ちん‐ぶ【鎮撫】 反乱をしずめ民を安んじること。しずめなだめること。「人民を―する」 ⇒ちんぶ‐し【鎮撫使】 ⇒ちんぶ‐そうとく【鎮撫総督】

ちんぶ‐し【鎮撫使】 奈良時代、諸道の国司の上に置き、治安の維持、国司・郡司の監督などを職務とした臨時の官。明治維新の際にも置かれた。 ⇒ちん‐ぶ【鎮撫】

ちんぶ‐そうとく【鎮撫総督】 慶応4年（1868）戊辰戦争に際して維新政府が各地方を鎮撫するために任命した臨時征討官の長官。のちに先鋒総督兼鎮撫使と改められる。 ⇒ちん‐ぶ【鎮撫】

ちん-ぶ [1] 【鎮撫】 （名）スル 乱をしずめ人心を安定させること。「明君賢相の世に出でて之を―するやう願はし/福翁百話（諭吉）」

ちんぶ-し [3] 【鎮撫使】 奈良時代，各地の凶徒の逮捕や国司・郡司の巡察のため，国司の上に臨時に置かれた職。明治維新のときにも置かれた。

ちんぶ-そうとく [4] 【鎮撫総督】 1868年戊辰戦争に際して維新政府が佐幕派追討のため任命した臨時征討軍の長官。