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広辞苑の検索結果 (2)

うつ‐せみ【空蝉】🔗🔉

うつ‐せみ空蝉】 (「現人うつせみ」に「空蝉」の字を当てた結果、平安時代以降にできた語) ①蝉のぬけがら。〈[季]夏〉。古今和歌集哀傷「―は殻を見つつも慰めつ」 ②転じて、蝉。後撰和歌集「―の声聞くからに物ぞ思ふ」 ③魂がぬけた虚脱状態の身。新内節、藤葛恋柵「身は―の心地して」 ④源氏物語の巻名。また、その女主人公の名。伊予介の妻。源氏に言い寄られるが、その身分や立場のゆえに悩む。夫の死後は尼となり、やがて二条院に引き取られる。

うつせみ‐の【現人の・空蝉の】🔗🔉

うつせみ‐の現人の・空蝉の】 〔枕〕 「身」「命」「世」「人」「妹」にかかる。万葉集1「―命を惜しみ」 ⇒うつせみ【現人】

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うつせみ【空蝉】🔗🔉

うつせみ 【空蝉】 〔「うつしおみ(現人)」の転。「うつそみ」とも。「空蝉」は当て字〕 (1)(ア)この世の人。生きている人間。「―と思ひし妹が玉かぎるほのかにだにも見えなく思へば/万葉 210」(イ)人間の生きているこの世。現世。世間。「―はもの思(モ)ひ繁し/万葉 4189」 (2)〔「空蝉」「虚蝉」と表記したところから〕 (ア)蝉のぬけ殻。[季]夏。《―を妹が手にせり欲しと思ふ/山口誓子》「―の身をかへてける木の下に/源氏(空蝉)」(イ)蝉。「夏は―なきくらし/古今(雑体)」

うつせみ-の【空蝉の】🔗🔉

うつせみ-の 【空蝉の】 (枕詞) (1)現世あるいは,現世の人の意で,「世」「命」「かれる身」「人」にかかる。「―世は常なしと知るものを/万葉 465」 (2)「むなし」などにかかる。「忘らるる身を―唐衣かへすはつらき心なりけり/後撰(恋四)」

うつせみ【空蝉】🔗🔉

うつせみ 【空蝉】 (1)源氏物語の巻名。第三帖。 (2)源氏物語の作中人物。伊予介の後妻。継子(ママコ)である紀伊守の邸で方違(カタタガ)えに来た光源氏に身を許すが,その後は自省して源氏の愛を拒み続ける。夫の死後出家。

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