複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (1)

のぼ・る【上る・登る・昇る】🔗🔉

のぼ・る上る・登る・昇る】 〔自五〕 (順々にたどって高い所へ行く) ①高い所へ行く。万葉集7「志賀の白水郎あまの塩焼く煙風をいたみ立ちは―・らず山にたなびく」。大鏡時平「階はしに―・りて見るに」。日葡辞書「ヘイニテヲカケテ、ドウジニノボリコエントシケルトコロヲ」。「空に日が―・る」「木に―・る」 ②上流へ進む。さかのぼる。万葉集18「夏の夜は道たづたづし船に乗り川の瀬ごとに棹さし―・れ」。「魚が川を―・る」 ③昔にさかのぼる。源氏物語若菜下「―・りての世を聞き合せ侍らねばにや」 ④京へ行く。都へ向かって行く。万葉集20「大君の命みことかしこみ於保の浦を背向そがいに見つつ都へ―・る」 ⑤(内裏が北にある京都市中を)北に行く。あがる。 ⑥貴人の御座近くへ参上する。更級日記「梅壺の女御の―・らせ給ふなる音なひ、いみじく心にくく優なるにも」 ⑦高い位につく。昇進する。源氏物語桐壺「帝王の、上なき位に―・るべき相そうおはします人の」。源氏物語絵合「齢足らで官位高く―・り世に抜けぬる人の」 ⑧物の上に置かれる。「食卓に―・る」 ⑨のぼせる。逆上する。源氏物語若菜下「つつましと物を思ひつるに、気の―・りぬるにや」 ⑩(→)対策1のために出場する。宇津保物語俊蔭「度々―・りたる学生のをのこども、才ある男手惑ひをして、一くだりの文を奉らぬに」 ⑪数量がある程度に達する。「死者数千に―・る」 ⑫取り出して示される。提示される。取り扱われる。「話題に―・る」 ◇広く一般には「上」を使う。「登」は、山や木などの高い所へ意図的に進んだり、演壇・マウンドなどにあがったりする場合に、「昇」は、太陽や月が空高く現れたり、煙が勢いよく上方へ流れる、またエレベーターなどで建物の上階へ一気に至る、さらには高い地位に就く場合などに使う。

大辞林の検索結果 (1)

のぼ・る【上る・登る・昇る】🔗🔉

のぼ・る [0] 【上る・登る・昇る】 (動ラ五[四]) 意図的に上に行く。 (1)意図的に上の方へ移動する。「あがる」と比べて,途中の経過点に注意が向けられている。《登・上》 ⇔くだる 「柿の木に―・って柿を取る」「丘に―・ってあたりを眺める」「壇上に―・って挨拶(アイサツ)する」 (2)川の上流の方へ行く。さかのぼる。《上》 ⇔くだる 「鮭(サケ)が川を―・ってくる」「長江を汽船で―・る」 (3)地方から都へ行く。上京する。上洛する。《上》 ⇔くだる 「都に―・る」 (4)皇居や神社の社殿など,高貴な建物にはいる。昇殿する。あがる。《上》「宮中に―・る」「はや―・らせ給へ/枕草子 104」 自然に上の方に行く。 (1)太陽・月などが空に高く現れる。《昇・上》 ⇔落ちる 「日が―・る」 (2)煙などが上の方へ移動する。《昇・上》「煙突から煙が―・る」「天にも―・る心地」「気球で二〇〇〇メートルの高さまで―・る」 (3)人が結果として高い地位につく。《昇》「高い位に―・る」「最後は右大臣の位にまで―・った」 (4)数量が,結果としてある大きな値になる。達する。《上》「総額は二〇億円に―・るものとみられる」「連休の人出は五千万人に―・った」 (5)興奮する。逆上する。《上》「頭に血が―・ってしまって,何が何だかよくわからなかった」「足の気の―・りたる心地す/源氏(夕霧)」 (6)人々に取り上げられて表に出る。《上》(ア)話題・議題になる。「地震のことが話題に―・る」「規約改正が議題に―・る」「口の端(ハ)に―・る」(イ)(「食膳にのぼる」などの形で)用意されて食べ物として供される。「松茸(マツタケ)が食膳に―・る」 (7)時間を昔にさかのぼる。 →上りての世 〔「のぼす」に対する自動詞〕 [可能] のぼれる

広辞苑+大辞林昇るで始まるの検索結果。