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こ 【子・児】🔗🔉

【子・児】 ■一■ [0] (名) (1)人間や動物から,生まれ出るもの。特に,生まれ出て間もないもの。 ⇔親 「―を生む」「腹に―を持った鮭」「犬の―」 〔動物の場合「仔」とも書く〕 (2)まだ一人前になっていない人間。年少の男女。「都会の―は体力が劣る」「小さな女の―」 (3)両親の間に生まれた人。また,縁組により,その間に生まれたものと同じように養われている人。 ⇔親 「―を思う親の心」「伯父夫婦の―になる」 (4)(親しみの気持ちで)若い女性をいう語。芸子をさす場合もある。「会社の女の―」「あの店はいい―がそろっている」 (5)キリスト教で,キリストのこと。みこ。 (6)もととなるものから分かれ出たもの。また,従属的なもの。「竹の―」「元も―もない」「―会社」 (7)愛する人。また,親しみを感ずる人。「はしきやし逢はぬ―故にいたづらに宇治川の瀬に裳裾濡らしつ/万葉 2429」「熊白檮(クマカシ)が葉を髻華(ウズ)に挿せその―/古事記(中)」 (8)鳥の卵。「あてなるもの…かりの―/枕草子 42」 ■二■ (接尾) 上の語との間に促音が入ることもある。 (1)名詞や動詞の連用形に付いて,その仕事をしている人,そのことに当たる人,そのような状態の人,そのためのものなどの意を表す。「売り―」「売れっ―」「馬―」「振り―」「背負(シヨイ)―」 (2)特に女性のする動作や仕事に付けて,それをする人が若い娘であることを表す。「踊り―」「お針―」 (3)名詞に付いて,そのような状態・性質の子供である意を表す。「ひとりっ―」「いじめっ―」「だだっ―」 (4)小さなものに付けて,愛称とする。「ひよ―」「ひよっ―」「砂―」 (5)その場所や時代に生まれ育った人であることを表す。「江戸っ―」「団地っ―」「大正っ―」 (6)女性の名に付けて,それが女子であることを表す。平安時代以降,明治の頃までは身分の高い女性の名に用いた。「花―」「春―」 (7)人に対する親愛の気持ちを表す。古く人名や人を表す語に付けて,男女ともに用いた。「小野妹―」「我妹(ワギモ)―」「背―」

大辞林 ページ 143642 での単語。