和 (3)〔副〕by force of circumstances (時の勢いで);necessarily,naturally.〜のよい powerful;→英和 spirited.→英和 〜をつける encourage;→英和 cheer up.酒の〜で under the influence of liquor.

いきおいづく【勢いづく】(和英)🔗🔉

いきおいづく【勢いづく】 cheer up;be[get]encouraged.

せいぞろい【勢揃いする】(和英)🔗🔉

せいぞろい【勢揃いする】 make an array;→英和 muster;→英和 gather together.

せいりょく【勢力】(和英)🔗🔉

せいりょく【勢力】 influence;→英和 power;→英和 [物理的]force;→英和 energy.→英和 〜ある influential;→英和 powerful.→英和 〜のない powerless;→英和 uninfluential.〜が増す increase in power.〜を張る establish one's influence.〜を振るう wield power;→英和 hold sway.‖勢力家 a man of influence.

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