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広辞苑の検索結果 (2)
○枚挙に遑が無いまいきょにいとまがない🔗⭐🔉
○枚挙に遑が無いまいきょにいとまがない
たくさんありすぎていちいち数えきれない。童子問「今一一枚挙するに暇まあらず」
⇒まい‐きょ【枚挙】
まい‐ぎり【舞錐】マヒ‥
腕木を上下させると皮紐がまきついたりほどけたりして、軸が回転し穿孔する錐。まわしぎり。轆轤ろくろ錐。〈日葡辞書〉
舞錐
舞錐
提供:竹中大工道具館
マイク
マイクロフォンの略。
まい・く【参来】マヰ‥
〔自カ変〕
まいりくる。参上して来る。古事記下「来入り―・くれ」
まい‐ぐせ【舞曲】マヒ‥
能の曲くせで、その謡に伴ってシテ(稀に他の役)の舞うもの。↔居曲いぐせ。→曲くせ
まい‐くだり【舞い下り】マヒ‥
舞いながら都から地方へ行くこと。狂言、鴈雁金「洛中を―に致しませい」
まい‐くる・う【舞い狂う】マヒクルフ
〔自五〕
常軌を逸したようにはげしく舞う。
まい‐ぐるま【舞車】マヒ‥
祭礼の時にひきだす山車だし。
マイクロ【micro】
(微小の意のギリシア語mikrosから)100万分の1(10−6)を表す単位の接頭語。ミクロ。記号μ
⇒マイクロ‐ウェーブ【microwave】
⇒マイクロ‐エレクトロニクス【microelectronics】
⇒マイクロ‐グラム【microgramme】
⇒マイクロ‐グリッド【microgrid】
⇒マイクロ‐コンピューター【microcomputer】
⇒マイクロ‐サージェリー【micro surgery】
⇒マイクロ‐サテライト【microsatellite】
⇒マイクロ‐しゃしん【マイクロ写真】
⇒マイクロ‐スコピック【microscopic】
⇒マイクロ‐チップ【microchip】
⇒マイクロ‐は【マイクロ波】
⇒マイクロ‐バースト【microburst】
⇒マイクロ‐バス【microbus】
⇒マイクロ‐ファラド【microfarad】
⇒マイクロ‐フィッシュ【microfiche】
⇒マイクロ‐フィルム【microfilm】
⇒マイクロ‐フォン【microphone】
⇒マイクロ‐プログラミング【microprogramming】
⇒マイクロ‐プロセッサー【microprocessor】
⇒マイクロ‐メーター【micrometer】
⇒マイクロ‐メートル【micrometer】
⇒マイクロ‐モジュール【micro module】
⇒マイクロ‐リーダー【microreader】
マイクロ‐ウェーブ【microwave】
(→)マイクロ波に同じ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐エレクトロニクス【microelectronics】
大規模集積回路(LSI)などのように極微細技術を用いた電子回路・素子の設計・製造・応用に関する研究開発分野や技術の総称。ME
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐グラム【microgramme】
質量の単位。100万分の1グラム。ガンマともいう。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐グリッド【microgrid】
電力の需要地に配置した、小さな電力系統を構成する分散電源システム。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐コンピューター【microcomputer】
超小型コンピューター。CPUの機能の大部分を1個または少数個のチップに集積したもの。マイコン。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐サージェリー【micro surgery】
(→)顕微手術。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐サテライト【microsatellite】
DNA配列中に見られる、2〜5塩基対の単位が数個から数十個縦列に繰り返した配列。種内血縁関係の推定に利用される。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐しゃしん【マイクロ写真】
写真複写法の一つ。文献・図面などを5分の1から40分の1ほどに縮写すること。また、そのもの。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐スコピック【microscopic】
微視的。顕微鏡的。↔マクロスコピック。
⇒マイクロ【micro】
マイクロソフト【Microsoft】
世界的規模のコンピューター‐ソフトウェア会社。1975年アメリカでゲイツらが創業。MS‐DOS・ウィンドウズなどのオペレーティング‐システムを開発。
マイクロ‐チップ【microchip】
きわめて小さな集積回路のチップ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐は【マイクロ波】
波長1メートル以下の電波。レーダーや電話、テレビの中継などに用いるほか、物質の分子構造の研究に重要な役割をする。極超短波。マイクロウェーブ。→電磁波(図)。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐バースト【microburst】
小型のダウンバースト。水平規模は4キロメートル程度ながら、風速は毎秒75メートルに達する。継続時間は10分以下の場合が多い。→マクロバースト。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐バス【microbus】
小型のバス。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐ファラド【microfarad】
電気容量の単位。ファラドの100万分の1。記号μF
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フィッシュ【microfiche】
多数のマイクロ写真画像を格子状に配列したカード状のフィルム。通常の大きさは105×148ミリメートル。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フィルム【microfilm】
マイクロ写真に用いるフィルム。撮影用・プリント用・複製用などがある。また、その現像処理をしたもの。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フォン【microphone】
音波を電気信号に変換する装置。マイク。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐プログラミング【microprogramming】
コンピューターの命令の実行、解釈などを専用の論理回路で行う代りに、一連の基本的命令(マイクロ命令)の組合せに分解し、プログラム的に実行する方法。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐プロセッサー【microprocessor】
コンピューターのCPUの主要な部分をLSI化して納めたチップ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐メーター【micrometer】
ねじの回転と進みとの関係を利用して微小な長さを精密に測定する器具。普通には針金などの直径を測定するもの(マイクロメーター‐キャリパー)を指す。顕微鏡・望遠鏡中の映像面に装置した接眼マイクロメーターもある。測微計。測微尺。
マイクロメーター
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐メートル【micrometer】
長さの単位。1メートルの100万分の1、すなわち1ミリメートルの1000分の1。ミクロン。記号μm
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐モジュール【micro module】
ハードウェアの構成部分のうち、独立性が高く追加や交換が容易にできる微小部品の構成単位。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐リーダー【microreader】
マイクロフィルム・マイクロフィッシュなどに縮写された文字や画像を、拡大して読んだり見たりするための映写装置。
⇒マイクロ【micro】
まい‐げ【眉毛】
マユゲの訛。〈日葡辞書〉
まい‐げつ【毎月】
月ごと。つきづき。まいつき。「―の費用」
まいげつしょう【毎月抄】‥セウ
藤原定家の書簡体歌論書。1冊。1219年(承久1)の作と伝える。十体じってい論やその中で有心うしん体を最も尊重するなど、充実したもの。一部に偽書説もある。定家卿消息。和歌庭訓。
マイケル‐ゴールド【Michael Gold】
(本名Itzok Isaac Granich)アメリカのユダヤ系作家。プロレタリア文学の父とされる。自伝風小説「金のないユダヤ人」など。(1893〜1967)
マイケルソン‐モーリー‐の‐じっけん【マイケルソンモーリーの実験】
絶対静止のエーテルに対する地球の相対運動の検出を目的とした実験。1887年に、アメリカの物理学者マイケルソン(A. A. Michelson1852〜1931)がモーリー(E. W. Morley1838〜1923)と共に行なったが、検出不能に終わった。その結果、エーテル説への疑いは深まり、後に特殊相対性理論によってエーテルの存在は否定された。マイケルソンは干渉計の研究によりノーベル賞を受賞。
まい‐こ【舞子・舞妓】マヒ‥
①舞を舞って酒宴の興を添える少女。おしゃく。はんぎょく。
舞子
撮影:関戸 勇
②歌舞伎若衆。男色大鑑「このほか四十五人―ありしが」
まい‐こ【毎戸】
家ごと。いえいえ。
まい‐ご【迷子】マヒ‥
(マヨヒゴの約)
①道にまよった子。連れにはぐれた子。「―になる」
②歌舞伎の下座音楽の一つ。迷子を探す鉦・太鼓をリズム化したもの。
⇒まいご‐いし【迷子石】
⇒まいご‐ふだ【迷子札】
まいご‐いし【迷子石】マヒ‥
氷河によって遠方から運ばれて来た岩塊が、氷河の融けた後に残ったもの。岩石の種類が周囲のそれと異なることから名づけられた。かつて氷床に覆われた地域に主に分布。漂石。棄子石。迷塊。
⇒まい‐ご【迷子】
まい‐ごう【毎号】‥ガウ
新聞・雑誌などの、号ごと。各号。
まい‐こつ【埋骨】
火葬にした骨を墓に埋葬すること。
まい‐ごと【舞事】マヒ‥
(能楽用語)謡なしに器楽だけで舞う部分。また、その曲。序の舞・中の舞・破の舞・早舞・男舞・神舞・楽・神楽・乱れなど。
マイコトキシン【mycotoxin】
かびの産生する有毒物質の総称。食中毒・肝障害などの原因となり、アフラトキシンなど一部は強い発癌性を持つ。真菌毒素。
まいこ‐の‐はま【舞子の浜】マヒ‥
神戸市垂水区にある約1キロメートルの白砂青松の海浜。東に須磨の浦があり、西は明石の浦に接し対岸に淡路島を望む。風光明媚。
まいご‐ふだ【迷子札】マヒ‥
迷子になった時の用心に、住所・氏名を記して子どもの腰につけておく札。
⇒まい‐ご【迷子】
マイコプラスマ【mycoplasma】
細胞壁を欠く極めて小さな細菌。大きさはウイルス程度。無細胞培地で増殖する。人・動物および植物に病原性を持つものもある。
⇒マイコプラスマ‐はいえん【マイコプラスマ肺炎】
マイコプラスマ‐はいえん【マイコプラスマ肺炎】
マイコプラスマ‐ニューモニアの感染による肺炎。原発性非定型肺炎の約40パーセントを占め、青壮年者の肺炎のなかでは最も多い。発熱・咳・咽頭痛があり、予後は一般に良好であるが、時に諸種の合併症を伴う。
⇒マイコプラスマ【mycoplasma】
まい‐こ・む【舞い込む】マヒ‥
〔自五〕
①舞いながら入って来る。「落葉が―・む」
②予期しないものが不意に入って来る。また、予期しない所へ入り込む。「吉報が―・む」
マイ‐コン
マイクロ‐コンピューターの略。
まい‐さい【毎歳】
としごと。としどし。毎年。
まいさか【舞阪】マヒ‥
静岡県浜松市の地名。浜名湖南東岸に位置する。もと、舞坂と書き、東海道の宿駅。湖口の今切渡いまぎれのわたしで新居宿と結ぶ。
まい‐し【舞師・儛師】マヒ‥
①令制の雅楽寮で、日本古来の舞を専門とし、舞生まいしょうの指導に当たった者。
②一般に、舞を教える人。
まい‐し【昧死】
[戦国策趙策](「昧」は、おかすの意)死を覚悟で真実を天子に直言すること。上奏文に使用する決り文句。
まい‐じ【毎次】
そのたびごと。毎回。毎度。
まい‐じ【毎事】
事ごと。また、事件の発生するたびごと。
まい‐じ【毎時】
1時間ごと。1時間につき。「―60キロ」
まい‐しゃ【昧者】
(「昧」は、くらい、おろかの意)おろかもの。愚者。
まい‐しゅう【毎週】‥シウ
各週。どの週も。1週間ごとに。
まい‐しょうぞく【舞装束】マヒシヤウ‥
舞楽で舞人・楽人の着る装束。
まい‐しょく【毎食】
食事のたびごと。
まい‐しん【邁進】
勇み立ってひたすら進むこと。「勇往―」
マイシン
ストレプトマイシンの略。
まい‐す【売僧・売子】
(唐音)
①物売りをする僧。仏を売り仏法を商う俗僧。もと禅宗で、商行為をする僧をさげすんで言った語。〈下学集〉
②悪徳の僧。または、一般に人をののしっていう語。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「うぬが様な―めはかうして腹癒ようか」
③いつわり。うそ。日葡辞書「マイスヲイウ」
⇒まいす‐ざむらい【売僧侍】
⇒まいす‐の‐かわ【売僧の皮】
⇒まいす‐ぼうず【売僧坊主】
まい・す【参す】マヰス
〔他下二〕
(マイラスの約。のち、サ変にも活用した)進上する。たてまつる。まいらす。田植草紙「君に―・せう京絵書いたる扇を」
まい・ず【参出】マヰヅ
〔自下二〕
(マイイヅの約)参上する。まいる。万葉集6「山たづの迎へ―・でむ君が来まさば」
まい‐すう【枚数】
紙・板・皿など、その数を「枚」で数えるものの数。
まいす‐ざむらい【売僧侍】‥ザムラヒ
武士をののしっていう語。下劣な侍。
⇒まい‐す【売僧・売子】
マイスター【Meister ドイツ】
(マスターと同源)
①名人。大家。巨匠。→マエストロ。
②親方。師匠。
⇒マイスター‐ジンガー【Meistersinger ドイツ】
マイスター‐ジンガー【Meistersinger ドイツ】
(親方歌手の意)15〜16世紀のドイツで、市井の音楽活動を行なった詩人兼音楽家。靴屋・仕立屋などの手工業者が中心で、階層的な組合(歌学校)を作り厳しい試験を経て作詩・作曲・歌唱のできるマイスター(職匠)となった。19世紀前半まで存続。職匠歌人。工匠歌人。
⇒マイスター【Meister ドイツ】
マイスナー‐こうか【マイスナー効果】‥カウクワ
超伝導の基本的性質の一つ。超伝導状態にある物質に加えた磁場は、臨界強度を越えないと、物質内部にほとんど侵入しない現象。超伝導体の浮き磁石はこの効果による。1933年にマイスナー(W. Meissner1882〜1974)とオクセンフェルト(R. Ochsenfeld1901〜1993)が発見。マイスナー‐オクセンフェルト効果。
まいす‐の‐かわ【売僧の皮】‥カハ
「売僧」を強めていう語。狂言、俄道心「これはいかなこと。出家が料理する。料理人が経を読む。―ぢや」
⇒まい‐す【売僧・売子】
まいす‐ぼうず【売僧坊主】‥バウ‥
(→)売僧に同じ。狂言、小傘「扨は―ぢや」
⇒まい‐す【売僧・売子】
まい‐せき【毎夕】
夕ごと。夜ごと。毎夜。まいゆう。
まい‐せつ【埋設】
地中に埋めてとりつけること。「水道管の―工事」「―ケーブル」
マイセン【Meissen】
ドイツ東部、ザクセン州の都市。エルベ川沿い、ドレスデンの北西方にあり、1710年ヨーロッパ最古の磁器製造所が設立された。
⇒マイセン‐じき【マイセン磁器】
マイセン‐じき【マイセン磁器】
マイセンで作られる磁器。1709年、ベトガー(J.F.Böttger1682〜1719)らがヨーロッパで初めて硬質磁器の焼成に成功。日本の柿右衛門などの影響を受けたことでも知られ、今日でも高品質の名声を保つ。
⇒マイセン【Meissen】
まい‐そう【昧爽】‥サウ
よあけ。あかつき。昧旦。未明。
まい‐そう【埋草】‥サウ
〔農〕(→)サイレージに同じ。
まい‐そう【埋葬】‥サウ
死体を土中に埋め葬ること。遺骨などを埋め葬ること。「墓地に―する」
まい‐ぞう【埋蔵】‥ザウ
主として地下にうずめかくすこと。うずもれていること。天然資源が地中にうまっていること。「石炭の―量」「―金」
⇒まいぞう‐ぶつ【埋蔵物】
⇒まいぞう‐ぶんかざい【埋蔵文化財】
まいぞう‐ぶつ【埋蔵物】‥ザウ‥
〔法〕土地その他の物の中に埋蔵されて、その所有者を容易に判別し得なくなった動産。その発見者は遺失物法の手続きによって所有権を得る。他人の所有地、他人の物の中で発見した時は、その他人と折半する。宿蔵物。
⇒まい‐ぞう【埋蔵】
まいぞう‐ぶんかざい【埋蔵文化財】‥ザウ‥クワ‥
土地や水面下に埋蔵されている考古学的な遺跡・遺構・遺物のこと。本来、文化財保護法の用語。
⇒まい‐ぞう【埋蔵】
マイソール【Mysore】
インド南部、カルナータカ州の都市。マイスール。人口78万7千(2001)。
⇒マイソール‐おうこく【マイソール王国】
⇒マイソール‐せんそう【マイソール戦争】
マイソール‐おうこく【マイソール王国】‥ワウ‥
インド南部、カルナータカ(マイソール)地方を中心とするヒンドゥー王国。1610年成立。1760〜99年ムスリム支配者のもとにあり、イギリス保護下の王国を経て藩王国、インド独立とともにその一部。
⇒マイソール【Mysore】
マイソール‐せんそう【マイソール戦争】‥サウ
1767〜99年、マイソール王国とイギリス東インド会社との間で、4回にわたって行われた戦争。イギリスが勝利し南インドにおける支配権を確立。アングロ‐マイソール戦争。
⇒マイソール【Mysore】
まい‐そく【埋塞】
埋もれふさがること。特に、川や道路などが土砂に埋まること。
まい‐ぞめ【舞初め】マヒ‥
新年になって初めて舞を舞うこと。特に、仕舞を舞うこと。〈[季]新年〉
マイ‐タイ【mai tai】
(タヒチ語で最上の意)アルコール飲料の一種。ラムをベースに、キュラソー、オレンジ・レモン・パイナップルの果汁を加えて攪拌したカクテル。パイナップルなどを飾ったグラスで供する。
まい‐たけ【舞茸】マヒ‥
担子菌類のきのこ。朽木などに生える。分岐した多数の扁平な菌体が重なり合って大きな塊状となり、全体は重さ数キログラムに達する。名の由来は、全体の姿が舞っているように見えるから、あるいは見つけると思わず舞うほど珍重するからという。表面は灰白色または淡褐色。食用。今昔物語集28「其れより後、此の茸をば―といふなりけり」
まい‐た・つ【舞い立つ】マヒ‥
〔自五〕
舞うようにさっと広がりながら上がる。舞い上がる。「鶴が―・つ」「ほこりが―・つ」
まいた・る【参到る】マヰ‥
〔自四〕
(マイイタルの約)参りいたる。参りつく。仏足石歌「幸さきはひの厚き輩ともがら―・りて正目まさめに見けむ足跡あとのともしさ」
まい‐たん【毎旦】
まいあさ。朝ごと。毎朝。
まい‐たん【昧旦】
よあけ。あかつき。昧爽。
ま‐いちもんじ【真一文字】
一の字のようにまっすぐなこと。まっすぐに突き進むこと。一直線。太平記10「稲村が崎の遠干潟を―にかけとほりて」。「―に口を結ぶ」
まい‐ちょう【毎朝】‥テウ
まいあさ。朝ごと。毎旦。
マイツ【麻逸】
(Mait)黒人国の意。フィリピン諸島ミンドロ島の古名の漢字音訳。
まい‐つき【毎月】
つきづき。月ごと。まいげつ。どの月も。
まいっ‐た【参った】マヰ‥
①柔道・剣道で、負けた時の合図の声。
②(「負けた」の意の掛声から)相撲を指す。狂言、文相撲「間に―を致しまする」
まい‐づる【舞鶴】マヒ‥
①舞い遊ぶ鶴。
②紋所の名。鶴が翼を円く張った形を描いたもの。
③元禄(1688〜1704)頃、京都で最上の銘酒。一名、さざれ石。
⇒まいづる‐そう【舞鶴草】
まいづる【舞鶴】マヒ‥
京都府北部、舞鶴湾に臨む市。もと京極氏・牧野氏3万5000石の城下町。かつては東湾は軍港、西湾は商港。旧称、田辺。人口9万2千。
まいづる‐そう【舞鶴草】マヒ‥サウ
ユリ科の多年草。亜高山針葉樹林の林下に群生し、高さ10センチメートル。通常2枚の心臓形の葉がある。夏、白色の小六弁花を総状花序に付け、液果は赤く熟す。
⇒まい‐づる【舞鶴】
まい‐て【況いて】
〔副〕
マシテの音便。枕草子3「正月一日は―空のけしきもうらうらとめづらしう霞みこめたるに」
まいで・く【参出来】マヰ‥
〔自カ変〕
まいりくる。まいる。もうでく。参上する。古事記中「何しかも汝いましの兄いろせは、朝夕の大御食おおみけに―・こざる」
まい‐ど【舞戸】マヒ‥
くるる、または蝶番ちょうつがいなどによって開閉する戸。開き戸。
まい‐ど【毎度】
①そのたびごと。いつも。「遅刻は―のことだ」「―ありがとうございます」
②(北陸地方で)家を訪ねる時の挨拶。こんにちは。
まい‐どうろう【舞灯籠】マヒ‥
(→)「回り灯籠」に同じ。
まい‐とし【毎年】
年ごと。としどし。まいねん。どの年も。
マイトネリウム【meitnerium】
(オーストリア生れでスウェーデンの女性物理学者マイトナー(Lise Meitner1878〜1968)の名に因む)超アクチノイド元素の一つ。元素記号Mt 原子番号109の放射性元素。1982年、ビスマスに鉄イオンを照射して合成された。
まい‐どの【舞殿】マヒ‥
神楽堂かぐらどう。神楽殿かぐらでん。
マイトマイシン【mitomycin】
放線菌ストレプトミセス‐ケスピトーススから得られる抗菌性・抗癌性の抗生物質。生体内で変化し、DNAポリメラーゼ反応、有糸分裂を阻害する。
マイナー【minor】
①小さいさま。重要でないさま。「―な小説家」
②〔音〕短調。マイナー‐キー(minor key)の略。
↔メジャー。
⇒マイナー‐チェンジ【minor change】
⇒マイナー‐リーグ【Minor League】
マイナー‐チェンジ【minor change】
小さな手直し。自動車などで、部分的なモデル‐チェンジ。
⇒マイナー【minor】
マイナー‐リーグ【Minor League】
大リーグの下位にあるリーグの総称。AAA・AA・A・ルーキー‐リーグの4階級がある。小リーグ。
⇒マイナー【minor】
まい‐ない【賂】マヒナヒ
①礼として物をおくること。また、その物。贈物。太平記5「献芹の―」
②利益を得る目的で要路の者にひそかに財物を贈ること。また、その財物。賄賂わいろ。
まいな・い
〔形〕
(青森県津軽地方で)だめだ。いけない。
まい‐な・う【賄ふ】マヒナフ
〔他四〕
(「幣まい」に接尾語ナウの付いたもの)謝礼や依頼のために贈物をする。三蔵法師伝延久点「後に累載に捜さぐり購マヒナヒて」
マイナス【minus】
①引き去ること。減ること。
②〔数〕減号または負の数の符号、すなわち「−」。
③陰・陽に分けられるものの、陰の方。「―極」
④ある性質を欠くこと。陰性。「反応は―だった」
⑤不足。赤字。欠損。「収支が―になる」
⑥不利益なこと。悪いこと。「子供の教育にとって―だ」「―材料」
↔プラス。
⇒マイナス‐イメージ
⇒マイナス‐シーリング
マイナス‐イメージ
(和製語minus image)よくない印象。不利な印象。
⇒マイナス【minus】
マイナス‐シーリング
(和製語minus ceiling)各省庁からの予算の概算要求を前年度予算額より少なくして歳出を抑制すること。→ゼロ‐シーリング
⇒マイナス【minus】
まい‐にち【毎日】
日ごと。ひび。にちにち。どの日も。「―通う道」
まいにち‐しんぶん【毎日新聞】
①日本の主要新聞の一つ。1876年(明治9)創刊の「大阪日報」を母体に88年「大阪毎日新聞」として発足。大毎と略称。原敬・本山彦一らが社長となり発展。1911年「東京日日新聞」を買収し、43年(昭和18)「毎日新聞」に統合。
②「東京横浜毎日新聞」(1870年創刊の「横浜毎日新聞」を79年改称したもの)が、86年に改称した日刊紙。1906年「東京毎日新聞」と再び改称、のち報知新聞社の経営に移る。13年(大正2)、「毎夕新聞」に合併。
まい‐にん【舞人】マヒ‥
⇒まいびと
まい‐ねずみ【舞鼠】マヒ‥
ハツカネズミの飼養変種。白色で、平面をくるくるまわる習性がある。独楽鼠こまねずみ。
まい‐ねん【毎年】
年ごと。としどし。まいとし。毎歳。どの年も。「―の行事」
まい‐の‐し【舞の師】マヒ‥
舞楽の教授を専門とする者。舞師。源氏物語紅葉賀「―どもなど世になべてならぬをとりつつ」
まい‐の‐て【舞の手】マヒ‥
舞のてぶり。舞の所作。
まい‐の‐は【蟠車】マヒ‥
(→)舞羽まいばに同じ。
まい‐のぼ・る【参上る】マヰ‥
〔自四〕
まいる。参上する。万葉集6「―・る八十氏人やそうじびとの」
まい‐の‐ほん【舞の本】マヒ‥
幸若舞こうわかまいの詞章集。読み物にも転用され、江戸時代に出版された。
マイノリティー【minority】
少数派。少数民族。↔マジョリティー
まい‐ば【舞羽】マヒ‥
糸を巻く器具。短い竿を立て、上に枠わくを添えて回すもの。蟠車まいのは。
まい‐ば【舞葉】マヒ‥
茎についたまま枯れて赤くなったタバコの古葉。近世、京坂で産した独特の辛みのある名葉、舞留まいとめの中等品。
まい‐はぎ【舞萩】マヒ‥
マメ科の木質多年草。インドの原産。茎は約1メートル。葉は3小葉から成る複葉で、2枚の側小葉は周期的に半円を描く運動をするので有名。
まい‐はだ【槙皮・槙肌】
(マキハダの音便)ヒノキやマキの内皮を砕き、柔らかい繊維としたもの。舟・桶などの水漏れを防ぐため、合せ目または接ぎ目に詰めこむ。のみ。のめ。
まい‐ばたらき【舞働】マヒ‥
能・狂言の囃子事はやしごとの一つ。竜神・天狗・鬼などの勇壮な舞に用いる短い曲。歌舞伎・浄瑠璃の囃子でも奏される。はたらき。
まい‐ばやし【舞囃子】マヒ‥
「囃し2」参照。
まいばら【米原】
(マイハラとも)滋賀県北東部の市。琵琶湖東岸に臨み、中世には湖港朝妻・筑摩が栄え、今は市域の南西部は鉄道・国道・高速道路の分岐点として交通の要衝。人口4万1千。
まい‐ばん【毎晩】
夜ごと。毎夜。どの夜も。
まい‐びと【舞人】マヒ‥
舞を舞う人。特に雅楽でいう。まいにん。まいうど。宇津保物語梅花笠「陪従、―らの装束」
まい‐ひめ【舞姫】マヒ‥
(古くはマイビメとも)
①舞を舞う女。ぶき。
②五節ごせちの舞に出る少女。枕草子90「五節。…―はすけまさのうまのかみの女むすめ」
③男舞おとこまい・白拍子しらびょうしなどの称。
まいひめ【舞姫】マヒ‥
小説。森鴎外の処女作。1890年(明治23)1月「国民之友」に発表。ドイツに留学した若い官吏と踊り子との悲恋に託して、状況に流されていく知識人の苦悩を描く。
→文献資料[舞姫]
まい‐びょう【毎秒】‥ベウ
1秒ごと。1秒あたり。「―10メートルの速さ」
マイ‐ブーム
(和製語my boom)世間の流行(ブーム)とは関係なく、個人的に熱中していることがら。
マイ‐フェア‐レディ【My Fair Lady】
ブロードウェー‐ミュージカル。原作はG.B.ショーの戯曲「ピグマリオン」。作詞ラーナー(A. J. Lerner1918〜1986)、作曲ロウ(F. Loewe1901〜1988)。
まい‐ふく【埋伏】
うずもれかくれること。かくれひそむこと。まちぶせすること。
まい‐ぶみ【巻文】
巻紙に書いて巻いた文書。まきぶみ。↔枚文ひらぶみ
まい‐ぶり【舞振り】マヒ‥
舞を舞う様子。舞で、手や足の動かし方。
マイ‐ペース
(和製語my pace)自分の自由な進度で仕事などを行うこと。「彼は万事―だ」
まい‐べん【買辧・買弁】
(マイは「買」の中国音)
⇒ばいべん
マイ‐ホーム
(和製語my home)
①借家に対して、持ち家。
②自分の家庭。「―主義」
まい‐ぼつ【埋没】
①埋れかくれること。埋れて見えなくなること。また比喩的に、あることにひたりこんでしまうこと。「地中に―する」「研究に―する」
②世の人に知られないでいること、また、知られなくなること。「市井に―する」
⇒まいぼつ‐げんか【埋没原価】
⇒まいぼつ‐こく【埋没谷】
⇒まいぼつ‐ひよう【埋没費用】
まいぼつ‐げんか【埋没原価】
〔経〕(→)サンクコストに同じ。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まいぼつ‐こく【埋没谷】
平野の地下にある、沖積層で埋めたてられた過去の谷。もとは海面低下期に陸上で作られたもの。海面上昇により海面下に溺れ、その後沖積層が堆積して平野となる。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まいぼつ‐ひよう【埋没費用】
〔経〕(→)サンクコストに同じ。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まい‐まい【舞舞】マヒマヒ
①幸若舞こうわかまいを舞うことを業とした者。また、幸若舞の呼称。のち、門付けの一つの称。世間胸算用1「其ひがし隣には―住けるが」
②舞舞蛾の略。
③舞舞螺つぶりの略。〈[季]夏〉
④舞舞虫の略。〈[季]夏〉
⇒まいまい‐が【舞舞蛾】
⇒まいまい‐かぶり【舞舞被・蝸牛被】
⇒まいまい‐つぶり【舞舞螺】
⇒まいまい‐むし【舞舞虫】
まい‐まい【毎毎】
たびたび。いつも。毎度。そのたびごと。
まいまい‐が【舞舞蛾】マヒマヒ‥
ドクガ科のガ。開張は、雄約5センチメートル、雌約8センチメートルで、雄は暗褐色、雌は帯褐白色。7月ごろ現れ、雄は昼間に飛ぶ。幼虫は「ぶらんこけむし」と呼ばれて、口から糸を吐き、ぶらさがって移動しながら、多くの植物の葉を食う。日本では法定の森林害虫。世界各地に分布。
マイマイガ
撮影:海野和男
⇒まい‐まい【舞舞】
まいまい‐かぶり【舞舞被・蝸牛被】マヒマヒ‥
オサムシ科の甲虫。体長3〜6センチメートル。左右の上翅は癒着し、後翅は退化。地方による体色の変化が多く、北日本産のものは美しい。成虫・幼虫ともカタツムリやミミズを食う。カタツムリの殻に頭をさしこんで食うのでこの名がある。日本固有。
まいまいかぶり
マイマイカブリ
撮影:海野和男
⇒まい‐まい【舞舞】
マイマイ‐チェン【買売城】
(地名)アルタン‐ブラクの旧称。マイマチン。
まいまい‐つぶり【舞舞螺】マヒマヒ‥
蝸牛かたつむりの別称。まいまいつぶら。まいまいつぶろ。
⇒まい‐まい【舞舞】
まいまい‐むし【舞舞虫】マヒマヒ‥
ミズスマシの別称。〈書言字考節用集〉
⇒まい‐まい【舞舞】
ま‐いみ【真忌】
荒忌あらいみの期間のうち、神事にたずさわる人が最も厳重にする潔斎。真忌の間は祭事以外は何も行わない。致斎。和泉式部集「あらいみ―きよまはるとも」
マイム【mime】
(→)パントマイムに同じ。
マイム【MIME】
(Multipurpose Internet Mail Extension)電子メールで、テキストを記述した言語の種類や画像・音声・動画などデータのタイプや形式を区別して扱うための規格。
まい‐もど・る【舞い戻る】マヒ‥
〔自五〕
もとのところへもどる。「故郷に―・る」
マイモニデス【Maimonides ラテン】
ユダヤの哲学者・医師。スペインのコルドバ生れ。カイロのユダヤ教団を主宰。ユダヤ教神学の合理的体系を確立。著「迷える人びとの導き」など。イブン=マイムーン。(1135〜1204)
まい‐や【毎夜】
夜ごと。夜々。毎晩。まいよ。
マイヤー【Julius Robert von Mayer】
ドイツの医師・物理学者。エネルギー保存の原理を定式化し、熱の仕事当量を論じた。(1814〜1878)
マイヤー【Otto Mayer】
ドイツの公法学者。フランス流の自由主義的行政法理論を導入して、ドイツ行政法の体系化に努めた。(1846〜1924)
マイヤー【Conrad Ferdinand Meyer】
スイスのドイツ語系詩人・小説家。長編歴史物語詩「フッテン最後の日々」、歴史小説「ペスカラの誘惑」など。(1825〜1898)
マイヤー【Julius Lothar Meyer】
ドイツの化学者。1869年にメンデレーエフとは独立に元素の周期律を発見し、固体状または液体状の単体について原子容が原子量と共に周期的に変化することを示した。(1830〜1895)
マイヤー【Viktor Meyer】
ドイツの有機化学者。揮発性化合物の蒸気密度測定法(ヴィクトル=マイヤー法)の考案、不純なベンゼンからのチオフェンの発見、有機化合物の反応における立体障害の研究など多くの業績がある。(1848〜1897)
マイヤー‐ひゃっかじてん【マイヤー百科事典】‥ヒヤククワ‥
(Meyers Lexikon ドイツ)ドイツの代表的百科事典の一つ。ヨゼフ=マイヤー(Joseph M.1796〜1856)が創始、1840〜52年に初版を「会話大辞典」46巻として刊行。
マイヤーベーア【Giacomo Meyerbeer】
(本名Jakob Liebmann Meyer Beer)ドイツの作曲家。フランスで活躍。グランド‐オペラの大成者。作「ユグノー教徒」「預言者」など。(1791〜1864)
マイヤーホーフ【Otto Fritz Meyerhof】
ドイツ生れのアメリカの生理化学者。筋肉の収縮が主として解糖作用のエネルギーによることを解明。ノーベル賞。(1884〜1951)
まい‐ゆう【毎夕】‥ユフ
夕方ごと。夜ごと。まいせき。
まい‐よ【毎夜】
夜ごと。夜々。毎晩。まいや。
まい‐よう【毎葉】‥エフ
(「葉」は、薄く平らなものの意)各葉。1枚ごと。
まいよう‐し【枚葉紙】‥エフ‥
(→)平判ひらばんに同じ。
マイヨール【Aristide Maillol】
フランスの彫刻家。ロダン・ブールデルとともに近代フランスの彫刻界を代表する巨匠。ギリシア彫刻の要素を消化し、豊かな女性美を表す人体作品が多い。作「地中海」など。(1861〜1944)
マイラー【miler】
競馬で、1マイル前後の中距離競走を得意とする競走馬。
マイ‐ライン
電話会社事前登録制。電話をかけるとあらかじめ登録した通信事業者の回線が選択されるサービス。商標名。
まいら・す【参らす】マヰラス
〔他下二〕
①さし上げる。進上する。たてまつる。源氏物語夕顔「御くだものなど―・す」
②他の動詞の連用形に添えて、謙譲の意を表す。…して差し上げる。お…申し上げる。源氏物語橋姫「さだかに伝へ―・せん」
まいらせ‐そろ【参らせ候】マヰラセ‥
①(近世、女性の手紙文に丁寧語として用いられた慣用句)ます。ございます。
参らせ候
②成行きまかせで物事をいいかげんにすること。そろべく候。
③恋文。誹風柳多留20「つれづれの外に―も書き」
まいら‐ど【舞良戸】マヒ‥
住宅の建具の一つ。框かまちの間に綿板わたいたを張り、その表面に舞良子まいらこと称する細い桟さんを横に小間隔に取り付けた引き戸。桟を縦に取り付けたものもある。
舞良戸
まいり【参り】マヰリ
①行くこと、来ることの謙譲語。参上。蜻蛉日記中「年月の勘事こうじなりとも、今日の―には許されなん」
②高貴の人のところ、特に宮中に行くこと、また、仕えること。参上。参内。源氏物語少女「東の院には―の夜の人々の装束せさせ給ふ」
③社寺に参詣すること。また、その人。「宮―」「お百度―」
⇒まいり‐おんじょう【参入音声・参音声】
⇒まいり‐げこう【参り下向】
⇒まいり‐ざかな【参り肴】
⇒まいり‐ばか【詣り墓・参り墓】
⇒まいり‐もの【参り物】
まいり‐おんじょう【参入音声・参音声】マヰリ‥ジヤウ
雅楽で、諸員の登場する時に奏する音楽。また、舞人の登場する時に奏する音楽。今は後者の意に使用。久米舞などにある。↔退出まかで音声。
⇒まいり【参り】
まいり・く【参り来】マヰリ‥
〔自カ変〕
参上する。もうでく。落窪物語1「いつしか―・こんとて」
まいり‐げこう【参り下向】マヰリ‥カウ
①参上と下向。
②神仏に参詣して帰ること。また、その人。狂言、富士松「峰から谷、谷から峰まで―の人々はおびただしいことでござる」
⇒まいり【参り】
まいり‐ざかな【参り肴】マヰリ‥
式三献しきさんこんの肴に対して、普通の食膳の肴。
⇒まいり【参り】
まいり‐つ・く【参り着く】マヰリ‥
〔自五〕
到着する。参着する。
まいり‐ばか【詣り墓・参り墓】マヰリ‥
両墓制で、死者を埋葬した墓とは別に、少し離れたところに供養のために石塔を建てる墓。墓参はこちらにする。引墓ひきはか。↔埋墓うめばか。
⇒まいり【参り】
まいり‐もの【参り物】マヰリ‥
食物の尊敬語。召し上がり物。源氏物語玉鬘「―なるべし折敷おしき手づから取りて」
⇒まいり【参り】
マイル【mile・哩】
①ヤード‐ポンド法による長さの単位。1マイルは1760ヤードで、約1.6093キロメートル。英里。記号milまたはmi
②海里かいり(sea mile)の略。
⇒マイル‐ストーン【milestone】
まい・る【参る】マヰル
[一]〔自五〕
(マヰ(参)イ(入)ルの約)
➊高貴の所へ行く。
①宮廷または身分の高い人の所に行く。参上する。万葉集2「一日には千たび―・りしひむかしの大き御門を入りかてぬかも」。伊勢物語「内へ―・り給ふに」。「宮中に―・る」
②入内する。また、宮仕えなどに上がる。宇津保物語俊蔭「御娘の春宮に―・り給ふべき御料」。枕草子184「宮にはじめて―・りたるころ、もののはづかしきことの数知らず」
③神社・仏閣などにもうでる。参詣さんけいする。更級日記「清水にねむごろに―・りつかうまつらましかば」。「善光寺に―・る」
④物などが貴人の所などに到来するのにいう。源氏物語若菜上「古き世の一の物と名ある限りは、みなつどひ―・る御賀になむあめる」
⑤行く。行く先を敬っていう。転じて、聞き手へのへりくだりの気持をこめて、「行く」「来る」の意。また、一般的に、重々しい口調でいう時にも使う。おあん物語「おれが兄様は、折々山へ鉄鉋うちに―・られた」。「只今お宅の方へ―・ります」「御一緒に―・ります」「電車が―・ります」「地下鉄で―・ります」
➋相手に屈する。
①降参する。負ける。狂言、文相撲「取手、打こかして、―・つたのと云うて引込む」
②閉口する。「彼の毒舌には―・る」
③弱る。へたばる。また、「死ぬ」を、ややいやしめていう語。「さすがの彼も大分―・って来た」「とうとう―・ったか」
④心が奪われる。愛に溺れる。「彼女にすっかり―・っている」
➌「まゐらす(下二)」の形で、動詞の連用形に接続して謙譲の意を添える。→参らす2。
[二]〔他五〕
①身分の尊い人の手もとに差し上げる。(何かの仕事を)してさし上げる。伊勢物語「親王みこに馬の頭かみ大御酒―・る」。源氏物語胡蝶「人々御硯など―・りて御かへり疾くと聞ゆれば」
②「食う」「飲む」などの動作を表す尊敬語。召し上がる。また一般に、下位者の奉仕する行為をお受けになる。なさる。源氏物語帚木「火あかくかかげなどして御果物ばかり―・れり」。源氏物語葵「御湯―・れなどさへ扱ひ聞え給ふを」。源氏物語若紫「今宵は、なほしづかに加持など―・りて出でさせ給へ」
③「する」を重々しい口調でいうのに使う。狂言、文相撲「相撲…一番―・らう」
④女の手紙の脇付に用いる語。浄瑠璃、心中天の網島「行灯あんどんにて上書見れば、小春様―・る、紙屋内さんより」
マイル‐ストーン【milestone】
里程標。里標石。
⇒マイル【mile・哩】
マイルド【mild】
口当りが柔らかいさま。
マイレージ【mileage】
総マイル数。車の走行距離。
⇒マイレージ‐サービス
マイレージ‐サービス
(和製語mileage service)航空会社が顧客獲得のために供するサービスの一つ。自社便を利用する客に対し、累積搭乗距離に応じて特典を提供すること。
⇒マイレージ【mileage】
ま‐いろ【間色】
「間色かんしょく」の訓読。
まいろ‐し
(「前櫓師」か)東京湾で、漁船の炊事係。かしき。
ま‐いわい【間祝・真祝・万祝】‥イハヒ
(「ま」は運)
①大漁があった漁業主が関係者などを招いて祝宴を開くこと。大漁祝。
②間祝着まいわいぎのこと。また、そのような染めもの。木下杢太郎、地下一尺集「例の―を着た人々のぞろぞろと街頭を通り過ぐるのに遭遇した」
⇒まいわい‐ぎ【間祝着】
まいわい‐ぎ【間祝着】‥イハヒ‥
間祝で配る、鯛とか鶴亀などめでたい文様を染めつけた漁師の祝着。
⇒ま‐いわい【間祝・真祝・万祝】
ま‐いわし【真鰯】
ニシン科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。全体青灰色で、体側に数個の青黒色紋がある。冬、特に美味。重要な水産魚で肥料ともなる。イワシ。ヒラゴ。ナナツボシ。〈[季]秋〉
マイワシ
提供:東京動物園協会
マイン【Main】
ドイツ、ライン川の支流。バイエルン州北部を西へ流れ、マインツでライン川に合流。長さ523キロメートル。沿岸にフランクフルト・ヴュルツブルクなどの都市がある。水運に利用され、マイン‐ドナウ運河を経てドナウ川の支流と接続。
マインツ【Mainz】
ドイツ西部、ラインラント‐ファルツ州の州都。ライン川左岸に沿う。商工業の中心。葡萄ぶどう酒の集散
舞錐
提供:竹中大工道具館
マイク
マイクロフォンの略。
まい・く【参来】マヰ‥
〔自カ変〕
まいりくる。参上して来る。古事記下「来入り―・くれ」
まい‐ぐせ【舞曲】マヒ‥
能の曲くせで、その謡に伴ってシテ(稀に他の役)の舞うもの。↔居曲いぐせ。→曲くせ
まい‐くだり【舞い下り】マヒ‥
舞いながら都から地方へ行くこと。狂言、鴈雁金「洛中を―に致しませい」
まい‐くる・う【舞い狂う】マヒクルフ
〔自五〕
常軌を逸したようにはげしく舞う。
まい‐ぐるま【舞車】マヒ‥
祭礼の時にひきだす山車だし。
マイクロ【micro】
(微小の意のギリシア語mikrosから)100万分の1(10−6)を表す単位の接頭語。ミクロ。記号μ
⇒マイクロ‐ウェーブ【microwave】
⇒マイクロ‐エレクトロニクス【microelectronics】
⇒マイクロ‐グラム【microgramme】
⇒マイクロ‐グリッド【microgrid】
⇒マイクロ‐コンピューター【microcomputer】
⇒マイクロ‐サージェリー【micro surgery】
⇒マイクロ‐サテライト【microsatellite】
⇒マイクロ‐しゃしん【マイクロ写真】
⇒マイクロ‐スコピック【microscopic】
⇒マイクロ‐チップ【microchip】
⇒マイクロ‐は【マイクロ波】
⇒マイクロ‐バースト【microburst】
⇒マイクロ‐バス【microbus】
⇒マイクロ‐ファラド【microfarad】
⇒マイクロ‐フィッシュ【microfiche】
⇒マイクロ‐フィルム【microfilm】
⇒マイクロ‐フォン【microphone】
⇒マイクロ‐プログラミング【microprogramming】
⇒マイクロ‐プロセッサー【microprocessor】
⇒マイクロ‐メーター【micrometer】
⇒マイクロ‐メートル【micrometer】
⇒マイクロ‐モジュール【micro module】
⇒マイクロ‐リーダー【microreader】
マイクロ‐ウェーブ【microwave】
(→)マイクロ波に同じ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐エレクトロニクス【microelectronics】
大規模集積回路(LSI)などのように極微細技術を用いた電子回路・素子の設計・製造・応用に関する研究開発分野や技術の総称。ME
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐グラム【microgramme】
質量の単位。100万分の1グラム。ガンマともいう。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐グリッド【microgrid】
電力の需要地に配置した、小さな電力系統を構成する分散電源システム。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐コンピューター【microcomputer】
超小型コンピューター。CPUの機能の大部分を1個または少数個のチップに集積したもの。マイコン。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐サージェリー【micro surgery】
(→)顕微手術。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐サテライト【microsatellite】
DNA配列中に見られる、2〜5塩基対の単位が数個から数十個縦列に繰り返した配列。種内血縁関係の推定に利用される。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐しゃしん【マイクロ写真】
写真複写法の一つ。文献・図面などを5分の1から40分の1ほどに縮写すること。また、そのもの。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐スコピック【microscopic】
微視的。顕微鏡的。↔マクロスコピック。
⇒マイクロ【micro】
マイクロソフト【Microsoft】
世界的規模のコンピューター‐ソフトウェア会社。1975年アメリカでゲイツらが創業。MS‐DOS・ウィンドウズなどのオペレーティング‐システムを開発。
マイクロ‐チップ【microchip】
きわめて小さな集積回路のチップ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐は【マイクロ波】
波長1メートル以下の電波。レーダーや電話、テレビの中継などに用いるほか、物質の分子構造の研究に重要な役割をする。極超短波。マイクロウェーブ。→電磁波(図)。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐バースト【microburst】
小型のダウンバースト。水平規模は4キロメートル程度ながら、風速は毎秒75メートルに達する。継続時間は10分以下の場合が多い。→マクロバースト。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐バス【microbus】
小型のバス。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐ファラド【microfarad】
電気容量の単位。ファラドの100万分の1。記号μF
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フィッシュ【microfiche】
多数のマイクロ写真画像を格子状に配列したカード状のフィルム。通常の大きさは105×148ミリメートル。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フィルム【microfilm】
マイクロ写真に用いるフィルム。撮影用・プリント用・複製用などがある。また、その現像処理をしたもの。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐フォン【microphone】
音波を電気信号に変換する装置。マイク。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐プログラミング【microprogramming】
コンピューターの命令の実行、解釈などを専用の論理回路で行う代りに、一連の基本的命令(マイクロ命令)の組合せに分解し、プログラム的に実行する方法。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐プロセッサー【microprocessor】
コンピューターのCPUの主要な部分をLSI化して納めたチップ。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐メーター【micrometer】
ねじの回転と進みとの関係を利用して微小な長さを精密に測定する器具。普通には針金などの直径を測定するもの(マイクロメーター‐キャリパー)を指す。顕微鏡・望遠鏡中の映像面に装置した接眼マイクロメーターもある。測微計。測微尺。
マイクロメーター
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐メートル【micrometer】
長さの単位。1メートルの100万分の1、すなわち1ミリメートルの1000分の1。ミクロン。記号μm
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐モジュール【micro module】
ハードウェアの構成部分のうち、独立性が高く追加や交換が容易にできる微小部品の構成単位。
⇒マイクロ【micro】
マイクロ‐リーダー【microreader】
マイクロフィルム・マイクロフィッシュなどに縮写された文字や画像を、拡大して読んだり見たりするための映写装置。
⇒マイクロ【micro】
まい‐げ【眉毛】
マユゲの訛。〈日葡辞書〉
まい‐げつ【毎月】
月ごと。つきづき。まいつき。「―の費用」
まいげつしょう【毎月抄】‥セウ
藤原定家の書簡体歌論書。1冊。1219年(承久1)の作と伝える。十体じってい論やその中で有心うしん体を最も尊重するなど、充実したもの。一部に偽書説もある。定家卿消息。和歌庭訓。
マイケル‐ゴールド【Michael Gold】
(本名Itzok Isaac Granich)アメリカのユダヤ系作家。プロレタリア文学の父とされる。自伝風小説「金のないユダヤ人」など。(1893〜1967)
マイケルソン‐モーリー‐の‐じっけん【マイケルソンモーリーの実験】
絶対静止のエーテルに対する地球の相対運動の検出を目的とした実験。1887年に、アメリカの物理学者マイケルソン(A. A. Michelson1852〜1931)がモーリー(E. W. Morley1838〜1923)と共に行なったが、検出不能に終わった。その結果、エーテル説への疑いは深まり、後に特殊相対性理論によってエーテルの存在は否定された。マイケルソンは干渉計の研究によりノーベル賞を受賞。
まい‐こ【舞子・舞妓】マヒ‥
①舞を舞って酒宴の興を添える少女。おしゃく。はんぎょく。
舞子
撮影:関戸 勇
②歌舞伎若衆。男色大鑑「このほか四十五人―ありしが」
まい‐こ【毎戸】
家ごと。いえいえ。
まい‐ご【迷子】マヒ‥
(マヨヒゴの約)
①道にまよった子。連れにはぐれた子。「―になる」
②歌舞伎の下座音楽の一つ。迷子を探す鉦・太鼓をリズム化したもの。
⇒まいご‐いし【迷子石】
⇒まいご‐ふだ【迷子札】
まいご‐いし【迷子石】マヒ‥
氷河によって遠方から運ばれて来た岩塊が、氷河の融けた後に残ったもの。岩石の種類が周囲のそれと異なることから名づけられた。かつて氷床に覆われた地域に主に分布。漂石。棄子石。迷塊。
⇒まい‐ご【迷子】
まい‐ごう【毎号】‥ガウ
新聞・雑誌などの、号ごと。各号。
まい‐こつ【埋骨】
火葬にした骨を墓に埋葬すること。
まい‐ごと【舞事】マヒ‥
(能楽用語)謡なしに器楽だけで舞う部分。また、その曲。序の舞・中の舞・破の舞・早舞・男舞・神舞・楽・神楽・乱れなど。
マイコトキシン【mycotoxin】
かびの産生する有毒物質の総称。食中毒・肝障害などの原因となり、アフラトキシンなど一部は強い発癌性を持つ。真菌毒素。
まいこ‐の‐はま【舞子の浜】マヒ‥
神戸市垂水区にある約1キロメートルの白砂青松の海浜。東に須磨の浦があり、西は明石の浦に接し対岸に淡路島を望む。風光明媚。
まいご‐ふだ【迷子札】マヒ‥
迷子になった時の用心に、住所・氏名を記して子どもの腰につけておく札。
⇒まい‐ご【迷子】
マイコプラスマ【mycoplasma】
細胞壁を欠く極めて小さな細菌。大きさはウイルス程度。無細胞培地で増殖する。人・動物および植物に病原性を持つものもある。
⇒マイコプラスマ‐はいえん【マイコプラスマ肺炎】
マイコプラスマ‐はいえん【マイコプラスマ肺炎】
マイコプラスマ‐ニューモニアの感染による肺炎。原発性非定型肺炎の約40パーセントを占め、青壮年者の肺炎のなかでは最も多い。発熱・咳・咽頭痛があり、予後は一般に良好であるが、時に諸種の合併症を伴う。
⇒マイコプラスマ【mycoplasma】
まい‐こ・む【舞い込む】マヒ‥
〔自五〕
①舞いながら入って来る。「落葉が―・む」
②予期しないものが不意に入って来る。また、予期しない所へ入り込む。「吉報が―・む」
マイ‐コン
マイクロ‐コンピューターの略。
まい‐さい【毎歳】
としごと。としどし。毎年。
まいさか【舞阪】マヒ‥
静岡県浜松市の地名。浜名湖南東岸に位置する。もと、舞坂と書き、東海道の宿駅。湖口の今切渡いまぎれのわたしで新居宿と結ぶ。
まい‐し【舞師・儛師】マヒ‥
①令制の雅楽寮で、日本古来の舞を専門とし、舞生まいしょうの指導に当たった者。
②一般に、舞を教える人。
まい‐し【昧死】
[戦国策趙策](「昧」は、おかすの意)死を覚悟で真実を天子に直言すること。上奏文に使用する決り文句。
まい‐じ【毎次】
そのたびごと。毎回。毎度。
まい‐じ【毎事】
事ごと。また、事件の発生するたびごと。
まい‐じ【毎時】
1時間ごと。1時間につき。「―60キロ」
まい‐しゃ【昧者】
(「昧」は、くらい、おろかの意)おろかもの。愚者。
まい‐しゅう【毎週】‥シウ
各週。どの週も。1週間ごとに。
まい‐しょうぞく【舞装束】マヒシヤウ‥
舞楽で舞人・楽人の着る装束。
まい‐しょく【毎食】
食事のたびごと。
まい‐しん【邁進】
勇み立ってひたすら進むこと。「勇往―」
マイシン
ストレプトマイシンの略。
まい‐す【売僧・売子】
(唐音)
①物売りをする僧。仏を売り仏法を商う俗僧。もと禅宗で、商行為をする僧をさげすんで言った語。〈下学集〉
②悪徳の僧。または、一般に人をののしっていう語。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「うぬが様な―めはかうして腹癒ようか」
③いつわり。うそ。日葡辞書「マイスヲイウ」
⇒まいす‐ざむらい【売僧侍】
⇒まいす‐の‐かわ【売僧の皮】
⇒まいす‐ぼうず【売僧坊主】
まい・す【参す】マヰス
〔他下二〕
(マイラスの約。のち、サ変にも活用した)進上する。たてまつる。まいらす。田植草紙「君に―・せう京絵書いたる扇を」
まい・ず【参出】マヰヅ
〔自下二〕
(マイイヅの約)参上する。まいる。万葉集6「山たづの迎へ―・でむ君が来まさば」
まい‐すう【枚数】
紙・板・皿など、その数を「枚」で数えるものの数。
まいす‐ざむらい【売僧侍】‥ザムラヒ
武士をののしっていう語。下劣な侍。
⇒まい‐す【売僧・売子】
マイスター【Meister ドイツ】
(マスターと同源)
①名人。大家。巨匠。→マエストロ。
②親方。師匠。
⇒マイスター‐ジンガー【Meistersinger ドイツ】
マイスター‐ジンガー【Meistersinger ドイツ】
(親方歌手の意)15〜16世紀のドイツで、市井の音楽活動を行なった詩人兼音楽家。靴屋・仕立屋などの手工業者が中心で、階層的な組合(歌学校)を作り厳しい試験を経て作詩・作曲・歌唱のできるマイスター(職匠)となった。19世紀前半まで存続。職匠歌人。工匠歌人。
⇒マイスター【Meister ドイツ】
マイスナー‐こうか【マイスナー効果】‥カウクワ
超伝導の基本的性質の一つ。超伝導状態にある物質に加えた磁場は、臨界強度を越えないと、物質内部にほとんど侵入しない現象。超伝導体の浮き磁石はこの効果による。1933年にマイスナー(W. Meissner1882〜1974)とオクセンフェルト(R. Ochsenfeld1901〜1993)が発見。マイスナー‐オクセンフェルト効果。
まいす‐の‐かわ【売僧の皮】‥カハ
「売僧」を強めていう語。狂言、俄道心「これはいかなこと。出家が料理する。料理人が経を読む。―ぢや」
⇒まい‐す【売僧・売子】
まいす‐ぼうず【売僧坊主】‥バウ‥
(→)売僧に同じ。狂言、小傘「扨は―ぢや」
⇒まい‐す【売僧・売子】
まい‐せき【毎夕】
夕ごと。夜ごと。毎夜。まいゆう。
まい‐せつ【埋設】
地中に埋めてとりつけること。「水道管の―工事」「―ケーブル」
マイセン【Meissen】
ドイツ東部、ザクセン州の都市。エルベ川沿い、ドレスデンの北西方にあり、1710年ヨーロッパ最古の磁器製造所が設立された。
⇒マイセン‐じき【マイセン磁器】
マイセン‐じき【マイセン磁器】
マイセンで作られる磁器。1709年、ベトガー(J.F.Böttger1682〜1719)らがヨーロッパで初めて硬質磁器の焼成に成功。日本の柿右衛門などの影響を受けたことでも知られ、今日でも高品質の名声を保つ。
⇒マイセン【Meissen】
まい‐そう【昧爽】‥サウ
よあけ。あかつき。昧旦。未明。
まい‐そう【埋草】‥サウ
〔農〕(→)サイレージに同じ。
まい‐そう【埋葬】‥サウ
死体を土中に埋め葬ること。遺骨などを埋め葬ること。「墓地に―する」
まい‐ぞう【埋蔵】‥ザウ
主として地下にうずめかくすこと。うずもれていること。天然資源が地中にうまっていること。「石炭の―量」「―金」
⇒まいぞう‐ぶつ【埋蔵物】
⇒まいぞう‐ぶんかざい【埋蔵文化財】
まいぞう‐ぶつ【埋蔵物】‥ザウ‥
〔法〕土地その他の物の中に埋蔵されて、その所有者を容易に判別し得なくなった動産。その発見者は遺失物法の手続きによって所有権を得る。他人の所有地、他人の物の中で発見した時は、その他人と折半する。宿蔵物。
⇒まい‐ぞう【埋蔵】
まいぞう‐ぶんかざい【埋蔵文化財】‥ザウ‥クワ‥
土地や水面下に埋蔵されている考古学的な遺跡・遺構・遺物のこと。本来、文化財保護法の用語。
⇒まい‐ぞう【埋蔵】
マイソール【Mysore】
インド南部、カルナータカ州の都市。マイスール。人口78万7千(2001)。
⇒マイソール‐おうこく【マイソール王国】
⇒マイソール‐せんそう【マイソール戦争】
マイソール‐おうこく【マイソール王国】‥ワウ‥
インド南部、カルナータカ(マイソール)地方を中心とするヒンドゥー王国。1610年成立。1760〜99年ムスリム支配者のもとにあり、イギリス保護下の王国を経て藩王国、インド独立とともにその一部。
⇒マイソール【Mysore】
マイソール‐せんそう【マイソール戦争】‥サウ
1767〜99年、マイソール王国とイギリス東インド会社との間で、4回にわたって行われた戦争。イギリスが勝利し南インドにおける支配権を確立。アングロ‐マイソール戦争。
⇒マイソール【Mysore】
まい‐そく【埋塞】
埋もれふさがること。特に、川や道路などが土砂に埋まること。
まい‐ぞめ【舞初め】マヒ‥
新年になって初めて舞を舞うこと。特に、仕舞を舞うこと。〈[季]新年〉
マイ‐タイ【mai tai】
(タヒチ語で最上の意)アルコール飲料の一種。ラムをベースに、キュラソー、オレンジ・レモン・パイナップルの果汁を加えて攪拌したカクテル。パイナップルなどを飾ったグラスで供する。
まい‐たけ【舞茸】マヒ‥
担子菌類のきのこ。朽木などに生える。分岐した多数の扁平な菌体が重なり合って大きな塊状となり、全体は重さ数キログラムに達する。名の由来は、全体の姿が舞っているように見えるから、あるいは見つけると思わず舞うほど珍重するからという。表面は灰白色または淡褐色。食用。今昔物語集28「其れより後、此の茸をば―といふなりけり」
まい‐た・つ【舞い立つ】マヒ‥
〔自五〕
舞うようにさっと広がりながら上がる。舞い上がる。「鶴が―・つ」「ほこりが―・つ」
まいた・る【参到る】マヰ‥
〔自四〕
(マイイタルの約)参りいたる。参りつく。仏足石歌「幸さきはひの厚き輩ともがら―・りて正目まさめに見けむ足跡あとのともしさ」
まい‐たん【毎旦】
まいあさ。朝ごと。毎朝。
まい‐たん【昧旦】
よあけ。あかつき。昧爽。
ま‐いちもんじ【真一文字】
一の字のようにまっすぐなこと。まっすぐに突き進むこと。一直線。太平記10「稲村が崎の遠干潟を―にかけとほりて」。「―に口を結ぶ」
まい‐ちょう【毎朝】‥テウ
まいあさ。朝ごと。毎旦。
マイツ【麻逸】
(Mait)黒人国の意。フィリピン諸島ミンドロ島の古名の漢字音訳。
まい‐つき【毎月】
つきづき。月ごと。まいげつ。どの月も。
まいっ‐た【参った】マヰ‥
①柔道・剣道で、負けた時の合図の声。
②(「負けた」の意の掛声から)相撲を指す。狂言、文相撲「間に―を致しまする」
まい‐づる【舞鶴】マヒ‥
①舞い遊ぶ鶴。
②紋所の名。鶴が翼を円く張った形を描いたもの。
③元禄(1688〜1704)頃、京都で最上の銘酒。一名、さざれ石。
⇒まいづる‐そう【舞鶴草】
まいづる【舞鶴】マヒ‥
京都府北部、舞鶴湾に臨む市。もと京極氏・牧野氏3万5000石の城下町。かつては東湾は軍港、西湾は商港。旧称、田辺。人口9万2千。
まいづる‐そう【舞鶴草】マヒ‥サウ
ユリ科の多年草。亜高山針葉樹林の林下に群生し、高さ10センチメートル。通常2枚の心臓形の葉がある。夏、白色の小六弁花を総状花序に付け、液果は赤く熟す。
⇒まい‐づる【舞鶴】
まい‐て【況いて】
〔副〕
マシテの音便。枕草子3「正月一日は―空のけしきもうらうらとめづらしう霞みこめたるに」
まいで・く【参出来】マヰ‥
〔自カ変〕
まいりくる。まいる。もうでく。参上する。古事記中「何しかも汝いましの兄いろせは、朝夕の大御食おおみけに―・こざる」
まい‐ど【舞戸】マヒ‥
くるる、または蝶番ちょうつがいなどによって開閉する戸。開き戸。
まい‐ど【毎度】
①そのたびごと。いつも。「遅刻は―のことだ」「―ありがとうございます」
②(北陸地方で)家を訪ねる時の挨拶。こんにちは。
まい‐どうろう【舞灯籠】マヒ‥
(→)「回り灯籠」に同じ。
まい‐とし【毎年】
年ごと。としどし。まいねん。どの年も。
マイトネリウム【meitnerium】
(オーストリア生れでスウェーデンの女性物理学者マイトナー(Lise Meitner1878〜1968)の名に因む)超アクチノイド元素の一つ。元素記号Mt 原子番号109の放射性元素。1982年、ビスマスに鉄イオンを照射して合成された。
まい‐どの【舞殿】マヒ‥
神楽堂かぐらどう。神楽殿かぐらでん。
マイトマイシン【mitomycin】
放線菌ストレプトミセス‐ケスピトーススから得られる抗菌性・抗癌性の抗生物質。生体内で変化し、DNAポリメラーゼ反応、有糸分裂を阻害する。
マイナー【minor】
①小さいさま。重要でないさま。「―な小説家」
②〔音〕短調。マイナー‐キー(minor key)の略。
↔メジャー。
⇒マイナー‐チェンジ【minor change】
⇒マイナー‐リーグ【Minor League】
マイナー‐チェンジ【minor change】
小さな手直し。自動車などで、部分的なモデル‐チェンジ。
⇒マイナー【minor】
マイナー‐リーグ【Minor League】
大リーグの下位にあるリーグの総称。AAA・AA・A・ルーキー‐リーグの4階級がある。小リーグ。
⇒マイナー【minor】
まい‐ない【賂】マヒナヒ
①礼として物をおくること。また、その物。贈物。太平記5「献芹の―」
②利益を得る目的で要路の者にひそかに財物を贈ること。また、その財物。賄賂わいろ。
まいな・い
〔形〕
(青森県津軽地方で)だめだ。いけない。
まい‐な・う【賄ふ】マヒナフ
〔他四〕
(「幣まい」に接尾語ナウの付いたもの)謝礼や依頼のために贈物をする。三蔵法師伝延久点「後に累載に捜さぐり購マヒナヒて」
マイナス【minus】
①引き去ること。減ること。
②〔数〕減号または負の数の符号、すなわち「−」。
③陰・陽に分けられるものの、陰の方。「―極」
④ある性質を欠くこと。陰性。「反応は―だった」
⑤不足。赤字。欠損。「収支が―になる」
⑥不利益なこと。悪いこと。「子供の教育にとって―だ」「―材料」
↔プラス。
⇒マイナス‐イメージ
⇒マイナス‐シーリング
マイナス‐イメージ
(和製語minus image)よくない印象。不利な印象。
⇒マイナス【minus】
マイナス‐シーリング
(和製語minus ceiling)各省庁からの予算の概算要求を前年度予算額より少なくして歳出を抑制すること。→ゼロ‐シーリング
⇒マイナス【minus】
まい‐にち【毎日】
日ごと。ひび。にちにち。どの日も。「―通う道」
まいにち‐しんぶん【毎日新聞】
①日本の主要新聞の一つ。1876年(明治9)創刊の「大阪日報」を母体に88年「大阪毎日新聞」として発足。大毎と略称。原敬・本山彦一らが社長となり発展。1911年「東京日日新聞」を買収し、43年(昭和18)「毎日新聞」に統合。
②「東京横浜毎日新聞」(1870年創刊の「横浜毎日新聞」を79年改称したもの)が、86年に改称した日刊紙。1906年「東京毎日新聞」と再び改称、のち報知新聞社の経営に移る。13年(大正2)、「毎夕新聞」に合併。
まい‐にん【舞人】マヒ‥
⇒まいびと
まい‐ねずみ【舞鼠】マヒ‥
ハツカネズミの飼養変種。白色で、平面をくるくるまわる習性がある。独楽鼠こまねずみ。
まい‐ねん【毎年】
年ごと。としどし。まいとし。毎歳。どの年も。「―の行事」
まい‐の‐し【舞の師】マヒ‥
舞楽の教授を専門とする者。舞師。源氏物語紅葉賀「―どもなど世になべてならぬをとりつつ」
まい‐の‐て【舞の手】マヒ‥
舞のてぶり。舞の所作。
まい‐の‐は【蟠車】マヒ‥
(→)舞羽まいばに同じ。
まい‐のぼ・る【参上る】マヰ‥
〔自四〕
まいる。参上する。万葉集6「―・る八十氏人やそうじびとの」
まい‐の‐ほん【舞の本】マヒ‥
幸若舞こうわかまいの詞章集。読み物にも転用され、江戸時代に出版された。
マイノリティー【minority】
少数派。少数民族。↔マジョリティー
まい‐ば【舞羽】マヒ‥
糸を巻く器具。短い竿を立て、上に枠わくを添えて回すもの。蟠車まいのは。
まい‐ば【舞葉】マヒ‥
茎についたまま枯れて赤くなったタバコの古葉。近世、京坂で産した独特の辛みのある名葉、舞留まいとめの中等品。
まい‐はぎ【舞萩】マヒ‥
マメ科の木質多年草。インドの原産。茎は約1メートル。葉は3小葉から成る複葉で、2枚の側小葉は周期的に半円を描く運動をするので有名。
まい‐はだ【槙皮・槙肌】
(マキハダの音便)ヒノキやマキの内皮を砕き、柔らかい繊維としたもの。舟・桶などの水漏れを防ぐため、合せ目または接ぎ目に詰めこむ。のみ。のめ。
まい‐ばたらき【舞働】マヒ‥
能・狂言の囃子事はやしごとの一つ。竜神・天狗・鬼などの勇壮な舞に用いる短い曲。歌舞伎・浄瑠璃の囃子でも奏される。はたらき。
まい‐ばやし【舞囃子】マヒ‥
「囃し2」参照。
まいばら【米原】
(マイハラとも)滋賀県北東部の市。琵琶湖東岸に臨み、中世には湖港朝妻・筑摩が栄え、今は市域の南西部は鉄道・国道・高速道路の分岐点として交通の要衝。人口4万1千。
まい‐ばん【毎晩】
夜ごと。毎夜。どの夜も。
まい‐びと【舞人】マヒ‥
舞を舞う人。特に雅楽でいう。まいにん。まいうど。宇津保物語梅花笠「陪従、―らの装束」
まい‐ひめ【舞姫】マヒ‥
(古くはマイビメとも)
①舞を舞う女。ぶき。
②五節ごせちの舞に出る少女。枕草子90「五節。…―はすけまさのうまのかみの女むすめ」
③男舞おとこまい・白拍子しらびょうしなどの称。
まいひめ【舞姫】マヒ‥
小説。森鴎外の処女作。1890年(明治23)1月「国民之友」に発表。ドイツに留学した若い官吏と踊り子との悲恋に託して、状況に流されていく知識人の苦悩を描く。
→文献資料[舞姫]
まい‐びょう【毎秒】‥ベウ
1秒ごと。1秒あたり。「―10メートルの速さ」
マイ‐ブーム
(和製語my boom)世間の流行(ブーム)とは関係なく、個人的に熱中していることがら。
マイ‐フェア‐レディ【My Fair Lady】
ブロードウェー‐ミュージカル。原作はG.B.ショーの戯曲「ピグマリオン」。作詞ラーナー(A. J. Lerner1918〜1986)、作曲ロウ(F. Loewe1901〜1988)。
まい‐ふく【埋伏】
うずもれかくれること。かくれひそむこと。まちぶせすること。
まい‐ぶみ【巻文】
巻紙に書いて巻いた文書。まきぶみ。↔枚文ひらぶみ
まい‐ぶり【舞振り】マヒ‥
舞を舞う様子。舞で、手や足の動かし方。
マイ‐ペース
(和製語my pace)自分の自由な進度で仕事などを行うこと。「彼は万事―だ」
まい‐べん【買辧・買弁】
(マイは「買」の中国音)
⇒ばいべん
マイ‐ホーム
(和製語my home)
①借家に対して、持ち家。
②自分の家庭。「―主義」
まい‐ぼつ【埋没】
①埋れかくれること。埋れて見えなくなること。また比喩的に、あることにひたりこんでしまうこと。「地中に―する」「研究に―する」
②世の人に知られないでいること、また、知られなくなること。「市井に―する」
⇒まいぼつ‐げんか【埋没原価】
⇒まいぼつ‐こく【埋没谷】
⇒まいぼつ‐ひよう【埋没費用】
まいぼつ‐げんか【埋没原価】
〔経〕(→)サンクコストに同じ。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まいぼつ‐こく【埋没谷】
平野の地下にある、沖積層で埋めたてられた過去の谷。もとは海面低下期に陸上で作られたもの。海面上昇により海面下に溺れ、その後沖積層が堆積して平野となる。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まいぼつ‐ひよう【埋没費用】
〔経〕(→)サンクコストに同じ。
⇒まい‐ぼつ【埋没】
まい‐まい【舞舞】マヒマヒ
①幸若舞こうわかまいを舞うことを業とした者。また、幸若舞の呼称。のち、門付けの一つの称。世間胸算用1「其ひがし隣には―住けるが」
②舞舞蛾の略。
③舞舞螺つぶりの略。〈[季]夏〉
④舞舞虫の略。〈[季]夏〉
⇒まいまい‐が【舞舞蛾】
⇒まいまい‐かぶり【舞舞被・蝸牛被】
⇒まいまい‐つぶり【舞舞螺】
⇒まいまい‐むし【舞舞虫】
まい‐まい【毎毎】
たびたび。いつも。毎度。そのたびごと。
まいまい‐が【舞舞蛾】マヒマヒ‥
ドクガ科のガ。開張は、雄約5センチメートル、雌約8センチメートルで、雄は暗褐色、雌は帯褐白色。7月ごろ現れ、雄は昼間に飛ぶ。幼虫は「ぶらんこけむし」と呼ばれて、口から糸を吐き、ぶらさがって移動しながら、多くの植物の葉を食う。日本では法定の森林害虫。世界各地に分布。
マイマイガ
撮影:海野和男
⇒まい‐まい【舞舞】
まいまい‐かぶり【舞舞被・蝸牛被】マヒマヒ‥
オサムシ科の甲虫。体長3〜6センチメートル。左右の上翅は癒着し、後翅は退化。地方による体色の変化が多く、北日本産のものは美しい。成虫・幼虫ともカタツムリやミミズを食う。カタツムリの殻に頭をさしこんで食うのでこの名がある。日本固有。
まいまいかぶり
マイマイカブリ
撮影:海野和男
⇒まい‐まい【舞舞】
マイマイ‐チェン【買売城】
(地名)アルタン‐ブラクの旧称。マイマチン。
まいまい‐つぶり【舞舞螺】マヒマヒ‥
蝸牛かたつむりの別称。まいまいつぶら。まいまいつぶろ。
⇒まい‐まい【舞舞】
まいまい‐むし【舞舞虫】マヒマヒ‥
ミズスマシの別称。〈書言字考節用集〉
⇒まい‐まい【舞舞】
ま‐いみ【真忌】
荒忌あらいみの期間のうち、神事にたずさわる人が最も厳重にする潔斎。真忌の間は祭事以外は何も行わない。致斎。和泉式部集「あらいみ―きよまはるとも」
マイム【mime】
(→)パントマイムに同じ。
マイム【MIME】
(Multipurpose Internet Mail Extension)電子メールで、テキストを記述した言語の種類や画像・音声・動画などデータのタイプや形式を区別して扱うための規格。
まい‐もど・る【舞い戻る】マヒ‥
〔自五〕
もとのところへもどる。「故郷に―・る」
マイモニデス【Maimonides ラテン】
ユダヤの哲学者・医師。スペインのコルドバ生れ。カイロのユダヤ教団を主宰。ユダヤ教神学の合理的体系を確立。著「迷える人びとの導き」など。イブン=マイムーン。(1135〜1204)
まい‐や【毎夜】
夜ごと。夜々。毎晩。まいよ。
マイヤー【Julius Robert von Mayer】
ドイツの医師・物理学者。エネルギー保存の原理を定式化し、熱の仕事当量を論じた。(1814〜1878)
マイヤー【Otto Mayer】
ドイツの公法学者。フランス流の自由主義的行政法理論を導入して、ドイツ行政法の体系化に努めた。(1846〜1924)
マイヤー【Conrad Ferdinand Meyer】
スイスのドイツ語系詩人・小説家。長編歴史物語詩「フッテン最後の日々」、歴史小説「ペスカラの誘惑」など。(1825〜1898)
マイヤー【Julius Lothar Meyer】
ドイツの化学者。1869年にメンデレーエフとは独立に元素の周期律を発見し、固体状または液体状の単体について原子容が原子量と共に周期的に変化することを示した。(1830〜1895)
マイヤー【Viktor Meyer】
ドイツの有機化学者。揮発性化合物の蒸気密度測定法(ヴィクトル=マイヤー法)の考案、不純なベンゼンからのチオフェンの発見、有機化合物の反応における立体障害の研究など多くの業績がある。(1848〜1897)
マイヤー‐ひゃっかじてん【マイヤー百科事典】‥ヒヤククワ‥
(Meyers Lexikon ドイツ)ドイツの代表的百科事典の一つ。ヨゼフ=マイヤー(Joseph M.1796〜1856)が創始、1840〜52年に初版を「会話大辞典」46巻として刊行。
マイヤーベーア【Giacomo Meyerbeer】
(本名Jakob Liebmann Meyer Beer)ドイツの作曲家。フランスで活躍。グランド‐オペラの大成者。作「ユグノー教徒」「預言者」など。(1791〜1864)
マイヤーホーフ【Otto Fritz Meyerhof】
ドイツ生れのアメリカの生理化学者。筋肉の収縮が主として解糖作用のエネルギーによることを解明。ノーベル賞。(1884〜1951)
まい‐ゆう【毎夕】‥ユフ
夕方ごと。夜ごと。まいせき。
まい‐よ【毎夜】
夜ごと。夜々。毎晩。まいや。
まい‐よう【毎葉】‥エフ
(「葉」は、薄く平らなものの意)各葉。1枚ごと。
まいよう‐し【枚葉紙】‥エフ‥
(→)平判ひらばんに同じ。
マイヨール【Aristide Maillol】
フランスの彫刻家。ロダン・ブールデルとともに近代フランスの彫刻界を代表する巨匠。ギリシア彫刻の要素を消化し、豊かな女性美を表す人体作品が多い。作「地中海」など。(1861〜1944)
マイラー【miler】
競馬で、1マイル前後の中距離競走を得意とする競走馬。
マイ‐ライン
電話会社事前登録制。電話をかけるとあらかじめ登録した通信事業者の回線が選択されるサービス。商標名。
まいら・す【参らす】マヰラス
〔他下二〕
①さし上げる。進上する。たてまつる。源氏物語夕顔「御くだものなど―・す」
②他の動詞の連用形に添えて、謙譲の意を表す。…して差し上げる。お…申し上げる。源氏物語橋姫「さだかに伝へ―・せん」
まいらせ‐そろ【参らせ候】マヰラセ‥
①(近世、女性の手紙文に丁寧語として用いられた慣用句)ます。ございます。
参らせ候
②成行きまかせで物事をいいかげんにすること。そろべく候。
③恋文。誹風柳多留20「つれづれの外に―も書き」
まいら‐ど【舞良戸】マヒ‥
住宅の建具の一つ。框かまちの間に綿板わたいたを張り、その表面に舞良子まいらこと称する細い桟さんを横に小間隔に取り付けた引き戸。桟を縦に取り付けたものもある。
舞良戸
まいり【参り】マヰリ
①行くこと、来ることの謙譲語。参上。蜻蛉日記中「年月の勘事こうじなりとも、今日の―には許されなん」
②高貴の人のところ、特に宮中に行くこと、また、仕えること。参上。参内。源氏物語少女「東の院には―の夜の人々の装束せさせ給ふ」
③社寺に参詣すること。また、その人。「宮―」「お百度―」
⇒まいり‐おんじょう【参入音声・参音声】
⇒まいり‐げこう【参り下向】
⇒まいり‐ざかな【参り肴】
⇒まいり‐ばか【詣り墓・参り墓】
⇒まいり‐もの【参り物】
まいり‐おんじょう【参入音声・参音声】マヰリ‥ジヤウ
雅楽で、諸員の登場する時に奏する音楽。また、舞人の登場する時に奏する音楽。今は後者の意に使用。久米舞などにある。↔退出まかで音声。
⇒まいり【参り】
まいり・く【参り来】マヰリ‥
〔自カ変〕
参上する。もうでく。落窪物語1「いつしか―・こんとて」
まいり‐げこう【参り下向】マヰリ‥カウ
①参上と下向。
②神仏に参詣して帰ること。また、その人。狂言、富士松「峰から谷、谷から峰まで―の人々はおびただしいことでござる」
⇒まいり【参り】
まいり‐ざかな【参り肴】マヰリ‥
式三献しきさんこんの肴に対して、普通の食膳の肴。
⇒まいり【参り】
まいり‐つ・く【参り着く】マヰリ‥
〔自五〕
到着する。参着する。
まいり‐ばか【詣り墓・参り墓】マヰリ‥
両墓制で、死者を埋葬した墓とは別に、少し離れたところに供養のために石塔を建てる墓。墓参はこちらにする。引墓ひきはか。↔埋墓うめばか。
⇒まいり【参り】
まいり‐もの【参り物】マヰリ‥
食物の尊敬語。召し上がり物。源氏物語玉鬘「―なるべし折敷おしき手づから取りて」
⇒まいり【参り】
マイル【mile・哩】
①ヤード‐ポンド法による長さの単位。1マイルは1760ヤードで、約1.6093キロメートル。英里。記号milまたはmi
②海里かいり(sea mile)の略。
⇒マイル‐ストーン【milestone】
まい・る【参る】マヰル
[一]〔自五〕
(マヰ(参)イ(入)ルの約)
➊高貴の所へ行く。
①宮廷または身分の高い人の所に行く。参上する。万葉集2「一日には千たび―・りしひむかしの大き御門を入りかてぬかも」。伊勢物語「内へ―・り給ふに」。「宮中に―・る」
②入内する。また、宮仕えなどに上がる。宇津保物語俊蔭「御娘の春宮に―・り給ふべき御料」。枕草子184「宮にはじめて―・りたるころ、もののはづかしきことの数知らず」
③神社・仏閣などにもうでる。参詣さんけいする。更級日記「清水にねむごろに―・りつかうまつらましかば」。「善光寺に―・る」
④物などが貴人の所などに到来するのにいう。源氏物語若菜上「古き世の一の物と名ある限りは、みなつどひ―・る御賀になむあめる」
⑤行く。行く先を敬っていう。転じて、聞き手へのへりくだりの気持をこめて、「行く」「来る」の意。また、一般的に、重々しい口調でいう時にも使う。おあん物語「おれが兄様は、折々山へ鉄鉋うちに―・られた」。「只今お宅の方へ―・ります」「御一緒に―・ります」「電車が―・ります」「地下鉄で―・ります」
➋相手に屈する。
①降参する。負ける。狂言、文相撲「取手、打こかして、―・つたのと云うて引込む」
②閉口する。「彼の毒舌には―・る」
③弱る。へたばる。また、「死ぬ」を、ややいやしめていう語。「さすがの彼も大分―・って来た」「とうとう―・ったか」
④心が奪われる。愛に溺れる。「彼女にすっかり―・っている」
➌「まゐらす(下二)」の形で、動詞の連用形に接続して謙譲の意を添える。→参らす2。
[二]〔他五〕
①身分の尊い人の手もとに差し上げる。(何かの仕事を)してさし上げる。伊勢物語「親王みこに馬の頭かみ大御酒―・る」。源氏物語胡蝶「人々御硯など―・りて御かへり疾くと聞ゆれば」
②「食う」「飲む」などの動作を表す尊敬語。召し上がる。また一般に、下位者の奉仕する行為をお受けになる。なさる。源氏物語帚木「火あかくかかげなどして御果物ばかり―・れり」。源氏物語葵「御湯―・れなどさへ扱ひ聞え給ふを」。源氏物語若紫「今宵は、なほしづかに加持など―・りて出でさせ給へ」
③「する」を重々しい口調でいうのに使う。狂言、文相撲「相撲…一番―・らう」
④女の手紙の脇付に用いる語。浄瑠璃、心中天の網島「行灯あんどんにて上書見れば、小春様―・る、紙屋内さんより」
マイル‐ストーン【milestone】
里程標。里標石。
⇒マイル【mile・哩】
マイルド【mild】
口当りが柔らかいさま。
マイレージ【mileage】
総マイル数。車の走行距離。
⇒マイレージ‐サービス
マイレージ‐サービス
(和製語mileage service)航空会社が顧客獲得のために供するサービスの一つ。自社便を利用する客に対し、累積搭乗距離に応じて特典を提供すること。
⇒マイレージ【mileage】
ま‐いろ【間色】
「間色かんしょく」の訓読。
まいろ‐し
(「前櫓師」か)東京湾で、漁船の炊事係。かしき。
ま‐いわい【間祝・真祝・万祝】‥イハヒ
(「ま」は運)
①大漁があった漁業主が関係者などを招いて祝宴を開くこと。大漁祝。
②間祝着まいわいぎのこと。また、そのような染めもの。木下杢太郎、地下一尺集「例の―を着た人々のぞろぞろと街頭を通り過ぐるのに遭遇した」
⇒まいわい‐ぎ【間祝着】
まいわい‐ぎ【間祝着】‥イハヒ‥
間祝で配る、鯛とか鶴亀などめでたい文様を染めつけた漁師の祝着。
⇒ま‐いわい【間祝・真祝・万祝】
ま‐いわし【真鰯】
ニシン科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。全体青灰色で、体側に数個の青黒色紋がある。冬、特に美味。重要な水産魚で肥料ともなる。イワシ。ヒラゴ。ナナツボシ。〈[季]秋〉
マイワシ
提供:東京動物園協会
マイン【Main】
ドイツ、ライン川の支流。バイエルン州北部を西へ流れ、マインツでライン川に合流。長さ523キロメートル。沿岸にフランクフルト・ヴュルツブルクなどの都市がある。水運に利用され、マイン‐ドナウ運河を経てドナウ川の支流と接続。
マインツ【Mainz】
ドイツ西部、ラインラント‐ファルツ州の州都。ライン川左岸に沿う。商工業の中心。葡萄ぶどう酒の集散大辞林の検索結果 (3)
まい-きょ【枚挙】🔗⭐🔉
まい-きょ [1] 【枚挙】 (名)スル
一つ一つ数えあげること。「具体的事例を―する」
まいきょ=に遑(イトマ)がな・い🔗⭐🔉
――に遑(イトマ)がな・い
たくさんありすぎて,いちいち数えあげることができない。
まいきょ【枚挙にいとまがない】(和英)🔗⭐🔉
まいきょ【枚挙にいとまがない】
be too many to enumerate.
広辞苑+大辞林に「枚挙」で始まるの検索結果。