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きざ【刻】🔗🔉

きざ】 きざみ目。きざみ。歌舞伎、韓人漢文手管始「―の付いた股ぐら、歩きよいので足の早いお傾城」

きざ‐きざ【刻刻・段段】🔗🔉

きざ‐きざ刻刻・段段】 ①(→)「ぎざぎざ」に同じ。 ②ずたずたに切るさま。

きざみ【刻み】🔗🔉

きざみ刻み】 ①物を刻むこと。また、刻んでできた跡。「―のある貨幣」 ②階級。等級。きだ。源氏物語帚木「下しもの―といふきはになれば殊に耳立たずかし」 ③時がたってゆくそのひと区切り。また、折。時。場合。源氏物語帚木「とあらん折もかからん―をも見過したらん中こそ」。「1分―に測る」 ④(→)「刻み煙草」に同じ。 ⑤打楽器や拍子木を細かく続けて打つこと。 ⇒きざみ‐あし【刻み足】 ⇒きざみ‐あらめ【刻み荒布】 ⇒きざみ‐いなずま【刻み稲妻】 ⇒きざみ‐うり【刻み売り】 ⇒きざみ‐がね【刻み金】 ⇒きざみ‐こんぶ【刻み昆布】 ⇒きざみ‐ざや【刻み鞘】 ⇒きざみ‐タバコ【刻み煙草】 ⇒きざみ‐づけ【刻み漬】 ⇒きざみ‐ども【刻み供】 ⇒きざみ‐ばし【刻み階】 ⇒きざみ‐ひうち【刻み燧】 ⇒きざみ‐びょうし【刻み拍子】 ⇒きざみ‐め【刻み目】

きざみ‐あし【刻み足】🔗🔉

きざみ‐あし刻み足】 足の運びを細かく、急いで歩くこと。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐あらめ【刻み荒布】🔗🔉

きざみ‐あらめ刻み荒布】 アラメを淡水で煮て日乾しにし、強く圧して小口から鉋かんなで削ったもの。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐いなずま【刻み稲妻】‥イナヅマ🔗🔉

きざみ‐いなずま刻み稲妻‥イナヅマ 稲妻形のきざみを細かくした模様。好色一代女3「黄唐茶に―の中形身せばに仕立て」 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐うり【刻み売り】🔗🔉

きざみ‐うり刻み売り】 少しずつ分けて売ること。切り売り。小売り。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐がね【刻み金】🔗🔉

きざみ‐がね刻み金】 渡すべき金銭を少しずつ分割して渡すこと。また、その金銭。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐こ・む【刻み込む】🔗🔉

きざみ‐こ・む刻み込む】 〔他五〕 ①しっかりと刻む。彫りつける。「額に―・まれた年輪」 ②深く心に留める。「師のことばを胸に―・む」

きざみ‐こんぶ【刻み昆布】🔗🔉

きざみ‐こんぶ刻み昆布】 コンブを乾かし、細かく刻んだもの。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐ざや【刻み鞘】🔗🔉

きざみ‐ざや刻み鞘】 刻み目のある刀の鞘。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐タバコ【刻み煙草】🔗🔉

きざみ‐タバコ刻み煙草】 細かく刻んだ葉煙草。キセルにつめて吸う。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐づけ【刻み漬】🔗🔉

きざみ‐づけ刻み漬】 ダイコン・ウリ・ナスなどを細かく刻んで塩漬にしたもの。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐つ・ける【刻み付ける】🔗🔉

きざみ‐つ・ける刻み付ける】 〔他下一〕[文]きざみつ・く(下二) ①形を細かに彫りつける。「名前を木に―・ける」 ②記憶に深くとどめる。「心に―・ける」

きざみ‐ども【刻み供】🔗🔉

きざみ‐ども刻み供】 江戸時代、大名行列の供勢の歩調の一種。刻み足で供をすること。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐ばし【刻み階】🔗🔉

きざみ‐ばし刻み階】 階段。きざはし。源平盛衰記16「殿上の―に」 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐ひうち【刻み燧】🔗🔉

きざみ‐ひうち刻み燧】 船で用いる燧。焔硝えんしょう・竜脳・樟脳しょうのうなどを焼酎で煎じて練り固めたもの。小刀で削ると発火する。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐びょうし【刻み拍子】‥ビヤウ‥🔗🔉

きざみ‐びょうし刻み拍子‥ビヤウ‥ 能や狂言の足拍子の一つ。拍を刻むものと、間をつめるものとがある。 ⇒きざみ【刻み】

きざみ‐め【刻み目】🔗🔉

きざみ‐め刻み目】 刻みをつけた跡。また、その跡の残っている箇所。 ⇒きざみ【刻み】

きざ・む【刻む】🔗🔉

きざ・む刻む】 〔他五〕 ①切って細かくする。伊勢物語「青き苔を―・みて」 ②彫刻する。彫りつける。比喩的に、記憶にとどめる。古本説話集「やうやう仏のみかたに―・みたてまつるあひだ」。「心に―・む」 ③入れ墨をする。雄略紀「面おもてを―・みて」 ④切って跡をつける。切れ目を入れる。「木の幹を―・む」 ⑤細かく区切るようにして進行する。「時を―・む」 ⑥責め苦しめる。さいなむ。万葉集の文反古「わが身を只今までいろいろに―・まれ」

コーツ【刻子】🔗🔉

コーツ刻子】 (中国語)マージャンで、同種同一の牌パイの3個揃ったもの。

こく【刻】🔗🔉

こく】 ①きざむこと。ほりつけること。 ②漏刻みずどけいの漏壺内の漏箭ろうせんに施した刻み目。(古くは「剋」とも書く)時間の単位またはその基準。 ㋐漏刻の刻み目が48あって、これを一昼夜とする。その1刻は1時ときの4分の1を表し、4刻で1時となる。 ㋑一昼夜の100分の1の時間。1日を12時ときとし、昼夜の長短によって1時に伸縮の差があるが、平均1時は8刻3分の1に当たる。春分および秋分は昼夜各50刻、冬至は昼40刻、夜60刻、夏至は昼60刻、夜40刻。 ㋒一昼夜12時ときに十二支を配し、子の刻・丑の刻などといい、その毎刻をさらに三分して上刻・中刻・下刻という。→時とき(図)。 ③とき。時間。

こく‐い【刻意】🔗🔉

こく‐い刻意】 心を苦しめること。心をくだくこと。

こく‐いっこく【刻一刻】🔗🔉

こく‐いっこく刻一刻】 時間のたつに従って。次第次第に。「―と容態が悪化する」

こく‐いん【刻印】🔗🔉

こく‐いん刻印】 ①印を彫ること。また、その印。「―を打つ」 ②刻みつけること。また、刻みつけたもの。「心に―された戦争体験」 ③(→)極印ごくいんに同じ。 ⇒こくいん‐づけ【刻印付け】

こくいん‐づけ【刻印付け】🔗🔉

こくいん‐づけ刻印付け(→)「刷込み」に同じ。 ⇒こく‐いん【刻印】

こく‐げん【刻限】🔗🔉

こく‐げん刻限】 ①定めた時刻。定時。定刻。 ②時刻。時。 ⇒こくげん‐づけ【刻限付け】

こくげん‐づけ【刻限付け】🔗🔉

こくげん‐づけ刻限付け】 至急の取扱いを要する文書などにその取扱いの刻限を記すこと。刻付こくづけ⇒こく‐げん【刻限】

こく‐こく【刻刻】🔗🔉

こく‐こく刻刻⇒こっこく

こく‐さく【刻削】🔗🔉

こく‐さく刻削】 ①きざみけずること。 ②残酷なこと。むごいこと。

こく‐じ【刻字】🔗🔉

こく‐じ刻字】 文字を彫刻すること。また、その文字。

こく‐しゅう【刻舟】‥シウ🔗🔉

こく‐しゅう刻舟‥シウ [呂氏春秋察今](舟から剣を落とした楚の人が、後で捜すための目印として舷ふなべりに刻みをつけ、やがて舟が向う岸に着くと、刻みをつけた所から水に入って剣を捜したという故事から)時勢の移り行くのを知らずに旧習を固守する愚かさのたとえ。「剣けんを落として舟を刻む」「ふなばたに刻む」「舟に刻みて剣を求む」とも。

こく・する【刻する】🔗🔉

こく・する刻する】 〔他サ変〕[文]刻す(サ変) ①きざむ。ちりばめる。彫る。今昔物語集24「猪の毛十把を―・し末して」 ②書きしるす。出版する。「史書を―・する」

こく‐せき【刻石】🔗🔉

こく‐せき刻石】 文字を石にきざみつけること。また、その石。

こく‐ちょう【刻彫】‥テウ🔗🔉

こく‐ちょう刻彫‥テウ (→)彫刻に同じ。

こくづけ‐じょう【刻付け状】‥ジヤウ🔗🔉

こくづけ‐じょう刻付け状‥ジヤウ 刻限付けの回状。 ⇒こく‐づけ【刻付け】

こく‐はく【酷薄・刻薄】🔗🔉

こく‐はく酷薄・刻薄】 むごく薄情なこと。「―な性格」

こく‐ほん【刻本】🔗🔉

こく‐ほん刻本(→)版本に同じ。

こく‐めい【刻銘】🔗🔉

こく‐めい刻銘】 金属や石に製作者の名などを刻むこと。また、そこに刻まれた文字。

こく‐れい【刻励】🔗🔉

こく‐れい刻励】 ほねおってつとめること。刻苦精励。

こく‐れん【刻廉】🔗🔉

こく‐れん刻廉】 厳格で廉潔なこと。

こく‐ろう【刻漏】🔗🔉

こく‐ろう刻漏】 水時計。漏刻。

こく‐ろう【刻鏤】🔗🔉

こく‐ろう刻鏤】 ほりきざむこと。彫刻。

こっ‐か【刻下】コク‥🔗🔉

こっ‐か刻下コク‥ ただいま。目下。

こっ‐き【刻器】コク‥🔗🔉

こっ‐き刻器コク‥ (→)彫器ちょうきに同じ。

こっ‐きゅう【刻急】コクキフ🔗🔉

こっ‐きゅう刻急コクキフ なさけ容赦なくきびしいこと。峻刻。

こっ‐く【刻苦】コク‥🔗🔉

こっ‐く刻苦コク‥ 心身を苦しめてつとめること。甚だしく苦労すること。 ⇒こっく‐べんれい【刻苦勉励】

こっく‐い【刻印】🔗🔉

こっく‐い刻印】 (コクインの訛)極印ごくいんのこと。〈書言字考節用集〉

こっく‐べんれい【刻苦勉励】コク‥🔗🔉

こっく‐べんれい刻苦勉励コク‥ 力を尽くし、大変な苦労をして、学問などにつとめはげむこと。 ⇒こっ‐く【刻苦】

こっ‐こく【刻刻】コク‥🔗🔉

こっ‐こく刻刻コク‥ 時のたつさま。一刻ごと。刻一刻。「時々―」「―ニュースが入る」

ほり‐こみ【彫込み・刻込】🔗🔉

ほり‐こみ彫込み・刻込】 彫物または印刻の模様や文字を低く、地を高くほること。

[漢]刻🔗🔉

 字形  筆順 〔刀(刂・)部6画/8画/教育/2579・396F〕 〔音〕コク(呉)(漢) 〔訓〕きざむ・とき [意味] ①ほりつける。きざむ。「賜杯にその名を刻して記念する」「刻印・彫刻・篆刻てんこく・刻苦」 ②切りきざむようである。むごい。きびしい。「深刻・苛刻かこく」 ③きざみ。 ㋐水時計の目盛り。「漏刻」 ㋑時間の切れ目。とき。「刻限・時刻・遅刻」▶中国では、昔は一昼夜の百分の一、今はquarterの音訳で十五分。日本では、一昼夜の十二分の一で、十二支に配して「子の刻」などといい、一刻をさらに三等分して上刻・中刻・下刻とする。 [解字] 形声。「刀」+音符「亥」(=ぶたの骨。かたい)。かたい物を小刀できざむ意。 [下ツキ 一刻・印刻・陰刻・下刻・午刻・後刻・残刻・時刻・重刻・上刻・深刻・寸刻・石刻・先刻・即刻・遅刻・中刻・彫刻・定刻・篆刻・復刻・複刻・覆刻・翻刻・模刻・陽刻・鏤刻・例刻・漏刻

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