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き [0] 【気】🔗🔉

[0] 【気】 (1)生まれつきもっている心の傾向。性質。性格。「―が小さい」「―のいい人」 (2)物事に積極的に立ち向かう心の動き。意欲。「―がはやる」「―のない返事」 (3)物事に引きつけられる心の動き。関心。「彼女に―がある」「―をそそる」 (4)物事に対してもつ,または物事に影響を受けて変わる感情。情緒。「―が沈む」「―が変わる」「―を楽にする」「―が滅入(メイ)る」 (5)外界を認識し,外界と自分との関係を理解する心のはたらき。意識。「―を失う」「―を確かに持つ」「―が狂う」「―が付く」 (6)物事をうまく運ぶために,状況を的確にとらえる注意力。配慮。「―が回る」「―を付ける」「―を遣う」「―にとめる」「―が散る」 (7)物事をなしとげるために心を支え動かす力。気力。「―を挫(クジ)く」「―がゆるむ」「―は天を衝(ツ)く」 (8)ある物が含みもっていて,その物を生かしている目に見えないもの。特に,味わいや香りをいう。「―の抜けたビール」「樽(タル)に酒の―が残る」 (9)目には見えないが,空間に立ちこめているもの。精気。「山の―を胸いっぱいに吸う」 (10)その場に広がっている感じ。雰囲気。「会場は厳粛の―に満ちている」 (11)(連体修飾語を受けて)(ア)これから何かをしようという気持ち。つもり。「彼を助ける―はない」「これからどうする―か」「あそこから飛びおりる―だ」(イ)実際はそうでないのに,そうしたような気持ち。つもり。「死んだ―になって努力する」「天下を取った―でいる」(ウ)その時々の心の状態。気持ち。「ちょっといやな―がした」「さびしい―がする」 (12)漢方で,血(ケツ)とともに体内の経絡を循行する生命力の根源とされるもの。無形であるが,有形の血と一体となって生理機能全般をつかさどるとされる。 →血 (13)宋学で,「理」が万有を支配する原理であるのに対して,万物を形成する元素を「気」という。 〔「こころ」という語が精神活動を行う本体的なものを指すのに対して,「気」はその「こころ」の状態・反応など現象的な面をいう傾向が強い。「気は心」という言葉も,表面的な「気」のはたらきは本体としての「心」の表れであるという考え方に基づく〕

大辞林 ページ 141913 での単語。