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こく [1] 【刻】🔗🔉

こく [1] 【刻】 (1)(「剋」とも書く)陰暦で用いられた時間の単位。水時計(=漏刻)の刻み目に由来する。(ア)一昼夜を一二分し,それに十二支を配した時間。「子(ネ)の刻」などという。定時法では昼夜の別なく一二等分するが,不定時法では昼夜を別々に六等分するため,季節により一刻の長さが一定でない。民間では多く後者が用いられた。一刻をさらに四分して「辰(タツ)の一刻」「丑(ウシ)三つ」などといい,また一刻を三分して上・中・下を区別し,「寅(トラ)の上刻」「卯(ウ)の下刻」などと称した。(イ)一昼夜を一〇〇刻に分けた時間。定時法では昼夜を一〇〇等分するが,不定時法では春分・秋分で昼夜各五〇刻,夏至には昼六〇刻,夜四〇刻,冬至にはその逆となる。 (2)きざむこと。彫ること。「名人の―になる彫像」

大辞林 ページ 144058 での単語。