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てんいむほう【天衣無縫】▽中国🔗⭐🔉
てんいむほう【天衣無縫】▽中国
《天人の衣服には縫い目がないの意》
詩文などが、技巧を凝らさず、自然で美しいこと。
《参考》
郭翰(カクカン)という人が、庭で寝ていると、空から縫い目のない衣服を着た織女が降りて来た。翰がその衣服の訳を尋ねたら、「天衣は針や糸など使いません。」と答えたという。
《出典》
〔霊怪録(レイカイロク)〕
純真で無邪気で、人に好感を与えるようす。
てんかのうれいにさきんじてうれえてんかのたのしみにおくれてたのしむ【天下の憂いに先んじて憂え天下の楽しみに後れて楽しむ】▽中国🔗⭐🔉
てんかのうれいにさきんじてうれえてんかのたのしみにおくれてたのしむ【天下の憂いに先んじて憂え天下の楽しみに後れて楽しむ】▽中国
国家を思う志士は、自分個人のことを気にせず、天下の憂え事については世の人が心配する前に心配し、天下の喜び事については世の人が楽しんだ後に楽しむ。「先憂後楽」とも。
《参考》
岡山と東京にある庭園の「後楽園」の名は、このことばから付けられた。
《出典》
廟堂(ヒ゛ョウト゛ウ)ノ高キニ居リテハ則(スナワ)チ其(ソ)ノ民ヲ憂エ、江湖ノ遠キニ処(オ)リテハ則チ其ノ君ヲ憂ウ。是(コレ)進ムモ亦(マタ)憂エ、退クモ亦憂ウ。然(シカ)ラバ則チ何レノ時ニシテ楽シマンヤ。其レ必ズ天下ノ憂イニ先ンジテ憂エ、天下ノ楽シミニ後レテ楽シムト曰(イワ)ンカ。〔范仲淹(ハンチュウエン)・岳陽楼記〕
てんかはいちにんのてんかにあらず、すなわちてんかのてんかなり【天下は一人の天下に非ず、乃ち天下の天下なり】▽中国🔗⭐🔉
てんかはいちにんのてんかにあらず、すなわちてんかのてんかなり【天下は一人の天下に非ず、乃ち天下の天下なり】▽中国
天下国家は、君主や権力者一人の私有物ではなく、天下の人々や国民全体の共有物である。
《出典》
〔六韜(リクトウ)・文師篇〕
てんかはまわりもち【天下は回り持ち】🔗⭐🔉
てんかはまわりもち【天下は回り持ち】
天下を支配する運命は回り巡るもので、だれでも機会があれば、天下の支配者になれるということ。
人の貴賤(キセン)・貧富の運命は一つ所にとどまるものではなく、各人を回り巡るものであるということ。
てんかはれて【天下晴れて】🔗⭐🔉
てんかはれて【天下晴れて】
世間に遠慮することなく、公然と行うようす。
《例文》
「無実が明らかになり、天下晴れてその金が自由に使えるようになった。」
てんきをもらす【天機を洩らす】▽中国🔗⭐🔉
てんきをもらす【天機を洩らす】▽中国
《天の神の大事な秘密を漏らすの意》重大な秘密を漏らすことのたとえ。
《参考》
「洩らす」は「泄(モ)らす」とも。
《出典》
一碩儒(セキシ゛ュ)言ワク、星人間(シ゛ンカン)ニ降リテ、将(マサ)ニ三子ニ福(サイワイ)セントス、今天機ヲ泄ラサバ、三子禍(ワサ゛ワイ)ヲ免レテ幸イナラン。〔神仙感遇伝(シンセンカンク゛ウテ゛ン)〕
ことわざ ページ 361。