り‐き【理気】 宇宙の生成されるべき根本の理すなわち太極と、これから生ずる陰陽の気。→理気説

りき‐せつ【理気説】 太極・気・陰陽などの伝統的な概念を改めて体系化した朱子学の宇宙論。朱熹_しゅきの説は、万物の生成を気の陰陽の働きによるとしながら、一方その働きの根拠に太極としての理があるとした。そのためこの説は理気二元論と見られ、明代に入ると、理を気の条理とする羅欽順_{らきんじゅん}らの一元論が現れる。

りき‐にげんろん【理気二元論】 「理気説」参照。

り-き [1] 【理気】 宋学の用語。宇宙の存在原理・道徳規範としての理と，物質・現象としての気。 →理 →気

りき-にげんろん [4] 【理気二元論】 程頤(テイイ)の説を受け継いで朱熹(シユキ)が大成した宋学の形而上学的原理。物質を形成する素材およびその運動を気ととらえ，気を統制する原理であり，その運動に内在して全存在を貫く根拠となり，人間にあっては道徳原理となるものを理として，理気二元により存在の構造を解明する。